2018年度山行記録


4月28日(土)鳥海山・祓川コース(晴れ)

参加者

橋本、藤原、三浦、黒木、寺地(5名)

行程

秋田発(5:00)→祓川駐車場(7:00/7:20)〜祓川ヒュッテ・登山開始(7:30)〜七高山頂上(11:20/12:00)〜祓川ヒュッテ(12:40)〜駐車場着(13:00)→フォレスタ鳥海入浴→秋田着

メモ

 鉛色に覆われた長い秋田の冬も終わり、北へ帰る時期を逸した白鳥数羽が懸命に北へ向かい飛んでいる。例年と変わらない春。当会のゴールデンウィークも例年と変わらず祓川である。
 さて、予定では4月29日の実施であったが、天候を考慮した結果、GW初日の28日の実施に変更。日程の変更&GW初日であったことからか、例年にもまして参加者が少ない。
 祓川へ向う道は例年に比べ雪が少なく心配したが、駐車場付近は例年どおりの雪であった。雲一つない真っ青な空の中、鳥海山が山頂までくっきり見える。
 今年の参加者は、スキー組3名、つぼ足組2名の男性5人。私のコンディションは、昨年は天候に恵まれなくて山になかなか行けず、冬場の不摂生で体力的に厳しく、気力・体力的に過去最悪の状態であった。本当に春になると毎年後悔の念に苛まれる。スキーでの参加であるが、足が攣ることが多くなってきており心配である。つぼ足組は、かつて鬼?の養成隊長と呼ばれた黒木さん、健脚の三浦さん。今年は早いペースとなりそうである。
 登り始める。風が全くない。雪は例年に比べ少なく感じる。雪の状態は重いが、ワックスが効き、順調に歩を進める。隊の後ろから写真を撮りながらではあったが、体力的に次第に遅れてくる。藤原さんはすごい勢いで登って行く。体を絞ることの重要性をあらためて思う。風もなく、雲もなく、かといって、暑くもなく、過去最高のコンディションである。頂上への最後の斜面から急に風が吹き始め、突風となり登りに難儀し始める。斜面の雪は硬く凍り、スキーのエッジやシールが効きにくくなり、転んだり数メートル滑り落ちる人が出始めた。ここでスキーをはずして登ることとした。
 ここからかなり足に負担がかかり、つぼ足組にかなりの差がついたが、なんとか遅れながらも登頂。雲もなく、風もなく、新山の眺望が良い。昼食を食べ、記念写真を撮り下山開始。途中、写真を撮りながらゆっくりと気をつけながら祓川ヒュッテに到着した。
 思った以上に早く着き、帰りは、「ばっけ」を採りながら帰路についた。ばっけの天ぷらをつまみにしてのビールは格別でした。(橋本)

 本日、GW初日の人出はやや少なめ

 舎利坂下部の斜面ではシール登高困難になり、ここでスキーを担いだ

 快晴の七高山山頂

 今日は終日おだやかだった


5月6日(日)鳥海山・鳥海湖(晴れ&強風)

参加者

藤原、橋本、熊谷、市川(4名)

行程

秋田市(5:30)→鳥海ブルーライン二合目ゲート(7:40/8:00)→登山口(8:35発)〜御浜(10:35/10:50)〜登山口(11:30)→はまなす温泉入浴→秋田市

メモ

 今回は横浜支部から遠路クマさんが駆けつけた。朝、車中泊者でいっぱいの象潟道の駅でクマさんと合流してブルーラインに向かう。ゲートにはすでに行列ができていて、今日は4着目であった。
 天気がよく、今日はのんびり行けそうだと思ったが、登るにつれ次第に風が強くなっていく。山頂が見え出すあたりでは南からの強風が吹きすさび、山頂にはレンズ雲がかかっていた。恐怖を覚えるほどの風に、鳥海湖に滑り込むことはあきらめ、本日は御浜で終了。うーん残念。(藤原) 

 出発は順調。のんびり登っていく

 このあたりまでは順調だったが、雲の様子が何かおかしい 

 河原宿のあたりで強風状態となった。山頂にはレンズ雲

 レンズ雲は刻々と形を変えていく

 本日は御浜で終了

 鳥海湖への滑り込みはあきらめました


6月2日(土)〜3(日)鳥海山・百宅コーススキーツアー(晴れ)

参加者

都立小石川高校山岳部OB会(紫山岳会) O竹、K原、T岡、K田、W部+1名 (6名)
秋田高校山岳部OB会 H山、S木、S蛾(3名)
鷹巣山岳会 F本(1名)
能代山岳会 某氏(1名)
無所属 S木(1名)
秋田遊歩山岳会 藤原、熊谷、高橋(3名)

行程

大清水小屋(7:30)〜屏風岩〜唐獅子平小屋(10:35頃着/11:20頃発)〜外輪部(12:40/13:00)〜大清水小屋(最後尾は18:10頃着)

メモ

 恒例の交流登山。今回も総勢15名という大人数がいつもの大清水小屋に集まった。4時頃に着ければよいかなと思って向かったところ、私が到着した時点ですでにほぼ全員が集結済みで、宴会準備完了となっていた。準備をお手伝いできずスミマセン… 今回もそれぞれ持ち寄った山海の珍味やら地ワイン地酒等々、豊富な酒肴でにぎやかに一夜を過ごすことができた。
 さて翌日。今回は小屋横の雪渓が残っていたのでそこから出発することができたが、雪面は早々に切れてしまい、その後はほぼ延々と夏道をたどることになった。これは一昨年とほとんど同じ状況だ。ちょっと立ち止まるとたくさんのブヨにたかられる。木道はともかく、水でえぐれた泥の斜面をスキーブーツで行くのは中々つらい。(中略)
 先頭組は3時間ほどで唐獅子小屋に到着して、しばらく後続の到着を待った。後続の方によると、H山先輩とS木さんほか何人かは途中で引き返したとのことだったので、それではということで残ったメンバーは山頂を目指した。
 ここからは割と順調で、山頂部の外輪には1時間半弱で到着することができた。天候がおだやかで暖かく、眺めもよかった。
 ところがその後、楽しいはずの下りで思わぬアクシデントが発生する。
 雪が適度に締まり、スピードが出やすくなっていたところ、テレマーカーの高橋氏は、前方にあったクレバスに気づかないままクレバスに突入。前転しながら派手に転倒してしまった。少々やばそうな転び方で、当人もすぐには起き上がれず、滑ってみても足に力が入らないという状況だった。「救助要請」ということもちらりと考えたが、試しにスキーを脱いで歩いてみてもらったところ、歩くことはできたので、では歩いて下りようということにした。痛めたという左足に履いていたスキー板は、先から30センチほどのところでコア材が折れていた。テレマークはリリース機構がなく、無理な力がダイレクトに加わったものらしい…
 ようやく唐獅子小屋に着くと、秋田組の3名が待っていてくれた。ブーツを脱いで佐々木先輩から足首にテーピングをしてもらったが、痛みのある左足首は腫れており、痛々しかった。ただ、甚だしい腫れではないことや歩行可能なことなどから、骨折はしていないだろうと考えた。そこで、他の皆さんには先に下山してもらい、遊歩山岳会組3人はあとからゆっくり下りることにした。 (中略)
 痛みに耐えながらの一歩一歩の下山だったため中々ペースは上がらなかったが、それでも日没前に大清水に到着することができた。高橋氏は車を熊谷さんに運転してもらって何とか下山。
 ということで、やはり山ではどんな危険があるかわからないので、皆さん十分に気をつけましょう。それと、特に山スキーなどでは一人で何かあるとにっちもさっちもいかなくなるので、単独での入山は避けましょう。(藤原)

※後日談 下山後、医者に行ったところ、捻挫ではなく骨折だったことが判明。しばらく腫れが引かず、自宅療養の日々になり、なかなかの大けがだったことがわかりました…

 1年ぶりの再会を喜ぶ面々。明るいうちから早々に宴会開始

 降雪が少なかったのか、雪消えが早かったのか、白い部分が少ない

 出発前の記念写真

 今日はほとんどの人がスキーを背負って登山開始

 歩き始めの雪渓はほどなく切れた

 延々と夏道を行く

 大倉の滝見台で一休み

 土と雪面がまだらになっていてブヨの攻撃もひどかった

 3時間ほどで唐獅子平到着

 唐獅子平から上の行程は順調だった

 下界をみながらしばしランチ休憩。このあと思わぬアクシデントに直面することになる。


6月3日(日)太平山・宝蔵岳コース(晴れ)

参加者

橋本、三浦、佐藤K、中尾(4名)

行程

秋田発5:00→旭又駐車場7:00/7:50〜≪宝蔵岳コース≫〜軽井沢尾根9:30〜太平山奥岳山頂10:50/11:50〜旭又駐車場 13:50→入浴後→秋田着

メモ

 残雪があり、歩行に難儀するとのK隊員のからの報告があったので、日程をずらして実施した。旭又コースではもの足りないと思い、宝蔵岳コースを選択。ただし、人気は少ないことが想定されたことから、熊対策に万全を期す。
 山行の前日の土曜、なんとなく、もしかしてあるかな〜と思っていた事件が起こったが・・・。当日、仕事があったことからその時間には起きていたので事なきを得た。
 さて、今回の登山は、歩き登山(歩き登山という言葉も変だが・・・)としては今シーズン初めてであったことから「ゆっくりのペースで登ります」と再三アナウンスをして募集したのだが、参加者は当会きっての健脚&パワフルな方々のみ。一抹の不安がよぎる。このメンバーに、ゆっくりのペースは無理だろうと考え、錆びた体と心にある程度の刺激を与えて、覚醒させることとし、トップを健脚の三浦さん、佐藤Kさんに任せ、そのペースにできるだけ着いて行く作戦とした。
 旭又コースからの迂回路をとおり、宝蔵岳コースへの分岐へ入り、本格的な登りが始まる。いきなりの急登で心臓が壊れるのではないかと思うくらい心拍数があがる。健脚2人は、会話しながら登って行く。こちらは、必死について行く。数分後・・・はい、終了。健脚2人には付いていけません。自分のペースを確認しながら、ゆっくり登る。
 軽井沢尾根に到着し、難所と言われる、弟子還について参加者にレクチャーし、注意を促す。弟子還では、様々な声が響き渡っていたが、無事突破し、山頂へ到着。山頂では、私だけやたら虫に好かれたり、帽子捜索したり、ちょっとしたハプニングがあったが、多くの人がのんびりと爽快な空のもと遠くに鳥海山が見られるほどすっきりと晴れわたった中、眺望を楽しんでいた。
 帰りは旭又コースを下山。最後、他のメンバーはう回路を行ったが、三浦さんは川を渡り、駐車場に到着。爽やかな気持ちの良い山行でした。(橋本)

 天気がよく秋田市内がよく見えた

 奥岳を振り返る

 森林軌道跡の直線道


7月28日(土)岩手山・柳沢コース(ガス)

参加者

中尾、橋本、梅崎、吉田、佐寿、佐和夫妻(7名)

行程

馬返し登山口(6:50)〜一合目(7:36)〜三合目(8:20)〜四合目(8:43)〜五合目(9:07)〜六合目(9:44)〜七合目(10:09)〜八合目避難小屋(10:20)〜九合目不動平(10:41)〜薬師岳・岩手山山頂(11:18)〜八合目避難小屋(12:05/昼食/13:26)〜七合目(13:33)〜新道へ〜新道六合目(13:50)〜新道五合目(14:13)〜新道四合目(14:27)〜新道三合目(14:41)〜新道一合目(15:10)〜馬返し登山口(15:50)

メモ

 台風の影響か 山頂は雲に隠れている。とりあえず、八合目小屋まで行ってから考えていいだろう。
 登山口には避難小屋のための薪がある。いつものようにザックに付けはじめると・・・・・・えっ みんなも付けはじめてしまった(^^; 「義務ではないよーただの善意というトレーニングよー」って言ったけど全員、できる範囲で薪上げすることになった。 個人的、小屋泊では装備の重さもあるため、お世話になる薪を上げていないので、日帰りの時に行っている。
 五合目くらいで雲に襲われはじめ、ポツリ。ウインドブレーカーやらレインウエアやら羽織り進む。
 八合目到着、ここで薪を下ろし、周辺はガスガスである。 ここでお昼にするか、山頂に行くか相談。一人が「ここで小屋に入ったら、山頂行かないで下山かもね」と告げる。さて、今担当は言う「行きますか」? 数人がポカーン 実は、天候等を考慮すると山頂に行かないと思っていた。予想外に向かうこととなる。
 九合目では、山頂からの下山者から「上は暴風で飛ばされそうになるから」と忠告を受ける。
 Y字は登りにくいが山頂に近いので左側の火山砂を進む。御鉢まで登り切ると体感は15m/sの風。山頂はここからちょっとさらに登る。
 山頂は約20m/sの暴風(笑)  尾根ではないので、ゼロ・グラヴィティをやってみる(笑) ちょっと出来た。大袈裟(^_^;)。 もちろん記念撮影どころではない。長居は無用とさっさと下りはじめるが、数名がよろけていた。ポールで補いながらY字まで戻るとやっぱり風は弱まる。
 九合目は鬼ヶ城があるためか微風。
 再度、小屋到着。気温17℃やや寒い。今回は、夏と言えばソーメン。茹でた麺をタッパーに入れ持参した。ざるに移して冷水でさらっと麺を通し、皆さんに振る舞う。寒いけど美味しい。あっという間になくなった。(笑)
 下山は新道を下りることにした。こちらのルートは岩場がほぼないのでリスクが少ない。旧道は慣れていないと岩場で滑落、落石誘発してしまうので新道がおすすめである。 
 振り返り 雨(ガス)、強風の危険要素、スキルを考慮しピークハントする、しないを常に考えなければならないと再認識した。今回は尾根ではないので幸いしたかもしれない。(佐和)

 一合目、清々しい休憩

 五合目、ここが一番キツい傾斜

 六合目、大岩が目印

 ソーメン さっぱり塩分摂れるからオススメ

 下山前に記念撮影 ざるが光るね(笑)

 二合目周辺 降りると天気がいいのは、山あるある


8月4日(土)赤水渓谷、桃洞滝(うすぐもり)

参加者

佐藤(金)夫妻、長谷部夫妻、佐和夫妻(6名)

行程

野生鳥獣センター(8:50)〜桃洞・赤水沢分岐(9:33)〜赤水・玉川分岐(10:56)〜兎滝(11:25/11:55)〜桃洞・赤水分岐(13:17)〜桃洞(13:40)〜桃洞・赤水分岐(14:05)〜野生鳥獣センター(14:44)

メモ

 久々の沢歩き。今回は周回しないとのことだったので、妻を誘って参加することにした。
 まず、沢に辿り着くまでは藪蚊との格闘があるので、線香を焚き、虫よけスプレー、ハッカスプレーを噴霧しまくってスタートした。
 登山靴(履き替え持参)の夫婦、スパイク足袋の夫婦、沢足袋の夫婦とスタイルはそれぞれでブナを愛でながら歩きます。 対策がよかったのか?活性が悪かったのか?あまり蚊には襲われず沢に到着。
 沢序盤の深みは股下くらいまで漬かりますが、それ以降はほぼ膝下で納まります。 気温はあまり上がらず、ジャボンするには厳しい。透き通った滑川をゆっくり進みむと兎滝に到着します。まさに天国の散歩道。
 ここでお昼にすることになりました。スペースに限りがあるので我々夫婦はちょっと登り昼食にしました。
 来た道を戻りながら、時間的にも余裕があることから桃洞滝に行ってから戻ることとなりました。戻りはブナの森で藪蚊と格闘です。なぜかアンカーの私だけの格闘。(;^_^A
 実は 妻、沢=ヘルメット+ハーネスと思っていることもあり、得意ではないので敬遠していた。 行ってみて大満足していた。次は周回コースかな(笑) (佐和)

 ジャブジャブに挑む

 みんなで満喫中

 兎滝をバックに

 登ってお昼する光景

 お昼寝しながらパシャリ

 桃洞滝


9月15日(土)乳頭山(うすぐもり)

参加者

長谷部、佐藤(金)夫妻、三浦、寺地、市川、佐和夫妻(8名)

行程

登山口(8:10)〜孫六温泉(8:20)〜田代平山荘(9:50)〜分岐(10:17)〜乳頭山(10:28/11:14)〜分岐(11:16)〜一本松温泉跡(12:29)〜黒湯温泉〜孫六温泉〜登山口(13:12)

メモ

 6月に滝ノ上温泉から登って以来の乳頭山。 孫六温泉の脇から登り始めます。ちょっと曇っていて少し冷たく感じます。
 標高を上げ、田代平周辺では秋駒と田沢湖が綺麗に見えていた。山頂側は色づき始めていて、分岐くらいまで登れば雲海が広がっていて、紅葉もしていて、綺麗だなって見ながら山頂到着。
 山頂からは雲の上に岩手山、雲の間から早池峰、秋駒の横には鳥海山、岩木山は森吉山の横に薄っすら確認できた。
 お昼を済ませ、下山開始です。
 分岐から一本松経由で黒湯側へ。このルート、登山道が判り難いところがあります。一見するとほぼ誤ります。私も初めて通った時、登山道ではないほうに進んだ記憶があります。そこはおそらく雪が滑り落ちているところで黒土が現れている場所です。そのまま進まず脇を覗きながら行くと草に登山道が隠れています。
 そこを過ぎると急峻なルートを一気に下り、硫黄の匂いがし始めたら一本松温泉に到着します。 野湯になっているので入っている人もいるとか。休憩していると他の登山客さんと話をしましたら、以前温泉に浸かったそうでドロドロになるので大変ということでした。
 ちょっと下りると渡渉点がある。ここの岩は大きめで、水量はほどほどなので渡り難くはないと思います。あとはゆっくり黒湯と孫六温泉を経由して登山口まで向かいました。(佐和)

 田代平山荘から山頂側

 山荘と雲間に森吉山

 記念撮影 森吉山のチラリズム

 秋駒と田沢湖


10月6日(土)月山(晴れ)

参加者

佐藤夫妻、梅崎、市川、田村、ゲスト(女性)(6名)

行程

姥沢駐車場(8:00)〜牛首下分岐(10:30)〜月山(11:00)〜牛首(13:00)〜姥ヶ岳(13:30)〜リフト上駅分岐(13:50)〜牛首下分岐(14:20)〜姥沢駐車場(15:10)

メモ

 何か月か前から企画していた「障子ヶ岳1泊登山」。残念ながら台風が来るということで障子ヶ岳は取りやめに。せっかく仲間が集まったので、日帰りで天気が良さそうな月山に行ってきました。
 駐車場に着いたときから「何か、暑くない?」。天気が良いとは思っていたけど、ここまで気温が上がるとは予想外です。でも、寒いよりも動きやすいでしょうねぇってことで、いそいそと準備。
 今日は下から登っていきます。リフト乗り場に向かう途中で姥沢小屋が出てきて、そこがリフト乗り場と登山道との分岐になります。登山道は木道と土の道が交互に出てきます。たまに壊れかかっている木道もありますが、割とキレイに管理されています。
 風はほとんどありません。周りの木も紅葉が始まっています。途中途中、木の間から見える月山がキレイに色づいているのが見えて、みんなのテンションも上がります。
 水場が出てきました。地図上には一カ所しか載っていないのですが、すぐ近くにもう一カ所できたようです。行きには飲まなかったのですが、帰りに飲んだら冷たくてとても美味しい水でした。
 木道も全く濡れておらず(大事なポイント)、非常に歩きやすい登山道です。そのうち樹林からも抜け、月山や姥ヶ岳の全貌が見えてきました。空は青空。周りの景色は紅葉真っ盛り。遠くには朝日連峰、その向こうには飯豊連峰。吾妻も見えます。右を見ては「おおー」っと紅葉に喜び、下を見ては「おおー」っと、これも紅葉に喜び、何だかんだ延々と喜びながら写真を撮っていきます。そして、10分に1回は誰かの口から出る言葉は一つ。「ねぇ。明日本当に台風くるんだよねえ?」
 そうです、本来なら、この天気が明日も続くなら障子ヶ岳に行っていたはずなんです! その障子ヶ岳も稜線スッキリキレイに見え続けている訳です。誰もが「障子ーーー!」と心で叫んでいたに違いない。ええ。私は叫んでいました。見れば障子ヶ岳付近の上の方は紅葉がとっても良さそうで もう何というか・・。飛んで行きたーーーい!!! でも、台風はきっと来るんだよ。みんなでそう言い合いながら、障子ヶ岳の思いを胸にみんな登っていきます。でも、みんな月山にも来てみたかったって話していたので今日はこれで良しとしよう!
 牛首に到着。ここから岩々した鍛冶月光が始まります。急坂な上に石がゴロゴロしているので、気が抜けません。今日のメンバーも山慣れしているメンバーなので、歩くペースをうまくつかんで、下山してくるお客さんとうまくスライドしながら登っていきます。ゆっくり、でも止まらずに。途中、お地蔵さんが出てきたら登りはもうちょっと。
 登り切ると、いつもの神社と鳥海山がどーーーん!と、姿を現しました。すっげー!鳥海山がものすごくスッキリと見えます!ここまで来ると気分がさらに盛り上がります。紅葉を見に来たお客さんもいっぱいいます。神社でひとまずお詣りです。
 そこから三角点まで行き、あったかいのでみんなでここでお昼ご飯です。鳥海山を見ながらのご飯は美味しい。
 思いがけず、のんびりと休憩をとって下山開始。せっかく来たので、姥ヶ岳にも行ってみようと思います。
 牛首まで下り、姥ヶ岳へ。あら。何かどかーーんと立ちふさがるように見える姥ヶ岳。何だか大きく感じるなぁ。ここは階段のように刻んであるので、ゆっくり登っていけば思った程きつくありませんでした。
 姥ヶ岳まで上がると、ちょっと風が強くなってきたように感じました。「台風が近づいてきてるのかなぁ」なんて言いながら、ここでも紅葉の写真を撮っていきます。
 右に左に紅葉を楽しみながら、リフト近くまで下山。下山してきたら徐々に風は止み、穏やかな感じに戻りました。
 牛首下分岐までの歩き甲斐は意外とありました。ここから駐車場までどんどん下山していきます。リフトより上はお客さんでいっぱいでしたが、その下からはお客さんがぐっと少なくなり、楽しく話をしながら下山します。下山途中でボトルに汲んだお水が冷たくて美味しくて、ボトルも一気に曇りました。
 楽しくも頼れる仲間と山行できて本当に良かったです。(佐藤香)

 リフトを使わないルート。正面には月山山頂。紅葉がとてもきれいです。

 月山山頂にて。バックには鳥海山がスッキリ見えました。

 姥ヶ岳山頂にて。ここだけ風がちょっと強かったです。

 遠くに朝日連峰が見えます。ああ、あの中に障子ヶ岳が・・・

 朝日連峰を見ながら下山します


11月3日(土)男鹿三山(晴れ)

参加者

佐藤(金)夫妻、三浦(3名)

行程

秋田発(7:40)→真山神社駐車場→赤神神社(五社堂)駐車場〜登山開始(9:30)〜毛無山〜(昼食)〜本山(航空自衛隊レーダー基地)〜真山〜真山神社駐車場着(15:00)→赤神神社駐車場(現地解散)

メモ

 多くの参加者が予想された大白森と、企画山行「日本国」との狭間で参加者が分散された今回の「お山かけ」であったが、天候にも恵まれ、少人数ながら予定日での開催ができた。
 男鹿半島西海岸に連なる三山縦走であるため、計画通り、帰りの足の確保のために真山神社に一台を駐車し、すぐさまスタート地点の赤神神社に全員で向かった。
 一昨年に来た前回とコースが逆になるため、いきなり五社堂への急な石段の登りとなるが、会話の間にわりとすんなり着いてしまった。五社堂はいつ見ても圧巻である。右手の登山道から縦走路が始まるが、道幅が広く整備されとても歩きやすい。緩やかな登りを毛無山を目指して歩を進める。真山方面からの登山者やトレランの青年とすれ違った。
 1時間ほどで毛無山山頂付近を通過、眼下に日本海を見渡せる美しい遊歩道に出る。と、まもなく驚きの光景が。なんと広い車道がどどーんと横切っているではないか。自衛隊の関係車両が基地へ向かうための道路であろうが、あちこちに目にするレーダー搭やメロンのような形をした施設等とともに通常の山行にはそぐわぬ風景である。
 途中、ゆっくり腰を下ろせる場所もなく、ちょうど昼時でもあったため、車道脇のスペースでランチタイム。メニューはまさかの“ジンギスカーン!!” 佐藤夫妻がわざわざ遠野の名店からお取り寄せした羊肉を野菜と豪快にバーンニング。辺りに白い湯気と、たまらない香りが広範囲に漂う。お味の方も、もちろん格別。特製のタレが肉のうまさを引き出し、まさに絶品でした。山で本格的なジンギスカンを味わえるなんて、感謝、感激でした。
 ランチタイムを満喫し、本日のメイン、一番標高の高い本山山頂へ。鉄製の柵がぐるりと張り巡らされ、巨大なレーダーアンテナと関係施設が広大な敷地にでーんと構えていた。
 この異様な光景と美しい日本海の光景を跡に三番目のピークである真山を目指し、再度山道にリルート。ここから先は、辺り一面樹木に囲まれた登山道らしい山道。時折目にする残り紅葉を楽しみながら、アップダウンの少ない道を進むと奥宮を祀るやぐら風の神社へ到着。寒風山を真ん中に半島部の両側に海を臨む大パノラマにしばし見入ってしまった。
 あとは、ゴール地点の真山神社を目指し下るのみ。1時間ちょっとで五社殿に到着、歴史のある拝殿を拝み、間もなく真山神社到着。再度参拝、そして県指定天然記念物の榧(かや)の木を見学し神社を後にした。
 約5時間半の縦走路であったが、県内にこんなに整備され、変化にとんだコースを手軽に楽しめるところがあったのかと大満足であった。筆者も、家の近くにこの様なコースがあったら、手軽にしょっちゅう行かれるのになーと思った次第である。
 とにもかくにも、参加者一同、この時期貴重な小春日和の一日を、歩いて見て食して満喫した有意義な定例山行であった。今回参加できなかった会員の中にも、このお山かけを体験していない方が多いと思う。高山には行かれない季節でも楽しめるコースなので、ぜひ一度古の道をたどってほしい。(三浦)

 登山口となる五社堂入口

 紅葉の五社堂

 真山神社に到着。おつかれさまでした。


1月5日(土)太平山前岳・女人堂(くもり)

参加者

橋本、佐藤(比)、藤原、三浦、佐藤(金)、ゲストSさん(6名)

行程

集合(11:00)→金山滝登山口(11:40)〜太平山前岳前・女人堂(13:40/13:55)〜金山滝登山口(15:00)

メモ

 今年、初めての定例山行。定例山行は昨年も雨で中止が多く、自分的には、久しぶりの参加。
 冬の天気予報はころころ変わるため、雪の可能性もおおいにあり―ラッセルは嫌だ―、集合時間を11時に設定。少々タイトな行程であるため、登山口まではスムーズに、という思い。
 そして、当日は、曇りであったが風は予報よりもなく、体感的には登山日和。不安は前日夜の雨による登山道のぬかり具合。と、思って家を出たら、道路がぬかるんで、車のハンドルがとられまくり。渋滞発生。ということで、出発が少々遅れ、コンビニに寄ってとの注文もあり、登山口到着は若干時間がかかってしまった。
 冬山のメッカ前岳なので、駐車できるか不安であったが、遅い集合時間は、第一陣が帰ってすでに空いていることを想定したものだったのでOK。
準備して登り開始。道は、それなりに雪があったが雨の影響は少なく、固く締まっていた。歩くと、はやり暑く、汗が滴る。順調に歩を進めていったが、途中から風がでてきて、強風になり体感温度が下がる。フードには汗の氷柱ができる。途中から思ったよりも積雪があり、吹雪で踏み跡も消え、雪庇もあり少々難儀したが、女人堂に到着。あったかいコーヒーをと思い、お湯を用意したが強風によりすぐに冷たくなった。私の中では体感△20℃位かと(そこまでは、ないとの意見が多数でしたが・・・)。記念撮影後、速攻で下山。
 久しぶりの山行で足への不安があったが、特に痛めることもなく、無事終了。
 山行から離れていると一人ではなかなか山へ行く気持ちにならずにいましたが、空気も澄んでいたし、心と体に程よい刺激があり気持ちの良い山行でした。(橋本)

 女人堂では風がつよく速やかに下山とした

 山にかかる厚い雲の下は明るく広がる下界

 下りはあっという間だった


1月19日(土)秋田駒ヶ岳(晴れのちくもり)

参加者

市川、藤原、梅崎、田村(4名)

行程

アルパこまくさ(8:28発)〜ゲレンデトップ(9:42)〜片倉沢橋(10:11)〜八合目小屋(11:15/休憩/12:08)〜アルパこまくさ(13:10)

メモ

 今シーズン初のスキー山行。キャット運行が始まる前にと思い、駒ヶ岳に向かった。先行トレースはスキーとスノーシューがそれぞれ一人分だけで、ラッセルを楽させていただいたうえに、目論見どおり静かな雪山歩きが楽しめた。
 出発時は青空だったが、高度を上げるにつれて次第に雲がでてきて風も強くなり、八合目では強風のホワイトアウトとなった。全員一致で今日はここまでとする。
 下りは、ホワイトアウトで不安なところもあって下り始めのルートを自動車道どおりにとったがこれは大失敗。行く手に雪の壁(雪庇)が立ちはだかること2回で、その都度雪壁突破に消耗させられることになる。素直にまっすぐ下ればよかったと反省する。
 それでも、新雪の深雪はパフパフで、浮遊感のある下りを楽しむことができた。
 帰りは、乳頭温泉休暇村の2種類の源泉が楽しめる温泉につかり、雪と温泉を堪能した一日となりました。(藤原)

 静かな雪山を登る。高度が上がるにつれて青空の青いところが少なくなっていく。

 強風の八合目小屋

 小屋があるとゆっくり昼食がとれてありがたいですね


3月2日(土)稲倉岳(晴れ&強風)

参加者

藤原、梅崎、佐和(3名)

行程

秋田(5:30)→途中、佐和氏と合流→横岡林道除雪終点(7:10/7:27)〜七曲上部(8:45)〜780小ピーク(10:00)〜夫婦ブナ(10:43/11:07)〜横岡林道除雪終点(12:00)→秋田

メモ

 好天の予報だったこの日。久々に山頂が踏めるかなという期待をもって山に向かった。
 今シーズンの秋田県沿岸部は気温が高めで降雪もかなり少なかったが、今回向かった稲倉岳エリアも最近の降雪の気配は全くなかった。何度か降雨があったらしく、朝の雪面は出発地からすでに表面カチカチの厚いモナカ状態だった。
 七曲に至っても状況は変わらず、エッジを蹴り込んでやっとグリップする堅い急斜面。スキーでの登高に危険を感じ、つぼ足(一部アイゼン使用も)に切り替えて切り抜けるなどしたため、ここでかなりのタイムロスをすることになった。
 以下の状況はごらんのとおり。強風のなか堅い斜面が延々と続き、森林限界上は堅くて登れないと思われたため、本日は夫婦ブナで終了としました。残念。(藤原)

 先行者2名あり、本日は3番手で出発

 朝日に映える一本松

 七曲りの急斜面でアイゼンに履き替える2人

 森林限界上は雲の中。雲の流れが速い。

 656ピークまでスキーを背負ったまま進んだ

 朝の日差しと流れゆく雲、そして堅い雪面

 登るにつれ風はどんどん強くなる

 本日はここまでとしました

 軽く行動食をとって下山開始

 雪面が堅くてスキーがよく走る。油断するとスピードオーバーになる

 

 この山はオープンバーンが多くて楽しい

 振り返ると雲は大分減ったような…


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