2017年度山行記録


4月30日(土)鳥海山・祓川コーススキーツアー(晴れ)

参加者

藤原、橋本、熊谷、高橋、佐藤TH、大谷(6名)

行程

秋田市役所(5:00)→祓川駐車場(7:00発)〜七ツ釜〜舎利坂基部〜祓川駐車場

メモ

 秋田市組は、5時に市役所を出発。横浜・熊谷氏と北上・高橋氏の2名とは祓川駐車場で待ち合わせる予定だったが、一足早く現地入りした2名は、本隊の到着を待たず出発した。本日は風が強く、先行した2名は七高山登頂したものの、本隊は七高山基部(2,000mあたり)で引き返すことにした。上部は雪のしまりもよく快適な滑走が楽しめたが、七ツ釜上あたりから次第に腐れ重くなってきた。これはこの時期のいつものことで仕方がない。
 下山後、祓川駐車場で全員合流したあと、祓川駐車場下の雪面を使って、全員で雪崩埋没者捜索実習を行った。参加者の多くがゾンデやアバランチトランシーバの使用が初めてという状態で、要領を得るようになるまで繰り返しの試行が必要だった。短時間で一発で捜索できるようになるためには、定期的な実習の実施が必須と感じた。(藤原)


5月5日(金)鳥海山・御浜往復スキーツアー(晴れ)

参加者

藤原、橋本、梅崎(3名)

行程

鳥海ブルーライン秋田側ゲートオープン(8:00)→鳥海ブルーライン県境付近駐車場発(8:40)〜御浜(10:20/11:00)〜鳥海湖滑り込み&登り返し〜県境付近駐車場着(13:00頃)

メモ

 連休スキーツアー第2弾ということで鳥海湖のスキーツアーを企画したところ、ベテラン2名が参加してくれた。ブルーラインが夜間閉鎖されていることを失念して5時集合としたため、ゲート前で1時間半ほど皆さんをお待たせするはめになったが、しかし列のトップ組だったため、苦労せず車を置くことができた。ということで、以下は写真のとおりです。気持ちのいいツアーが楽しめた一日でした。(藤原)

 さっそく多くの車で一杯になった登山口

 海を背後に歩を重ねていく

 天候に恵まれ、スキーヤーも多かった

 山頂部は雲に隠れてよく見えない

 御浜で休憩した後、鳥海湖に滑り込んだ

 雪は腐り気味だったが爽快なひととき

 帰路の登り返し

 やっと山頂が見えてきた


5月13日(土)岩見三内山菜ツアー(晴れ)

参加者

藤原、三浦、村上、市川、佐藤(金)、田村、ゲスト池田(7名)

行程

秋田市南部某駐車場(7:30)→岩見三内某所および某所

メモ

 本日は大人数が集まったので、大人数でも仲良く採れるワラビをメインターゲットとすることにして、岩見三内に向かった。はじめに向かった場所では、ぽつりぽつりとワラビはあったものの収穫状況が今ひとつだったため、場所を変えることにした。次に向かった場所では、手つかずのエリアが広がっており、草むらや樹林際のあちこちから、ぴょんぴょんと背の高いワラビが顔を出していた。それぞれ概ね満足したところ、山菜好きのメンバーから、ミズはないの?というリクエストが出された。でもミズならあそこにあったはず、ということで、ほど近い斜面でこれも無事ゲットすることができた。他に皆が楽しみにしていたコシアブラが採れなかったのが残念ではあった。(藤原)


5月27日(土)〜28(日)鳥海山・百宅コーススキーツアー(ガスのち晴れ)

参加者

都立小石川高校山岳部OB会(紫山岳会) O竹、K原、K田、W部 (4名)
秋田高校山岳部OB会 H山、S木(2名)
鷹巣山岳会 F本(1名)
能代山岳会 某氏(1名)
本荘山の会 S司会長(1名)
秋田遊歩山岳会 藤原、熊谷、高橋(3名)

行程

大清水小屋(8:00頃発)〜屏風岩〜唐獅子平小屋(11:00頃着/11:30頃発)〜大清水小屋(12:30頃着)

メモ

 恒例となった、シーズンの板納めとなるこの山行。今年は雪消えが遅かったので雪は豊富だろうなと考えながら大清水に向かった。到着した大清水駐車場は、半分ほどが残雪に覆われていて、雪消えしたところにはばっけ(フキノトウ)が点々と顔を出していた。遊歩山岳会組が一番乗りだったため、小屋の窓の雪囲いを外し、薪ストーブを焚きながら他の参加者を待った。
 本日の参加者は計12名であるが、参加山岳会は6つにのぼり、今までで一番多いかも知れない。今回は、本荘山の会のS司会長にも参加いただき、秋田側のホストとして、秋高山岳部OB会S木会長のきりたんぽ、それから紫山岳会提供の海の幸もに負けじと、山菜天ぷら大パーティを仕切っていただいた。途中採ってきたというさしぼ(イタドリの芽)やばっけをはじめとした山菜各種を大コッヘル一杯に張った油でどんどん揚げていく様は圧巻の一言。全員がもう結構という状態になるまでごちそうになった。S司会長、たいへんおいしくいただきました。材料の準備など大変だったと思います。ありがとうございました。
 翌日は、小屋前で記念写真を撮ってから登りにかかる。雪が多く小屋後ろの雪渓が残っていたため、そこから登り始めた。天気は残念ながら雨混じりのガス模様で、途中から上は全く見えない。ということで、以下は写真のとおりです。山頂は踏めませんでしたが、山はなにしろ天気次第。こんなこともあるでしょう。(藤原) 

 今回は、計6つの山岳会の参加となりました。小屋前も結構残雪が多い。

 窓の雪囲いには山の黒い動物が侵入しようとした痕跡が残されていた

 今回は最初から雪面上を歩いて行くことができた

 しかしほどなく山はガスに覆われて視界不良となる。風も出てきた。

 唐獅子小屋で昼食にするが、皆何となく言葉少な。今日はここまでとしました。

 ところが下るにつれて次第に日が出てきて

 下山後にはこんなにいい天気になった

 大清水小屋は大変快適でした


6月11日(日)タケノコツアー(雨)

参加者

藤原、梅崎、村上、佐藤(金)、ゲスト池田(5名)

行程

秋田市南部某駐車場(5:00発)→いつものところ(温泉入浴)→帰還

メモ

 とても楽しみにしていたのに、天気予報は雨模様。でも山の天気は行ってみないとわからないということもある。ということで、予定どおり出発しました。しかし、山に向かうにつれ次第に雨が降り始め、それも次第に強くなっていく一方。到着した某温泉の駐車場では、土砂降りに近い降りっぷりとなってしまいました。選択肢は温泉入浴しかないよね、となって、皆で朝早くから長めに温泉につかるも、雨脚が弱まる気配はありませんでした。今回は完敗です。熊出没騒ぎもあり、今シーズンはこれで終了。来年に期待します。(藤原)


6月24日(土)秋田駒ヶ岳・国見温泉コース(晴れ)

参加者

佐藤(金)、三浦、橋本、中尾、ゲスト齊藤(5名)

行程

国見温泉(7:30)〜ムーミン谷経由〜男岳(10:26/10:44)〜男女岳(11:07/11:24)〜阿弥陀池(11:30/昼食/12:18)〜横岳(12:28/12:38)〜国見温泉登山口(14:24)

メモ

 梅雨に入って少し天気の心配をしていましたが、当日は晴天に恵まれ、遠くまでの眺望がくっきり見れて大変感動しました。少し暑いくらいでした。
 また、ムーミン谷の残雪が気になっていましたが、それほどでもなく通れました。やはり秋田駒ヶ岳は登山者が多数いまして、かなり混雑状態でした。ひとつだけ残念だったのは、大雪だったせいなのか、今年春先の天候不順のせいなのか、まだ花が咲いてなかったのが残念でした。後10日前後かかりそうでした。 (佐藤)


7月8日(土)岩木山(晴れ)

参加者

市川、三浦、橋本、佐々木(朋)、中尾、田村、齊藤(7名)

行程

百沢スキー場駐車場(8:50)〜姥石(9:25)〜焼止ヒュッテ(10:50)〜錫杖清水(11:50)〜鳳鳴避難小屋(12:20)〜山頂(12:50/昼食/13:50)〜下山〜百沢スキー場駐車場(17:00)
※橋本さん、中尾さん、斎藤さんはリフトで下山し、バスで岩木山神社まで行きました。他は予定通り百沢コースを下山しました。

メモ

猛暑の中の岩木山…。
百沢スキー場に車を止め、看板に従って登山を開始しました。初めから傾斜がきつく、こまめに休憩を入れながら登りました。
途中、錫杖清水手前から長い雪渓になり、アイゼンを装着して登られている方が沢山でした。アイゼンなしでは大変な状態でした。期待していた水場も雪で隠れていました。7月なのに随分雪が多かったです。
苦労して辿り着いた頂上の景色は最高でした。晴天なので絶景でした。
しかし、下山は体力や雪渓の状況により、リフト下山組と歩いての下山組とに別れました。歩いての下山は、雪渓が厳しく、危険でした。(市川)

 急な雪渓を登っていく。雪が堅く、アイゼンがほしいところ。

 天気がよく、山頂からの展望は最高だった

 山頂で記念写真。おつかれさまでした。


8月5日(土)岩手山(晴れ)

参加者

佐和夫妻、三浦、黒木、高橋(5名)

行程

馬返し登山口(7:06)〜一合目(7:48/7:51)〜二合目(8:05)〜四合目(8:39/8:41)〜五合目(9:02/9:05)〜八合目避難小屋(9:55/10:15)〜九合目不動平(10:29)〜薬師岳・岩手山山頂(11:09/11:17)〜お鉢めぐり〜岩手山神社奥宮(11:31/11:33)〜八合目避難小屋(12:03/昼食/12:42)〜七合目(12:48/12:50)〜新道へ〜新道六合目(13:11/13:14)〜新道五合目(13:31/13:38)〜二合目(14:21)〜馬返し登山口(14:57)

メモ

雲海に 浮かぶ島影 花の山(黒木@snufkin50)

天気予報は晴れ、しかし登山口まではガスガスで盛岡市内は霧雨状で心配であったが山に近づくにつれ、雲が切れ始める。
いつの間にか駐車場は第三まで用意されていて驚いた。もっと驚いたのは好天予報で混みこみを予想していたがあっさり 第一駐車場に停められた。
登山口に集合し、今回、水場が安心でザックが軽いので薪揚げすることにし、標高差約1,400m 約12kmのスタートである。
長い1合目までは準備運動、2.5合目で旧道と新道に分かれる。眺望がよい旧道を選択する。
火山砂を登り、3合目を越えると岩場が現れ、展望も開ける。ここでは雲海にぽっかり早池峰が浮かんでいました。
さらに登り、5合目〜7合目の急峻な露岩帯となる。ここからが本番で一気に標高を稼ぐ。
7合目まで登ってしまえば楽園が広がる。オアシスの8合目避難小屋で薪を管理人さんに手渡し休憩。花々の9合目 不動平 南西にそびえる鬼ヶ城、雄大である。
y字の火山砂を登り切ると外輪の薬師岳(山頂)、中央火山丘の妙高岳が一望できる。御鉢は時計回りし、山頂経由奥宮参拝しました。
水場がある8合目まで戻り昼食とした。名残惜しいけど、下山開始。丸切りピストンでは面白みがないので7合目で新道を選択する。
が、ずっと樹林帯の回廊で蒸し暑い。岩場の旧道より落石の心配がなく安心ではあった。
最後に登山口への登り返しがある。ここはバテているとキツイ。
好天に恵まれ最高でした。(佐和)

初めての岩手山。実は知人から登る前に「大変だった〜」と聞いていて少しドキドキしていました。
ドキドキの山行の始まりです。
登山口そばには薪が沢山積んであって、「背負える方は、山小屋に運んでほしい」とあります。
これは、体力に自信があれば是非とも担ぎ上げたいものです。
こちらの登山道には、1合目からずっと「〜合目」の表示があるので、自分がどこまで来たか、目安になります。
今回は天気が良く、沢山の登山者がいました。
新道と旧道の分岐、言葉の響きだけだと新道に行きたくなる所ですが、旧道の方が景観が良いとの事で、ここは旧道を進みます。
土の道から徐々にザレ場、岩場と変化していきます。
樹林の無い所でも風が思う様に吹かず、夏の暑さを見事に全身に受けながら登ります。
5合目の手前で岩場になり、赤茶けた様な土と真っ黒な石の様な層が向こう側に見え、富士山の姿を思い出しました。懐かしい。
後ろを振り返ると、一面雲海です。雲海の中から早池峰山の頭だけがぽこんと見えました。
眼下は雲海ですが、上はキレイな夏らしい青空です。
ここを越えると、木は出て来るものの、少しずつ低くなっていきます。
太陽の光がまぶしく、キラキラしています。急に平らな面にポンと飛び出します。
今までの急登はどこに行ったのだろうと思う程、高山植物が広がる広大な大地が現れます。
ウグイスがかわいらしい声で鳴いていました。向こうにお菓子の家の様なかわいらしい山小屋が出てきます。
休憩を終え鬼ヶ城のごつごつした山肌を眺めながら登ります。
雲に半分隠された稜線は、青い空と、夏の熱を帯びた空気をまとって、「もっともっとこっちにおいでよ!」と語りかけて来る様でした。
急登を登った先にある、楽園の様な広大な大地。美しいばかりの素敵なお山でした。(香)

 7合目。振り返ると雲海が広がっていた。

 外輪から見る鬼ヶ城

 3歩登っては1歩下がる火山砂の難所

 平笹分岐で山頂をバックに

 山頂で集合写真


9月2日(土)一般募集登山・笙ガ岳(晴れ)

参加者

一般   Oさん、Sさん (2名)
スタッフ 橋本、藤原、三浦、佐藤(和)、佐藤(香) (5名)

行程

秋田市役所(5:40発)→鉾立登山口(7:50)〜賽の河原(9:05)〜御浜(9:45)〜御田ヶ原(10:20)〜鳥海湖〜笙ガ岳(11:50/昼食/12:25)〜賽の河原(13:05)〜鉾立登山口(14:00) →温泉入浴→ 秋田市役所着(17:15)

報告

 本来は花真っ盛りな鳥海を堪能したく7月に予定していたが、悪天候により中止した募集登山。日程調整が難しかったがようやく実施することができた。
 当会の一般募集登山は、こっそり、ひっそり、のんびりHPや口コミで募集しているためかなかなか参加申し込みが少ない。参加者がいるか心配したが、最終的に2名の方に参加いただいた(感謝)。残念ながら、日程があわず参加できなかった方もおり、申し訳ありませんでした。
 さて、当日、夏休みが終わったといえ、それなりに混雑していると思っていたが人はまばらであった。とりあえず登山口で簡単なセレモニーと準備体操をして、出発。台風の影響で雨は降らなくても風はあるだろうな〜と思っていたが、ほぼ無風。空は晴れていたが、日差しは夏のものではなく秋を感じる。ゆっくりとしたペースで登り始める。
 鳥海山の山容はいつもより緑が濃かく感じた。台風の影響か大気が澄んでいる。さわやかな秋の雰囲気、気持ちがいい。参加者が少ないのでみんなで和気あいあい、話しながら歩を進める。
 天候、参加者のペースが良く(久しぶりに山に参加した私の体が一番心配でした。)歩を進め、賽の河原を経由して工事中の御浜小屋に到着。今年のGWに目の前にある鳥海湖への斜面をスキーで滑ったな〜と藤原さんと話しながら小休止。ここから御田ヶ原までは、若干岩場であるが、ま、楽な道。7月の予定では、花が咲きほこっており、ハクサンイチゲの群生を期待していたが、今は、もう秋。リンドウやアザミなど紫系の秋を感じさせる花が所々に咲いていた。分岐を右折し、木道を行く。山形側の湿原に木道がすーっと延びる様子を眺め、歩けば気持ちがいいだろうなと思いながら、鳥海湖を挟んで御浜小屋に対するところに到着。参加者からは、ここまで歩いたんですね〜と声があがる。歩を進め、笙が岳へ向かう。笙が岳への従走路は、いつもとても気持ち良いが、今日は、特に庄内平野、飛島、男鹿だけでなく、月山、朝日連峰、遠くに粟島までが見えるほど大気が澄んでおり、鳥海山も美しく、最高であった。笙が岳で昼食とする。みなさまの優しさに触れることができました(感謝)。
 下山は、一峰の麓から直接、賽の河原へとショートカットするコースをとり、鉾立まで一度休憩をとって一気に下山した。終始、天候や眺望に恵まれた山行でした。
 最後に、募集登山に参加いただきありがとうございました。機会があればまたよろしくお願いします。スタッフの会員の皆さんもお疲れ様でした。(橋本)

 本日は概ね好天。山頂までよく見えた。

 御浜で一休み

 鳥海湖の彼方には庄内平野がよく見えた

 扇子森の山頂から雲のたなびく山頂部を望む

 庄内平野のほぼ全部が一望できた

 笙ガ岳の縦走コースを行く

 一峰山頂で記念写真

 帰路の二峰の登り返し。本日も爽やかな山行が楽しめました。


9月23日(土) 森吉山・様田コース(小雨&くもり)

参加者

市川、佐藤(香)、中尾、三浦 (4名)

行程

秋田市役所(6:00発)→コメツガ山荘 登山口(8:15)〜一ノ腰(9:10)〜雲嶺峠(9:35)〜森吉神社(10:00)〜避難小屋(10:43)〜森吉山山頂(11:18/11:36)〜稚児平(12:23/昼食)〜森吉神社(13:05)〜一ノ腰(1:33)〜コメツガ山荘(14:55)→杣温泉入浴(15:40/16:40)→ 秋田市役所着(18:30)

メモ

 今回は、めっちゃ直前に企画された個人山行で、試しに誰々が参加するか探るつもりが担当者を依頼され(嫌とはいえない性格のため)担当を引き受けた。一週前の自分の担当山行(藤里駒)が台風で流れちゃったから、まあいっか。鳥海のつもりが森吉に変更になったが、今年登ってないし、参加者が多い方がいいかということで段取りを組んだ。メンバーは4人(北上からはるばる来秋のKさん、翌日100qマラソン参加の超人Kさん含む)。AYH3強の山ガ(と言っておこう)と一緒とあって緊張が走る。
 そんでもって当日、天気はまあまあ。午後から少し怪しくなるとの予報が出ていたが、強者揃い、躊躇はない。久々にカッパの出番か。
 話し込んでる間にコメツガ山荘到着、今回のコースは数年前に一般募集で採用したコース。そのときの記憶を思い出しながら歩を進める。スキー場跡地が懐かしい。(雪質が良く、秋田市からも行きやすい人気のスキー場だったが10年ほど前に廃止。)シーズン終了間近なせいか、コース管理はあまり良好とは言えない。熊の本場なので、藪地では爆竹をかます。休憩を適度に取りながら進んでいくと眺望が開け、ところどころ赤や黄色に染まった山容が姿を現す。
 間もなく森吉神社に到着。自転車式トイレの山小屋が見違えるようにきれいになっていて、ここで10キャンもいいねとの冗談も飛び出す。
 小休憩をとり、カッパに着替えた頃には雨はやんでいた。避難小屋を過ぎ稚児平を超え、昼食の話をしながら最後の登りを終えると2本の標柱が見え、山頂到着。風が少し強かったため山頂での昼食は回避し、少し降りた稚児平でランチタイム。暖かい食べ物がありがたい季節を感じた。
 帰りは前回一般募集と同様、一ノ腰経由で午後3時頃、無事山荘に下山できた。
 登りも下りも結構いいペースで、熊さんとのご対面もなく、静かで色づき始めた秋の山を満喫できた。もちろん全員大満足の山行であった。めでたし、めでたし。 FIN のはずが、下山後恒例の温泉入浴で、ちょっとした大ハプニング。

【番外編】

 いつもの森吉山荘ではなく、隣の杣(そま)温泉をチョイス。みんな初めてだが、秘湯っぽい風情にテンションが上がる。
 温泉巡りの本には、「山合の情緒ある秘湯、泉質が良く親父の手作り混浴露天風呂が名物」とある。その露天がくせ者であった。通常では考えられない浴室配置でオ○○湯がモザイク無しのシースルー状態。おったまげた筆者は、不覚にもそこで記憶が薄れてしまったため、以降の記載は不可。気がついたら、温泉宿前の小川沿いで、東京から来たおっさんとたわいもない話をしていた。
 帰路は、ランナーと道の駅で別れ、残りのメンバーは6時半頃に無事市役所到着。楽しい秋の一日でした。(記録:29年度参加率暫定首位 三浦)

 小雨に降られながら森吉神社に到着

 山頂は風が強かったので、ちょっと降りて稚児平でランチタイムとした

 山はもうすっかり秋色


9月30日(土)栗駒山(くもりのち雨)

参加者

三浦、長谷部、市川、寺地夫妻、大谷、田村、佐藤M

行程

秋田市(6:00)→須川温泉(8:30)〜名残ヶ原(9:00)〜須川湖(9:30)〜天狗平(10:10)〜栗駒山山頂(10:40)〜須川温泉(12:30)

メモ

 朝から降ったり晴れたりの変わりやすい天気の中、須川温泉に着いた頃には小雨でした。とりあえず須川湖までは行こうということで、登り始めると次第に晴れてきました。「大谷マジック」と皆さんから言われましたが、この後何回かある晴れ間はだいたい10分ぐらいしか続きませんでした(笑)。
 紅葉はちょうどいい時期で、錦色の山肌は最高に綺麗でした!天狗平から頂上への稜線は風が強くてとても寒かったです。頂上も寒すぎたため、須川湖まで下りて昼食を食べました。昼食を食べ終わるころに雨が降り出したため、急いで下山しました。下山後栗駒山荘で温泉に入りました。寒かった後の温泉は最高でした!(大谷)

 錦秋の栗駒山であったが山頂部は雲の中

 緑と黄色と紅がモザイクとなった山肌が美しい

 山頂は風が強かったので早々に下山して

 須川湖でランチタイムとしました


1月6日(土)太平山・前岳(くもり)

参加者

橋本、三浦、藤原、梅崎、市川、中尾(6名)

行程

集合8時→金山滝登山口(8:40)〜前岳前女人堂(10:40/11:00)〜金山滝登山口(12:00)

メモ

 平成も30年。今年は30年前の体力と気力、若々しさを目指してがんばろう、と思いながらも年末も正月もゴロゴロ不摂生な生活。
 さて、平成30年、会の初の定例山行は、太平山前岳〜金山滝コースを実施した。太平山前岳とはいうもののいつもどおり太平山前岳頂上前の女人堂で一旦終了、希望者のみ前岳へアタックですが・・・。昨年、ほぼ山に行けなかった(行かなかったが正解か?)私にとっては、久しぶりの山行であった。当日の参加者は、当会きってのスピードスターといわれる方々であり、ついていけるか不安であった。
 さて、当日、8時30分過ぎには、金山滝の駐車場スペースは、満車状態。さすが冬山のメッカ、太平山前岳。数日前から雪はあまり降っていなかったので積雪は少なく、また多くの人が入っているのでトレースがあり登るのには苦労しない。
 天気は曇りであるが風も特になく、藤原さんをトップにみんな快調に歩を進める。自分は、予定どおり?汗だくになりながら、次第に遅れ始める。「ストックは、邪道だ!」と若かりし私は言っていましたが、今は冬山では絶対的必需品となったもんだ。途中から風が出てきたが、順調に前岳前の女人堂に到着。我々だけだったので多くは中岳まで行っている模様。午後から用事がある隊員もいたことから、小休憩し、速攻で下山開始。
 下山中も会話が弾み、いい汗もかくことができ、足慣らしとしてはとてもワンだフルな山行でした。今年も安全で楽しく和気あいあいをモットーによろしくお願いします。(橋本)

 金山滝コースは気持ちのいい林間コース。今年はずいぶん雪が少なかった。

 女人堂の鳥居前。市内の展望もよく見えました。


1月13日(日)秋田駒ヶ岳スキーツアー(晴れ)

参加者

藤原、梅崎、橋本、市川、寺地、中尾(6名)

行程

秋田市(6:00発)→アルパこまくさ駐車場(8:00/8:30発)〜旧アッスルスキー場ゲレンデトップ(9:50)〜片倉沢橋(10:10)〜八合目小屋(11:00/昼食/12::00)〜アルパこまくさ駐車場(12:40)、雪崩捜索訓練→温泉入浴→秋田市(16:50)

メモ

 スノーキャット運行が始まる前に、素のままの雪山を堪能しようということで、急遽参加者を募って駒ヶ岳のスキー山行に行ってきた。
 当日は、ご覧のとおりこの時季にしては貴重な好天に恵まれた。今シーズン初のスキー山行ということもあって、シール長の調整に難ありとか、シールを前後逆に取り付けたのに歩き始めてから気がつくとか、シールがらみのトラブルが少しあったものの、登り始めは風もほとんどなく、快適な登高が楽しめた。
 山頂方面もよく見える好天に、山頂は問題なく行けそうだなと思われたが、しかし冬の山は決して甘くはなかった。登高するにつれ、なぜか視界は次第に白く、風も次第に強くなってゆき、八合目あたりではすでにいつもの視界不良の強風状況になっていた。山頂方面には、頑張れば行っていけないこともないとはいえ、無理して行っても楽しくはないよね、ということで、今日はここまでとし、八合目小屋でランチタイムとした。
 今日は消化不良気味で終わるのかなと思われたが、しかし、昨夜までに深々と積もった新雪があったのを忘れていた。下りに突入した我々は、重さが全く感じられないドライパウダーの中、思わずひゃほうと歓声をあげて雪と戯れていた。こんなに自由自在になる新雪に出会う機会は貴重だ。今年一番の山からのプレゼントを心ゆくまで楽しんだ。
 駐車場に到着後は、時間に余裕があったので、駐車場の雪山を使って雪崩捜索の練習を行った。機器によって捜索の円滑さに違いが出てくるということが練習の中で明らかになった。実際に使用する機会はまれであるとはいえ、いざという時には命を左右する道具である。会備品の再検討をした方がよいのかもと感じた。(藤原)

 青空がのぞく好天の中ゲレンデを詰めていく。風がなく結構汗がでる。

 さすがに駒ヶ岳は雪が深い

 先行する寺地氏。雪に覆われた木々が美しい。

 山頂方面が顔を出したが、このあとほどなく山はホワイトアウトとなった。

 八合目ではもうあたりは真っ白。今日はここまでとしてランチタイムとした。


3月10日(土)〜11日(日)八甲田山スキーツアー

(報告作成中)


3月17日(土)稲倉岳スキーツアー(薄ぐもり&ガス)

参加者

藤原、橋本、梅崎、市川、田村(5名)

行程

秋田市役所(5:30)→仁賀保で合流→横岡・林道除雪終点(7:10/7:30)〜七曲〜(10:43)〜1300m(12:10/12:20)〜夫婦ブナ(12:30/昼食/12:50)〜林道除雪終点(14:20)→温泉入浴後帰秋田

メモ

 当日の天気予報は「晴れ」ということで、山頂での大パノラマが拝めるかなと期待して向かった稲倉岳だったが、道々、天気はどうもすっきりしない。
 林道の除雪終点では我々が一番乗りで、誰も来てないんだねなどと話していたところ、続々と他パーティの車が到着し始め、あっという間に駐車スペースは一杯になった。稲倉の人気もなかなかのものだ。
 例年に比べて雪は大分少なく、途中でスキーを脱がなければいけないところもあるかも… と考えてスキーを背負ってスタートしたが、まもなくその心配はないことが判明した。スキーを履き直す間に後続のパーティにさっそく追い越される。
 といった感じでのスタートであったが、続きは以下のとおり。登頂は断念したものの、ロングルートの醍醐味と山スキーのダイナミックさを味わうことができた山行になりました。(藤原)

 うすらぼんやりの空の下、黙々と登っていく。風はあまりなくて快適。

 780mの小ピークで小休止

 958mの雪原。山頂方面はなかなか顔を見せてくれない。

 森林限界上部では、時々ガスが切れるタイミングもあったものの基本的にホワイトアウトだったため、1300mで引き返すことにした。

 雪は少々重かったのでダウンヒルは慎重にこなす

 夫婦ブナでランチタイム。風がなくて暖かかった。

 780mの小ピークで山頂方面を振り返る。天候回復との予報だったが、回復は遅れ気味だったらしい。


3月31日(土)鳥海山・中島台スキーツアー(快晴)

参加者

藤原、梅崎、市川、田村(4名)

行程

秋田市役所(5:00)→仁賀保で合流→中島台・レクリエーションの森駐車場(6:55/7:17)〜溶岩台地取付(8:10)〜竜巻跡地(8:55)〜905m(9:20/9:35)〜1200m(10:35/10:50)〜1500m(11:50/12:25)〜905m(12:48)〜中島台レクリエーションの森駐車場(13:35)→温泉入浴後帰秋

メモ

 毎度のことながら、行けるところまで行こうということで向かった中島台。晴れ予報ではあったものの、かつて経験のない無風快晴大パノラマという絶好条件に巡り会った日となった。これがわかっていたならば、夜明けとともに行動開始する行程を考えておくべきであったと、思いがけない反省をすることになった。それほどまでに好条件だった一日。山スキーにちょっとばかり苦手意識があったメンバーも、山スキーって本当に楽しい! と感じた貴重な日となりました。(藤原)

 新たに整備された広いレクリエーションの森駐車場には、すでに10数台の車がいた。出遅れた感とともに歩き始める。

 赤川の橋はこんな感じ。雪はやっぱり大分少ない。

 暖かい日差しの中、ブナ林をゆく

 905m高地からは山頂方面がよく見える

 後続の方が写真を撮ってくれました

 大水場の絶景ポイントで

 締まったザラメの表面は少し緩んだフィルムクラスト。さらさらシャキシャキ感が気持ちいい。

 森林限界上部は、雪面をひたすら詰めていく

 ひたすら詰めていく

 稲倉岳と同じ位にまできた

 それでも山頂はまだ遙か彼方。七五三掛下部の台地上まではあと標高差で300mくらいか?

 外輪壁には巨大な雪庇ができていた。あれが崩壊するとさぞ恐ろしいだろう。

 もうちょっとという気持ちもありつつ、無理はやめようということで本日はここまで。

 今日のダウンヒルはスキーコントロールが思いのまま

 ゲレンデ以上に滑りやすい雪と広大なオープンバーンに皆どんどんハイになっていく

 ノートラックの広大な斜面には我々のみ。こんな経験をしてしまうとやっぱり山スキーが一番になってしまう。

 こうして見るとまるでアルプスの風景。かつてない好条件に巡り会えたことに感謝!


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