2016年度山行記録


4月2日(土)太平山(前岳)・金滝山コース (くもり)

参加者

三浦、橋本、佐藤夫妻、寺地、大谷、東条、高橋、人見(9名)

行程

秋田市役所(8:00)→金滝山登山口(09:00)〜合流点尾根(10:50)〜女人堂(11:05)〜前岳山頂(11:25/昼食/11:55)〜女人堂(12:05)〜登山口(13:15)

メモ

 新年度第一弾は、太平山(前岳)に行って参りました。新入会員からベテランの方まで総勢9名が参加してくれました。私は、冬に出不精(デブ症)になり、蓄えた脂肪で不安もありましたが、前岳は優しい負荷がかかる程度で、当日は天気も良くて気持ち良く登ることができました。
 春なので、花粉症の会員はくしゃみ連発してました(笑)。
 1週間程前に市内でも降雪があり、女人堂より山頂付近には、しっかりとした雪もありました。
 そんな中でも、若手メンバー中心に皆さん元気で会話が途切れることなく、あっという間の楽しい山行になりました。また、新入会の人見さんも、新しい登山靴にも慣れ、仲間にも馴染んでくれていたようで良かったです。やっぱり、山はいいですね。今年もワクワク ドキドキ いい山にたくさん登りましょう!!(寺地)

 今シーズンの登り初めは定番の太平山前岳。

 4月はじめなので山頂はまだまだ残雪たっぷり。


5月3日(火)鳥海山・祓川コース(快晴)

参加者

橋本、藤原、黒木、吉田、佐藤K、佐藤TH、佐々木、大谷、人見(9名)

行程

秋田市役所(5:00)→祓川駐車場(6:50/準備)〜祓川ヒュッテ(7:20)〜七ツ釜避難小屋付近(9:20/9:30)〜七高山(11:30/11:50)〜<途中昼食>祓川ヒュッテ(14:00)〜祓川駐車場(14:20)→フォレスタ鳥海で入浴→秋田市役所(17:15)

メモ

鬼の?養成係隊長の報告にもあるとおり、当日は、天気や多くの登山者がいたことからかなり恵まれた環境での山行となりました。今年は平地では降雪が少なく、駐車場でも例年よりも雪が少なく感じました。しかしそこから上では、例年並みの積雪で、昨年よりもかなり雪が多かったです。実際、山行の数日前には、雪が降りました。また鳥海山は単独峰であることから風が強いです。バックカントリーブームと言われ県内外から大勢の人でしたが、自戒の念も込めますが山には、常に危険が伴っていることを認識し、経験者と登るとか、事前準備や状況判断能力を磨いた上でトライしなければと思いました。 救助ヘリコプターに搬送される場面に遭遇しましたし、クラックにはまったり等々・・・、危機管理について考える山行となりました。(橋本)

こっちも見てね→ 鬼の?養成隊長報告 

 思ったより雪は少なくはなかった。天気はこのとおりほぼ快晴。

 飛行機雲が2つきれいに並んでいく。自衛隊機だろうか?

 山形側からヘリが来て舎利坂基部で救助活動を行っていた。振り返ると登山者の数が半端でない。

 全員無事に登頂

 雪はややくさり気味だったものの滑降も快適でした

 次第に曇っていく山。GW中貴重な晴天の一日だった。


5月21日(土)太平山・奥岳(晴れ)

参加者

落合、藤原、三浦、橋本、原田(5名)

行程

秋田市役所(6:30)→旭又駐車場発(7:50)〜御手洗(9:20/9:40)〜太平山山頂(10:35/11:30)〜宝蔵岳コース〜旭又駐車場着(13:50)

メモ

 会の山行は久々の参加でしたが、最高の登山日和でした。山の中はセミの鳴き声!?が響いていて、夏を思わせるような感じでした。山頂近くまで登らないと素晴らしい景色は期待できず、ひたすらに登り続けましたが、そんな中でも会員の楽しい会話を聞いていると疲れもふっと忘れます。いざ尾根に到着!視界が一面にひらけ、山々や空の広がり、秋田市を眼下に見ることができました。そして、何といっても山頂をとらえることができると、そこからは気持ちも体も軽やかになり、「あと少し!」とやる気が出てきます。
 山頂ではランチタイムスタート!途中で摘み取った山菜を入れた「山菜ラーメン!?」や素敵に盛り付けた「パン」なども登場し、楽しいランチになりました。
 下山は、宝蔵岳コースに変更。下山を開始して間もなくは、足場が細く、そのすぐ脇は斜面、切り立った崖や数十mも続く鎖場が続きました。こんなに長い鎖場は初めてで、緊張の連続。ふと振り返ってみると、いつも見ている太平山とは全く違う荒々しい姿を目の当たりにしました。そんな緊張の後は、藤原さんから教わる山菜取りのレクチャーもあり、ほっこりしながらの下山となりました。
 太平山は何度も登っていますが、今回たくさんの花と出会うことができました。シラネアオイの群生を見ることもでき、時期が合えば花をゆっくり見ながら登る、癒しの登山になるのだなあと新たな発見!太平山のいろんな姿を見ることができました。(落合)

 この時期の太平山は春の花でいっぱい

 山頂ではミネザクラが満開だった

 快晴の山頂

 帰りは宝蔵岳コースを通ってきた

 巨大秋田杉が林立する下山コース


5月28日(土)〜29日(日)鳥海山・百宅コーススキーツアー(快晴)

参加者

都立小石川高校山岳部OB会(紫山岳会) O竹、W部他 (6名)
秋田高校山岳部OB会 S木会長、S木N(2名)
秋田遊歩山岳会 藤原、熊谷、高橋(3名)

行程

大清水小屋発(7:12)〜大倉滝展望台(8:10)〜屏風岩(9:40)〜唐獅子平小屋(10:05/10:35)〜山頂部外輪(12:05/昼食/12:53)〜唐獅子小屋(14:47)〜大清水小屋着(15:15)

メモ

 恒例となった百宅コースの交流スキー登山。今年は手代林道が無事に開通したので、支障なく車で大清水に入ることができました。とはいえ、雪は例年に比べてかなり少ないのが気がかりです。
 初日、改装間もない快適な小屋では、いつもながら楽しい交流会となりました。小石川のW部料理長からは、ホヤの刺身から始まり、揚げニンニク刻みミョウガ等々薬味たっぷりのカツオたたきなど山中料理らしからぬ海の珍味が、一方の秋田勢からは定番の比内地鶏出汁のきりたんぽが提供され、控えめに用意したつもりのアルコールも集めてみるとかなり大量(しかも全て飲みきるという)翌日のロングコースを前にしては大丈夫かな?というほど盛り上がった前夜祭となりました。
 二日目は、天気には恵まれたものの、いつもの年なら小屋横まで残っている雪渓がなくなっていたため、皆スキーを背負って登山を開始しました。この時期の大清水コースは、豊富な残雪に映えるブナの新緑が大変に美しく、出発からスキーを履いて歩けるケースがほとんどだったはずですが、今回は、背負ったスキーが頭上の枝に引っからないよう気をつけながら、スキーブーツで登山道を延々歩くという状況でした。気候がかなり変動していることを思い知らされます。
 前半に苦労した一方、後半はきちんと雪面が続いたので全員無事に登頂することができましたが、行程の半分以上が雪なしのスキー登山というのは大変なものです。今後の気候の正常化を祈念するのみです。(藤原) 

 山頂部は例年並みに充実した一枚バーンが認められたものの、下半分は見事に雪が消えている…

 改装なった大清水の小屋。外見は変わらない一方、中は大変きれいに整備されていました。

 朝の出発にあたり記念写真(カメラマン他1名が写っていないのが残念…)

 スキーブーツのまま延々土の登山道を歩いた末、ようやく雪面に至ったところ。

 屏風岩まで来たが雪はまだこんな程度。雪の少なさに唖然とする。

 唐獅子平小屋でしばし休憩。小屋上の雪渓は上部で途切れていたのでここは夏道を行くしかない。

 唐獅子岩の下はもう夏の景色

 ようやく外輪山頂部に至る。こうしてみるとやっぱり今年は雪が少ないですね。

 太陽が暈をかぶっていた

 雪はくされ気味で滑降にやや苦労する

 いつでもどこでもテレマークターンでこなす高橋氏の力強い滑り

 今シーズンのスキーはここでおしまい


6月18日(土)森吉山・ヒバクラコース(くもり、小雨)

参加者

橋本、三浦、寺地、佐々木(朋)、市川、原田(麻)、Kさん、Tさん(8名)

行程

秋田市役所(6:00) → ヒバクラ登山口(8:30/9:25) 〜 ヒバクラ岳分岐(11:15) 〜 山人平(12:10) 〜 森吉岳山頂(12:45/13:25) 〜 山人平(13:55) 〜 ヒバクラ岳分岐(14:35) 〜  ヒバクラ登山口(16:00) → 森吉山荘で温泉 → 秋田市役所(19:30)

メモ

 今回、担当者が参加できず代打担当者により実行された山行。代打担当者の本音は、熊のことがあり、ポピュラーで人が多そうな様田コースからの登頂としたかったが、若手担当の意思を受け継ぎ計画書のとおりヒバクラコースを行くこととした。当日までの天気予報は、雨となったり晴れとなったり、ころころ変わる。
 代打担当者の作成した計画書への記載ミスにより「6時30分集合」としてしまったが、皆さん6時に集合してくれた。良かった。車内は、異常なほどの盛り上がり。最初だけかと思ったが、結局最後までこのハイテンションな状態は続いた。登山道近くの道で山菜採りの方に「さっき大きな熊がいて山の方向へ行ったので気を付けて」と注意を受ける。やめるか・・・という雰囲気に一瞬包まれたが、後ろの席から、「森の熊さん」の歌声や「熊に勝てます。大丈夫!」という、根拠不明の声があがる(代打担当者は、マジでやめるかと考えていました。)。さて、どうしようと考えたが、駐車場に団体登山客がいたことや多くの車があったこと、等々から、登ることとした。ここで、とある問題が発生し、対応に時間を要したが、なんとか現地集合組を含め8名で登山開始。
 前日からの雨で粘土質の道はドロドロで、木道も滑りやすい。小雨も時々あったが、順調に歩をすすめる。道中も会話が盛り上がり、鈴、笛、爆竹・・・を駆使し、♪森の中♪熊さんに出会逢わない♪、ように注意しながら、時々、近場でタケノコを取りながら・・・進んだ。
 長い階段を抜け、ようやく視界が開けたものの、ガスッていて遠くの眺望は良くなかったが、時々スーッとガス間に見える樹氷の木→アオモリトドマツだよ^^、のこれが森吉っていう景色と心地よい風が少々疲れた体を癒してくれた。
 山人平は、イワカガミがものすごい群生で咲いており、みんなのテンションがさらに上がる。頂上までの道は、残雪があったが、難なく通過。
 頂上は、ゴンドラを使って登頂する方が多いと思っていたが、さほどいなかった。相変わらずガスッていて眺望は良くなかった。風が強くなってきた中、昼食を食べる。今日の私の山飯は「インドカレー(といってもレトルト)、もずくのスープ、食後にカフェオレ」。甘さの中に苦みが広がりたいそう美味しい。計画から遅れていることから、それなりに急いで下山。若干無理のある行程(かな?)や、ある問題により遅くなったが、それぞれが充実した、たいそうにぎやかな山行となった。
 「熊は、いる。」模様です。何回か会ったことはありますが、やはり会いたくありませんね。(橋本)

 登山口で記念写真。背後の笹藪はクマの食事場所、かも…

 山人平のイワカガミと

 チングルマの群生

 山頂では視界ゼロだったが皆笑顔。終始ハイテンションな山行だった。


7月2日(土)、3日(日)田代岳

1日目

参加者

三浦、橋本、佐藤夫妻、落合、渡部(旧姓)(6名)

行程

薄市コース登山口(8:40)〜六合目水場(9:15)〜山頂(11:00/山頂神社内で昼食/早めに下山)〜薄市コース登山口(13:35)→ユップラで入浴→市役所到着(18:00)

メモ

 予想に反し、なんとなく天気が持ちそうな予感。集合時も車内もメンバーの表情は晴れやか。鷹巣で1名合流し、総勢6名で薄市口に向かう。
 狭い山道を抜けると山小屋のある登り口に到着。縦走路はクローズされていたが、予定通り薄市コースを登山開始。杉林を抜けながら、急登をゆっくりと進む。時折日が差し、汗を拭き吹き、メンバーは好天の元での一歩一歩を踏みしめる。
 六合目の水場、八合目の休み場で小休止をとりながら歩を進め、もう少しで本日のクライマックスである大湿原・・・というときに辺りの木々がざわざわとしだした。ん、早めに来てしまったか。九合目の分岐ではぱらぱら降りだし、間もなく合羽の出番となってしまった。雨が強まるとともに風も加わり、もはや景色よりも一刻も早く山頂へと、無意識に足早になる。
 予定より早く11時には頂上到着したものの、風雨が激しく周囲の山々も湿原も視界に捉えることができない。かろうじて昼食はとれたが、早々と下山開始。濡れた笹竹が足元をすくい、転びそうになるのを必死に耐えながらテンポ良く降りていくと、いつのまにか雨は止んでいた。
 1時半ころには無事下山。全員合羽姿で、足元も汚れてしまったが、表情は晴れやかだった。「降られたけど、いい山だったね〜」の一声に、挙行してよかったなと実感した。温泉につかり汚れを落とし、一路秋田市へ。1日目のガイド 無事終了。

 雨は下山途中で止んでくれた

 1時半ころ無事下山

2日目

参加者

三浦、梅崎、市川、大谷、原田(5名)

行程

薄市コース登山口(9:00)〜八合目(10:35)〜山頂(11:35山頂/青空のもと山頂で昼食/12:40)〜高層湿原周遊(13:10)〜薄市コース登山口(14:55)→ユップラで入浴→市役所到着(18:10)

メモ

 同じコースに二日連続というのも異例、ガイド役もなんか妙な気持ち。それでも入れ替わったメンバーを乗せ、昨日の山へ向かう。前日とは打って変わって見事な晴天、今日は期待できる予感。ハイテンションのまま薄市口へ。昨日より若干遅く登り始め、大体同じペースで歩を進める。(途中 略)
 昨日は悪夢だった九合目もまったく問題なし。湿原の視界も良く、山頂と「雲上の楽園」が美しい姿を現す、花々や池塘の写真を撮りながら、和やかに山頂へ。見事なピラミッド型の岩木山や藤里駒、白神の峰峰のパノラマにしばし見入ってしまう。日差しが強いなか、ゆっくりと昼食を味わう。ちょっと長めのランチタイムを終え、神社に拝礼し帰途へ。そのまま降りるのも惜しいので、もう一度湿原周遊コースの散策を満喫し山頂をバックにワンショット。
 下山も順調で3時前には登り口に到着。早速ゆっぷらへ。ん、なにか違うと思ったら男女の浴場が入れ替わっていた。満足してもらったせいか、秋田までの二時間もずっとハイテンションを保ったまま。やはりいい山だった、次に来るときはもう少し時期を早めてみたいと思いつつ二日間の田代岳ガイドを終えた。
 結果的に、日曜日なら行けるという会員も42%いることがわかった。今後の山行計画の参考になるとありがたい。
ちょっと濡れちゃった土曜メンバーも、満喫した日曜メンバーもお疲れ様でした。次回の県北企画も、乞うご期待。(三浦)

 今日は好天に恵まれた。参加者のテンションも高い。

 ちょっと雲がかかったが岩木山もよく見えた

 池塘群をめぐる登山者の列

 再度池塘に降りて山頂ドームをバックに記念写真

 下山は14:55。昨日に比べてかなりゆっくりできた一日だった。。


7月16日(土)鳥海山・吹浦コース(くもり)

参加者

藤原、黒木、市川、寺地(4名)

行程

秋田市役所(5:00)→吹浦登山口(6:45/6:55)〜御浜(8:50/9:05)〜七五三掛(9:50)〜大物忌神社〜新山(11:45)〜大物忌神社(12:00/12:30)〜七五三掛〜鳥海湖〜吹浦登山口(16:10)→金浦温泉で入浴→秋田市役所(18:40)

メモ

 花のきれいな鳥海山を堪能したいと思い個人山行を企画。未踏のコースを行こうと吹浦コースを選んだところ、3名が名乗りを上げてくれた。
 天気はくもりですっきりしないが、カンカン照りでない分むしろ歩きやすいだろう。
 大平山荘でトイレを借りた後、登山口の駐車スペースで黒木氏と合流。ここの駐車キャパはあまり広くはなく10数台限定といったところ。
 吹浦コースはいきなりの急坂から始まる。道は玉砂利を混ぜたコンクリートで固められているが、ところどころ壊れているほか、この玉砂利がまた結構滑る。登りはさほどではないが下りは難儀しそうな感じ。こんな樹林帯の急登を200メートルほど登っていくと、急に視界が開けたところに出た。見晴台というらしい。ここから道は大分歩きやすくなって、清水大神のあたりからはニッコウキスゲ、チングルマなど花々が賑やかになってきた。
 ということで、続きは以下のとおりです。御浜から先は登山者がごった返す賑やかな山道となり、静かな吹浦コースとの両極端が楽しめた山行になりました。(藤原) 

 河原宿はチングルマが盛り

 登路では他のだれにも出会わなかった静かな吹浦コース。愛宕坂を登る。

 ヌマガヤの湿原にぽつりぽつりニッコウキスゲが咲く

 御田ガ原のハクサンイチゲ

 今回はヨツバシオガマもあちこちで目立った

 七五三掛手前のお花畑

 七五三掛から千蛇谷に降りる道は、崩落のため外輪コースを一部迂回するように付け替えられていた

 外輪のチョウカイフスマ

 千蛇谷の雪渓はこの時季にしてはだいぶ小さい

 外輪から降りてくる新道が見える

 途中で合流した職場の仲間2名と新山山頂で記念写真

 イワギキョウが二輪並んで咲いていた

 帰路は鳥海湖周遊コースをとった。ニッコウキスゲのお花畑をいく。

 長坂道の分岐


7月24日(日)鳥海山・笙ガ岳(秋田県山岳連盟・祝日「山の日」記念事業)(晴れ)

参加者

一般参加者 30代から70代まで、男性7名女性14名(計21名)

スタッフ 池田、鈴木、今野、大友、藤原、橋本、梅崎(計7名)

行程

 秋田県庁(6:00集合)→鳥海ブルーライン鉾立駐車場(7:30/8:00)〜賽の河原〜御浜小屋〜笙ガ岳一峰(11:50/昼食/12:25)〜賽の河原〜鳥海ブルーライン鉾立駐車場(14:30)→「にかほ市温泉保養センターはまなす」で入浴→秋田県庁 (17:30着/解散)

メモ

 藤原が役員を務めている秋田県山岳連盟の募集登山に、今年も当会から藤原、橋本、梅崎の3名がスタッフとして参加しましたので、この場を借りてご報告します。

 今回の募集登山は、祝日「山の日」記念事業として日本山岳協会の協力を得て実施した。そもそも8月11日に実施するべきものかも知れないが、8月中旬だと花が見れず、しかも暑すぎる… ということで、7月の実施ということにさせていただいた。
 梅雨明け前だったものの、当日は好天に恵まれ、天候の不安がなかったのはありがたい。バス1台とスタッフの車1台とで鉾立に向かう。
 21名の参加者は4班に分かれ、4人のスタッフはパーティーリーダー、残りのスタッフは救護班を務めた。日差しが強かったので、熱中症防止のためゆっくり目のペースを心がける。鉾立コースは、賽の河原まで来るとひんやりと空気が変わり、花も見えだして、ようやく山上の世界に来たことを実感する。
 御浜小屋に至ると、急にニッコウキスゲやらハクサンフウロやら夏の花々が賑やかになる。休憩の後、鳥海湖を横目に、お花畑の長坂道を笙ガ岳に向かった。
 笙ガ岳は3つのピークからなる。各ピークの間には小さいながらも湿原があって、気持ちよい縦走路である。振り返ると、鍋森、扇子森等、西鳥海火山の峰々が美しい。三峰、二峰と越えて笙ガ岳一峰に到着。山頂からは、庄内平野から男鹿半島までが一望できた。ここでランチタイムとする。夏山らしく、突然大きな黒雲が湧いてきて驚いたが、スコールになるには至らず、助かった。全員で記念写真を撮ってから下山にかかった。
 下りは、一峰の麓から直接河原宿、賽の河原へとショートカットするコースをとった。賽の河原の雪渓は例年以上に小さくなっていたが、踏み跡がいくつかあって迷う心配はなかった。鉾立には、ほぼ予定時間どおりに到着。
 今回は、鳥海山の美しい景色と花々を楽しむことができ、充実した山行になりました。体調がすぐれず登頂できなかった方がいたのは心残りですが、事故なく全員無事に下山できたのは何よりです。参加者の皆さん、スタッフの皆さん、どうもありがとうございました。(藤原)

 展望台で記念写真。まだ朝の8時過ぎなのに日差しが強い。

 笙ガ岳の三角点から振り返る。「クマ?」と思ったら道標だった

 急に黒雲が湧いてきた

 山頂で庄内平野をバックに記念写真

 山頂方面はガスをかぶっていたが西鳥海の峰々が美しい

 ニッコウキスゲに彩られた長坂道の縦走路


7月30日(土)一般募集登山 秋田駒ヶ岳・国見コース(晴れ時々くもり)

参加者

一般 T(B)@さん、T(B)Aさん、T(K)さん、T(M)さん、K(S)さん、K(N)さん、Iさん、Sさん(8名)

スタッフ 橋本、佐藤H、藤原、三浦、市川、佐藤K、長谷部M、寺地、佐藤KT、高橋Y(10名)

行程

秋田市(5:00)→国見登山口(7:00/7:20)〜横長根分岐(8:20)〜第二展望台(8:50)〜男岳分岐(9:05)〜金十郎長根(10:40)〜男岳(11:20)〜阿弥陀池(11:50)〜 (数名)男女岳山頂(12:05)〜昼食・阿弥陀池(13:00)〜横岳(13:20)〜男岳分岐(13:40)〜横長根(14:15)〜国見登山口(14:55)→温泉入浴→秋田市(18:15)

メモ

 当会の一般募集登山は、こっそり、ひっそり、のんびりHPや口コミで募集しているためか、なかなか参加申込みがなく心配したが、最終的に8名の方に参加いただいた(感謝)。
 ここ数年の募集登山は、なかなか天候に恵まれず、今年も週間予報では「曇/雨」の予報。毎日やきもきした気持ちで過ごす。
 さて、当日は「メールで言われたとおり、神頼みしましたよ。テルテル坊主まで作って^^ とのありがたい言葉があり、その祈りが通じたのか、とても良い天気。
 夏山シーズンにもかかわらず国見登山口の駐車場は思ったほど混雑はしていなかった。セレモニーと準備体操をして、出発。風もなく暑いが、樹木の中である程度日陰があるのが救いである。参加者のレベルを図るためもあり、ゆっくりとしたペースで登り始める。汗が滴る。
 横長根分岐で少々長い休憩。全員すこぶる元気の模様。ここから、眺望が良くなってきて、歓声があがる。暑いが時々風が吹き、気持ちがいい。歩を進めるとともに高山植物が咲きほこっており、秋田駒の眺望と花々の共演によりみんなのテンションが上がる。男岳分岐からムーミン谷を行く。この景色と高山植物のすばらしさ、北アルプスにも劣らず素晴らしい風景がここにはある。ぜひ、遠方の方も訪れて欲しい(できれば秋田県側から)。
 ムーミン谷の終点からは、昨年の募集登山で行った直登ルートではなく、金十郎長根へ向かうルートをとる。刈払いされていない、熊がでている、との情報もあったが、道がついていたことと大人数ということで、当初予定どおり行くこととした。(途中、若干ルートミスがありご迷惑をおかけしました。)普段はあまり見ることのない秋田駒の噴火口を見ることができた。ここ辺りから少々、雲が出始める。金十郎長根に到着し、登ってくる参加者の撮影を始めると、遭ってはいけない方と遭遇。「熊だ!!横に熊です。」との声が上がる。「んっ!!#%$‘“&・・・」と、横を見たがいなかった。何かがすごい勢いで走っているように谷筋の笹が揺れていた。「あそこに熊がいます」という声があがったり、少々、騒ぎになった。私は見ることができなかったが、子熊?が私の少し横にいたらしい。ここから、より慎重に爆竹、熊鈴、笛を駆使し、登る。男岳への登りは少々きつかったが、全員無事に登頂。全員で写真を撮ったり、「男だけ」で写真を撮ったりした。その後、阿弥陀池に下り、一部メンバーはそのまま男女岳に登頂。思ったほど混雑はしていなかった。下山して、阿弥陀池付近で昼食とした。昼食の後、横岳と大焼砂経由で下山開始。コマクサがたくさん咲いており、疲れたはじめた我々のテンションがまたまた上がる。
 男岳分岐へ到着し、あとは来た道を下山した。少々、疲れている方や足にきていた方もいたが、全員無事に登山口に到着した。計画より若干早かったが、休憩が多く、全体的にのんびり、ゆっくりとした山行でした。
 最後に、募集登山に参加いただきありがとうございました。天気に恵まれ、当会の募集登山においては、例年になく眺望や高山植物がすばらしく、参加者の皆さんにも満足していただいたと思っております。ただ、熊との遭遇等、危険な点やいたらぬ点もあったかと思いますが、何とぞご容赦いただければとも思っております。機会があればまたよろしくお願いします。スタッフの会員の皆さんもお疲れ様でした。(橋本)

 案内板前で集合写真

 山はすっかり盛夏その1

 山はすっかり盛夏その2

 「みんな顔出して」と言ったらこうなった

 ムーミン谷で集合写真

 霧にけむる水沢尾根を登る。この直前、熊出没騒ぎがあった。

 水沢尾根のミヤマリンドウ

 男岳のコルはニッコウキスゲが盛り

 大焼砂を下る

 大焼砂のコマクサは終盤だった

 無事に下山した1班の皆さんと

 2班の皆さん

 そしてその他のスタッフ


8月14日(日)月山・羽黒口(晴れ)

参加者

梅崎、橋本、寺地、佐藤寿(4名)

行程

秋田市発(5:00)→少し迷って登山口着(8:20/9:00)〜10:10仏生池小屋(10:10)〜山頂(11:30/昼食/12:20)〜登山口(14:00)

メモ

 秋田市組も行くまで少し迷いましたが、現地集合の寿さんも迷ったようで、先に登っててくださいと連絡あり。しかし登り始めてすぐに、まだまだ来ないであろうと思っていた寿さんがあっという間に我々に追いつく。
 道中聞く寿さんの今年の山行ぶりに驚く我々。U木君を彷彿とさせる山行ぶり。男の人はハマるとそうなんですかね?? 寿さんに先にどうぞと行かせたら、あっという間に先に行ってしまった…
 山頂で合流し昼食。山頂は広いせいか、人の多さをそれほど感じなかった。
 この日の月山は天気もよく穏やかで、景色も雄大でいい山だなぁとしみじみ思った。特に羽黒口は「たおやか」という言葉がぴったりだ。森林限界を超えているのか、道中ずっと眼下に広がる広大な景色を見ながら歩けるのが気持ちいい。ここを鳥のように飛んでみたいなどと、妄想しながら歩いていたら登山口に着いてしまった。
 久々の羽黒口、よかったです。長距離の運転など、みなさんありがとうございました。(梅崎)

 好天に恵まれて庄内平野がよく見えた

 山頂の月山神社と宿泊小屋

 鳥居をバックにピース


8月20日(土)鳥海山・鉾立〜鳥海湖周遊(晴れ)

参加者

佐藤K、三浦、佐藤TH、Sさん(4名)

行程

鉾立登山口(7:25)〜賽の河原(8:28)〜御浜(9:15/32)〜御田ヶ原(9:46)〜八丁坂(10:10)〜退却〜二ノ滝口・万助道分岐(10:27)〜笙ヶ岳・御浜分岐(11:13)〜途中昼食(11:25/12:00)〜御浜(12:15)〜河原宿分岐(12:45)〜賽の河原(12:55)〜鉾立登山口14:30)

メモ

 今回は めずらしく全員が現地集合となり 前泊入りの私は早朝の鳥海を楽しむ。
 5時 山頂には雲がかかっていたが下界は晴れていて飛島が近くに見えていた。ツアーバスが着くなり団体登山者が出発してゆく。集合場所で仲間を待って・・・・・・・・・来ない(・・;)出発予定時間を過ぎ・・・・・待ちに待った登場(笑)
 登山届を出し約30分遅れのスタート。風はほとんどない展望台まで登ると汗が吹き出し時折そよ風がここちよい。賽の河原で小休止、山頂の雲は消えていない。
 御浜小屋に到着すると風はない。と思いきや鳥海湖側に出ると強風にされされる。小屋の影に戻り、千葉からおこしの登山者と談笑しながら休憩となった。怪しい雲行き、いつもと違う風の流れと思いつつ腰を上げる。八丁坂まで来ると大粒の雨、雲は黒い。残念であるが強風、視界不良、雨、絶景なしを鑑み無理せず、退却を決定する。しかしながら、下山するにはもったいない時間。御浜周辺は明るいので鳥海湖周遊を決める。
分岐を長坂口コースへ向かうと花々が歓迎してくれる。笙ヶ岳もニッコリしている。が山の天気 無理せず御浜方向へ戻る。
 御浜は強風だったので、いつもの丘で海側に移動すると風がないので 海を見ながら昼食とする。丘から見る山頂はラピュタそのもののありようであった。
 御浜に戻り、大平コースに歩を進め、河原宿分岐から賽の河原へ鳥海を愛しみゆっくり向かう。展望台で山頂を見上げるとやはり雲の中。約6時間、11km歩いており、山頂を踏むことが出来なくとも山を楽しめる山行であった。(佐藤K)

 好天の中 賽の河原へ向かう

 御浜からの稲倉岳と男鹿半島(寒風山)

 痩せた鳥海湖

 御田ヶ原から山頂方向 雲の襲来

 辛うじて八丁坂に雲はない。このあと 雲が黒ずみ雨の中 退却。

 二ノ滝口・万助道分岐〜笙ヶ岳・御浜分岐の回廊

 笙ヶ岳が美しい

 ご覧あれ 山頂は雲の中


9月17日(土)焼石岳(くもり)

参加者

市川、落合、佐藤K、佐藤H、佐藤TH、村上、吉田、大谷(8名)

行程

秋田発(5:00)→東成瀬三合目登山口(7:00)〜八合目(9:20)〜焼石岳(10:40)〜泉水沼(11:00/11:40)〜九合目(12:20)〜三合目登山口(15:00)

メモ

 始終曇っていてパッとしない天気でしたが、たまに霧が晴れて周囲の山が見えたり、岩手側の平野が見えたりしました。九合目から山頂は風が強くてとても寒く、秋の山といった感じでしたが、紅葉はまだでした。
 焼石岳は九合目の岩場が楽しいですが、毎回下りがやたら長く感じます。今回もみんなで「まだか〜」と言いながら下りていました。
 個人的には、焼石岳登山の翌日に田沢湖マラソンを走る超人の方が、「厄年」のことを「厄中」と言っていたのがおもしろかったです。笑(大谷)

 焼石沼に至る長めのトレイルをたどる

 焼石沼に至るも山頂方面はガスの中

 全員ではありませんが集合写真を撮った

 山頂で集合写真(カメラマン1名を除く。)

 秋田県方面を見下ろすと、ちょっと雲が重かった。紅葉の盛りはもう少し先らしい。


10月16日(日)虎毛山(晴れ)

参加者

市川、三浦、佐藤夫妻、村上、田村、中尾、ゲストZさん(計8名)

行程

赤倉橋 P(7:30)〜車止め(7:45)〜渡渉点(8:30)〜山頂小屋(11:30)〜山頂(12:00/昼食/13:00)〜赤倉橋P(15:30)

メモ

朝から天気が良く、絶好の登山日和になりました。
登りの途中で下山の方とすれ違い、天気が良いので、山頂は絶景だと聞き、ワクワクしながら登りました。
きつい登りでしたが、ゆっくりゆっくり無理なく登り、高松岳と虎毛山の分岐付近では、綺麗に色付いた山々を見ることができました。景色に見とれたまま山頂へ行き、山頂でも黄金色の虎毛を見ることが出来ました。昼食は、虎毛山の避難小屋の前で食べて下山しました。
文句なしの晴天で気持ち良い山行でした(^-^)/ (市川)

 山頂の道標には「日本一のトラの山」とありました

 山頂の湿原は草紅葉。栗駒山がよく見えた。


11月26日(土)男鹿三山縦走(晴れ)

参加者

三浦、黒木、市川、佐々木、中尾(5名)

行程

秋田市(6:30) →真山神社・登山口(8:48)〜真山神社・八王子跡(小休憩)(9:27/31)〜真山山頂(休憩)(10:03/15)〜キントリ坂・取り付き(本山分岐※)(10:25)〜監視小屋(自衛隊道路横断)(11:01)〜加茂青砂展望地(11:13)〜毛無山近辺のトイレ(小休憩)(11:18/25)〜五社堂(小休憩)(12:38/48)〜長楽寺駐車場(下山口)(13:00)

メモ

前日の雪の影響で、雪山登山となりました。
天気は、晴れで登山道は、整備が行き届きとても歩きやすく、雪をかき分けて登りました。
途中のキントリ坂は、通行止めだったため、迂回し残念でしたが、途中のメロンみたいな建物が印象に残りました。
昼食は、下山後に取りました。
雪山登山となり、変化に富んでとても気持ちのいい登山になりました。(中尾)

 真山神社から登山開始

 雪の山道を行く

 真山山頂の展望台で一休み

 半島の付け根部分を望む

 加茂青砂がよく見えた

 五社堂で記念写真

 山を越えて長楽寺駐車場に到着。おつかれさまでした。


1月7日(土)太平山前岳(晴れ)

参加者

橋本、佐藤夫妻、梅崎、三浦、長谷部夫妻、寺地、中尾(9名)

行程

集合(8:00)→金山滝登山口(8:45)→女人堂(10:40)→前岳→女人堂(11: 30)→金山滝登山口(12:40)→温泉入浴→解散

メモ

この日は、平成29年最初の登山で、太平山前岳へ行きました。
この日は、天気が良く登山日和でした。
登山道は山頂に近づくにつれ、積雪量が増え、女人堂から先は腰まで雪が積もっていました。
11時ごろ、太平山山頂、11時半頃に女人堂へ戻ってきました。
女人堂からは、秋田市内が一望できとても綺麗でした。
平成29年は、晴れが続きたくさんの山に登りたいと思いました。(中尾)

 雪が少なく金山滝上の階段もこんな感じ

 ラッセルもなく順調に登っていく

 概ね晴天で下界もよく見えた

 女人堂で集合写真

 3人だけ山頂に行ってきた


3月19日(日)稲倉岳(晴れ)

参加者

藤原、橋本、佐藤TH、寺地、中尾(5名)

行程

集合(5:30)→横岡林道除雪終点(7:10/7:35)〜七曲〜夫婦ブナ(11:30)〜稲倉岳山頂(13:30/14:00)〜除雪終点(17:10)

メモ

 1年振りの稲倉岳。直近の降雪はなかったので雪の状態はいまいちだろうなと思いながら除雪終点に向かう。
 今回は、参加者5名中、山スキーが2度目というメンバーが2名。道具に慣れるまでは大変だと思うが、天気はいいので、アクシデントでもない限り皆山頂まで行けるだろう。
 除雪終点には先客の車が3台。準備をしているうち、次々と後続の車がやってくる。この好天では入山者が集中するのもうなずけるが、稲倉岳も年々人気が高くなっている気がする。
 ということで、続きは以下のとおり。初の本格的山スキー行ということで大変苦労したメンバーもいて、かなり時間を要したものの全員無事登頂を果たせた。久しぶりの山頂からの絶景に大満足。(藤原)

 今回のメンバーは珍しく男子のみ5名

 先行パーティのほか後続パーティも続々。まるで5月の鳥海山のようだ。

 日に映える夫婦ブナ

 森林限界付近では吹きだまった雪がパックされていた

 ようやくたどり着いた山頂。御浜方面の雪の台地が美しい。

山頂での絶景。ウーン久しぶり!

 シュプールだらけの林間出口

 振り返ると山頂が白く輝いていた


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