2013年度山行記録


6月1日(土)〜2日(日)鳥海山・百宅コーススキーツアー(快晴)

参加者

都立小石川高校山岳部OB会(紫山岳会) O竹、K原、T岡、W部他 (6名)
秋田高校山岳部OB会 S木
秋田遊歩山岳会 藤原、高橋、小原

行程

大清水小屋発(7:25)〜屏風岩(10:15)〜唐獅子平小屋(10:40/11:10)〜七高山(12:30/13:18)〜大清水小屋(14:40)

メモ

 毎年行われているこの山行。
 昨年は、林道の除雪が済んでいなかったため秋田高校山岳部OB会チームは祓川から入山し七ツ釜から唐獅子小屋経由で大清水小屋に向かったが、藤原はスキーの破損により泣く泣く途中で引き返すことになり、思いが果たせずにいたところでした。
 今年は、大清水小屋までの除雪完了という事前情報の提供を鳥海荘の社長さんからいただくことができ、正攻法で大清水からアプローチすることができました。当会からも2名の参加を得ての登山会となりました。
 土曜日の交流会では、紫山岳会提供のからすみや鰹刺身、秋田勢提供の比内地鶏使用きりたんぽ等々、明日の長丁場を控えてアルコールはややセーブしながらも、昔の山の歌を皆で歌うなど大変楽しい酒宴となりました。
 登山当日の様子は写真のとおりです。この時期の百宅コースは、スキーコースとしての魅力もさることながら、北側斜面などではすでに失われた鳥海山の本来の山の姿(しかも一番美しい時期の)が味わえる魅力にあふれています。今回も最高の滑り納めができました。紫山岳会の皆様、来年もまたご一緒願います。よろしくお願いします。(藤原) 

 1年振りの再会を祝してまずはビールで乾杯。この後、ほどなく宴会モードに突入。

 出発の朝。天気は全く不安なし。

 ブナの新緑と青空と残雪とのコントラストがこの時期の鳥海の魅力

 残雪の斜面を延々と歩いていく

 唐獅子小屋脇にある岩の熊

 小屋内にはギターが置かれていた。弾ける腕がないのが残念。

 小屋上部の雪渓を行く

 広大な外輪直下の雪面。先行するAYH組は七高山方面を目指したが、本隊の紫山岳会組は夏道をまっすぐ詰めていった。

 見事な日暈

 七高山には5時間ほどで到着。山の上も雪消えは大分遅い感じ。

 苦労しただけに達成感も十分の七高山

 雪がいいので、下りのスキーも大変快適でした

 彼方に見える県境の山々と残雪と

 山よ今日もありがとう。また来る時にも笑っておくれ。


6月8日(日)太平山・旭又コース(晴れ)

参加者

藤田、柏木、落合、村上、吉田、佐藤(K)、渡部(7名)

行程

秋田市役所集合(6:30)→旭又駐車場発(7:40)〜御手洗(9:15〜9:30)〜太平山山頂(10:40/11:15)〜御手洗(12:05/12:15)〜旭又駐車場(13:25)

メモ

 今日は体験登山希望の2名を交えての個人山行です。今シーズン初の登山という人も何人かいますので、のんびり登ります。
 旭又駐車場までは雪や道路の崩れた箇所もなく、安全にたどり着けました。駐車場にはすでに何台かの車がありました。トイレは使えたのでここで問題なく身支度を済ませて7時40分に出発です。
 御手洗までの途中で休憩一回、小休止一回をとりましたが順調に9時15分に御手洗につきました。ここまでは極端な急登はなかったですが、全体を通してそれなりの傾斜が続きました。朝の一本目とあって体が温まる前に割ときつい斜面であったので、思ったよりもきつかったです。ただし、危険箇所はなく道もよく整備されていました。駐車場を出てしばらくは道がよく分岐していましたが、標識がしっかりしていたので迷う心配も少なかったです。
 御手洗で少し長めの休憩を取ります。湧き水が飲めるようになっていました。水量豊富とはいかなかったので、水場として頼りにする場合は事前の確認が必要と思います。全コースを通して、水場はここ御手洗と、駐車場を出てすぐの道の脇にある2箇所だけです。また、この時期の御手洗は虫が多いので、何らかの対策が望ましいです。
 御手洗出発後は稜線の分岐を曲がってすぐの広場で軽く息を整えた程度で、問題なく10時40分に山頂までつきました。地図ではかなり等高線が混んでいましたが、細かい九十九折の道になっているためそれほどきつくは感じませんでした。ただ、稜線直下に一箇所崩れた箇所があったため注意が必要です。登りはそれほど危なくないですが、下りの際、特に雨などでぬれているとスリップして怪我をする恐れがあります。
 山頂には宮司さんもいて、神社も小屋も使用可能でした。お参りと長めの昼食休憩を楽しんで下ることとしました。
 下りは何箇所か木の根や露岩により歩きにくいところがありましたが、そこで転倒などに注意すれば大方は安全な道でした。今日は雨も降らず、雪もほとんど残っていなかったため、すべる箇所もなく快適に下れました。御手洗で一度だけ休憩をして、13時25分に旭又駐車場に着きました。
 今日は雨こそ降らなかったものの、曇り空で山頂からの景色は望めませんでした。その代わり、強い日差しに苦しめられることもなかったです。山頂直下の稜線に出るまでずっと樹林帯の中なので、風もなく暑いことは暑かったですが、熱中症を心配するほどでもなかったです。ぼちぼちの天候だったと思います。
 その後はザブーンで入浴後、帰路につきました。
 2名の体験参加者も無事正式入会を決めてくれましたし、僕としては大成功の山行でした。皆さんお疲れ様でした。(藤田)


6月22日(土)岩手・姫神山(晴れ)

参加者

藤田、佐藤(A)、三浦、市川、落合、村上、吉田、佐藤(K)(8名)

行程

一本杉第二駐車場(登山口)集合(9:00)→同出発(9:25)→一本杉水場通過(9:35)→五合目で休憩(9:50)→山頂着(10:55)  登り一本杉コース
山頂発(11:45)→一本杉第二駐車場着(13:25) 下りこわ坂コース

メモ

 第一に、この山は登山口に向かう車道にほとんど行き先を示す看板がないので、カーナビや地図などで一本杉キャンプ場を見つけて目指す必要がある。
 登山口となる一本杉第二駐車場は、十分な広さがあり駐車スペースに困ることはあまりなさそうである。駐車場にあるトイレの入り口に登山ノートが置いてある。代表者の名前や人数、団体名のほか、大まかなルートや時間を書き込むようになっており、下山時にその時間も書き込むようになっている。入山時と下山時には忘れずに記入したい。登山ポストはなかったため、提出用の計画書を用意するよりもここに記入したほうが良いようである。
 登山口は、そのトイレの脇にあり分かりやすい。
 歩き始めて間もなく、一本杉の水場に着く。水場を示す看板等はないが、地図上で水場と表示されているので多分飲用は可だろう。このコースの水場はここだけで、他に水補給できるところはないので、水は十分に用意する必要がある。
 水場を過ぎて間もなく、ざんげ坂の急登に入る。急な階段になっておりそれなりにきついが、短いので息が切れてきたと思ったころには五合目の広場に着く。
 五合目から先は、土の登りと露岩の登りの繰り返しである。露岩は標高800mを越えたあたりから出始める。一枚岩ではなく表面がざらついており、登りでは雨天時でもすべる心配はあまりない。ただし、土の登りの箇所は濡れると非常に滑りやすい。今回は全日程を通して雨に降られることはなかったが、前日が雨で当日も曇天で地面が濡れていたため何度か足を滑らせた。特に下りの際は要注意である。
 五合目から先は、七合目と八合目の看板が立っており、分かりやすい。
 山頂直下からのびる稜線に出たところでビュースポットがある。あいにくの曇り空で岩手山も隠れていたものの下界が一望に出来た。山頂はこの先わずか10分程度である。
 このビュースポットを過ぎて間もなく道が二つに分かれる、今回は岩場コースを進んだ。折り重なった巨岩の上を渡り歩くコースで面白いことこの上ない。ただし、足場はもちろん悪いので、特に雨天時など転倒に注意が必要である。岩の隙間に物を落とすともう取れないので、岩場に入る前に手に持っているものやザックのサイドに差し込んだだけのものなどはザックの中に入れるべきだろう。
 山頂は、広く景色もよく、点在する岩に腰掛けて気持ちよく休むことが出来た。
 下りは、登りと同様に土の道と露岩の繰り返しである。露岩の箇所は歩幅を大きくしなければいけない所もあったが、注意して歩けばおおむね安全である。土の道は登りと同様よく滑る。派手に転ぶこともあったので注意したほうがよい。ロープを張った箇所も一箇所あったが、転倒が即重大事故につながるような危険箇所はなかったので、ゆっくり歩けば安全なコースである。
 全日程を通してルートはしっかりついていたので、迷いやすい箇所はなかった。
 下りは休憩無しで一気に下れた。 こわ坂登山口から、一本杉登山口までは30分程度舗装道路を歩く。
 程よく疲れて、一本杉第二駐車場に無事到着。トイレで登山カードに下山時刻を書いて登山終了。お疲れ様でした。
 この手の岩場歩きは、県内では鳥海山にでも行かないと出来ないので、非常に面白く期待以上に楽しめた。あいにくの曇り空で眺望はいまいちだったが、おかげで暑すぎず雨にも降られず割と快適だった。
 行動時間も短くきつい箇所もあまりないので、ちょうどいい運動量だったと思う。いかんせんアプローチが長いのが難点であるが、また来たいと思える山だった。(藤田)

 岩手姫は折り重なる花崗岩の山

 登るにつれて展望が広がってくる

 山頂は広い。見晴らしもよく開放感満点だった。

 このスイカをどうしようかと思案中の会長。


6月26日(水)太平山・旭又コース〜赤倉岳コース(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

旭又駐車場発(9:12)〜御手洗(10:17/10:19)〜太平山山頂(10:54/11:10)〜笹森〜旭又駐車場(14:20)

メモ

 夏休みをとったので、運動不足解消&タケノコ採りをしようと太平山に向かった。平日にもかかわらず、旭又駐車場には十数台の車がある。山はもう夏の雰囲気で、ヒグラシの鳴き声が絶え間なく聞こえてくる。気温も高めで、登高は少し息苦しい。それでもそれなりのペースを保つことができ山頂には1時間40分ちょっとで到着することができた。
 下りのメインは本日のもう一つの目的であるタケノコ。笹森から赤倉岳下部あたりにはそれなりのササがあったなと考え、赤倉岳コースに向かう。途中、馬場目岳から縦走してきたY山岳会の某氏と出会った。今日は奥宮で前厄のお払いを受ける予定とのこと。
 なお、タケノコ採りについては、少しはなんとかなるだろうという想定のところ、結果はやはり「少しはなんとかなった」という程度だった。(藤原)


6月26日(水)森吉山・ブナ帯コース(晴れ)

参加者

小原、長谷部(2名)

行程

ブナ帯登山口(7:00)〜ゴンドラ待避所(8:00)〜山頂(9:00)〜山人平(9:30)〜ヒバクラ湿原(11:00)〜折返し〜山頂(11:30/12:30)〜ブナ帯登山口(14:00)

メモ

 急な誘いに乗ってくれた長谷部さんと小原で森吉山へ。
まだ登ったことの無いブナ帯登山口から歩くことにした。その名の通りブナ林の登山道を歩く。ゴンドラ待避所に着くと心地よい風がふいていた。これより先は期待通りに花がたくさん咲いていた。
 何種類の花が咲いていたのだろう・・・定かではない。目立ったのはアカモノやイワカガミ、シラネアオイ。特にイワカガミはモリモリと咲いていた。この花が一番好きという長谷部さん「日ごろの行いの成果でしょう」(本人談)。
 道々の花々に気をとられて前に進まない。稚児平ではチングルマとイワカガミの共演。既に綿毛のファンキーチングルマになった群落もあったが、充分に楽しめた。
 山頂では我々含めて3組でとても静か。展望もあり、太陽の日差しもぼちぼち、風も心地よい・・・途中、山の神様に挨拶したおかげだろうか、非常に快適だ。
 山頂で一息つき、作戦会議の結果ヒバクラまで行ってみることにした。山人平へ向かう下りはまだ雪渓が残る。同じくブナ帯より登っていた先行者が「雪渓が多いので今日は帰る」と戻ってきた。我々も躊躇したものの、特に問題なさそうだったし、スコップで足場を階段状にしてくれていたので足を進めることにした。
 山人平途中の湿原では小さな水芭蕉が群生していた。雪解水の流水音と小さな水芭蕉たちに思わず顔もほころぶ。
 山人平ではチングルマがまさに今、見ごろを迎えようかという所。今日のハイライトだ。雪を多く残した森吉山をバックに、一面のチングルマとイワカガミ。期待以上のお花畑が広がっていた。
 ヒバクラ湿原に至る道は雪解け水で登山道が小川と化していた。ヒバクラ湿原に花は無かった。ヒバクラ岳には藪こぎしないと行け無さそうだ。この地点で折り返しとする。
 山頂に戻ると先ほどの静かさは嘘のよう。平日にもかかわらずたくさんの方がランチを楽しんでいた。
笑い声の響く山頂でランチをすませ、紅葉時の森吉に思いを馳せながら下山した。(小原)

 静かな平日の山頂だった

 山人平のチングルマは今が最盛期

 山頂への帰り道は雪の上


6月30日(日)八塩山(晴れ)

参加者

小森、Kさん(計2名)

行程

8:00秋田市発→9:45/10:00鳥居の沢登山口→風ぴらコース→12:00/13:00八塩山荘(昼食)→鳥居長根コース→14:15鳥居の沢登山口→ボツメキ湧水見学→黄桜温泉「湯楽里」にて入浴→18:00秋田市着

メモ

 当日もいい天気だった。花はほとんど終わっていたが、ヤマツツジやヤマアジサイはわずかに咲いていた。サンカヨウの青い実がたくさん見られた。ブルーベリーみたいで美味しそう。風ぴら清水は、しびれるほど冷たい。途中、コブブナの大木や鳥海山が見どころ。エゾハルゼミがにぎやかで、あちこちに抜け殻が見られた。山頂付近の美しいブナ林に心洗われる思いがした。花が咲き乱れてにぎやかな山もいいが、人が少ない静かな森を無心に歩くのもいいとこの頃は思う。山頂からの眺めはよく、遠くに保呂羽山が目立って見えた。ここでのんびりお昼ご飯を食べた。本日は、全部で5組の登山者と出会った。帰りのコースは眺めがいいが急坂であり、低山特有の斜面を滑り降りる感じでやや足にきた。
近くのボツメキ湧水と八塩ダムもみどころ。本来は、黄桜が咲く5月中旬がベスト。黄桜温泉は350円と安く、広くてきれい。道の駅では、フランス鴨バーガーと黄桜ソフト、玉コンを食べたが、どれも美味しかった。
 八塩山は、アクセスも楽だし、ちょっと山登りを味わいたいときは手頃な山である。(小森レポート)

 巨大なコブをつけたブナ

 鳥海山がうっすら見えた

 八塩山荘からの展望


7月13日(土)〜14日(日)三ツ石山・網張キャンプ山行(くもり)

参加者

小原、藤田、藤原、長谷部、市川、落合、小野、佐藤(K)、入交、渡部、三浦、橋本(12名)

行程

1日目 市役所(11:00)〜買出し・昼食〜網張温泉キャンプ場(13:30)〜テント設営〜BBQ〜就寝(22:00)

2日目 起床(5:00)〜朝食〜三ツ石山登山口駐車場(8:00)〜登山口(8:30)〜滝ノ上温泉分岐(8:40)〜三ツ石山荘(9:10/9:20)〜山頂(10:00/10:05)〜三ツ石山荘(11:00/11:30)〜滝ノ上温泉分岐(12:00)〜登山口(12:10)三ツ石山登山口駐車場(12:30)〜網張温泉館(13:30/14:00)〜市役所(16:00)

メモ

 今回は天気に悩ませられた山行であった。
 当初、焼石岳に向かう予定であったが、前日、大雨注意報もあって他の山行を摸索し森吉山親子キャンプ場でのキャンプ&ヒバクラ岳に方針変更。が、しかし、当日の朝、親子キャンプ場に至る道が土砂崩れで使えないことが判明した。急遽、再度方針を変更し、網張温泉キャンプ場に向かうことになった。
 仙岩トンネルを抜け雫石では雲の状況も変わり、路面が濡れていなかったのでイケるなと感じた。途中、現地集合のはずの藤田会長がいつの間にか車列に加わっていて、ビックリさせられる。岩手山の地図をコンビニで焼いていたら、偶然通りかかったそうで自然と合流したそうな。
 キャンプ場到着後手続きを済ませ、テント・タープを設営し、まずは乾杯。BBQの開始である。時折、陽射しもありビールがうまかった^^ここで登場したのが会長持参のビールクーラーである。氷と電池モーターで冷却してくれるものである。残念ながら氷の消費が著しく3本で氷がなくなり遭えなくリタイヤ。
 さて、ひとしきり終え完全に酔う前に山行会議(些か大袈裟)開催。天気も心配ながら、会長持参の地図もあり岩手山に決定。コース選定は網張リフトを使用した網張コースとした。リフト営業時間から逆算し起床時間を5時に決定し呑み方再開である。
 初顔合わせもあることから自己紹介が繰り広げられた。なかでも、前会長と現会長のエピソードを交えながらのスピーチが何より参考になった。
 夜の散策では蛍も見ることができたそうで、呑み続けていた私はちょっぴり後悔。みんなで持ち寄った日本酒、ワイン、焼酎をおいしく頂きながら夜も更け、22時就寝である。
 就寝中は雨も時折強く降り、イビキとの重奏を奏でていた。テント内は快適でした。
 さあ、朝だ。空を見上げればあいにくの曇り空、小雨もあり。まずは昨夜の豚汁にうどんを投入し朝食作り。朝食を頬張りながら、天気とみんなの体調を鑑みて、岩手山は断念し急遽、三ツ石山に変更。(雫石町奥産道利用短縮コース)
 キャンプ場から登山道駐車場(標高1000m)に移動し車を止め、奥産道を歩いて滝ノ上温泉分岐に伸びる登山口(標高1170m)へ約2.4kmを登る。熊注意の看板を横目に10分も歩けば分岐(1180m)に合流する。山荘までは1.1km、山道は連日の雨で抜かるんでいて歩も進まない。まだかなと思っていたら、三ツ石山荘水場(標高1287m)が現れ、ちょっと歩けばすぐ山荘 (標高1281m)が見え一面には湿原が広がっていた。ここで小休止。山荘には縦走と思われる先客、数名がおりました。
 雨が降り出し、合羽を着込みいざ、山頂へ。表札には0.9kmと記されてある。湿原の木道が終わり、少々歩けば岩場の急こう配が続く。その急こう配を登るとすぐそこが山頂(標高1466m)である。湿原から山頂まではショウジョウバカマ、ニッコウキスゲなどが咲いていて雨でよく見えないが晴れた時の素晴らしさを想像し悔しく思う。
 下りは雨の影響で岩場がスリップしそうである。ここで転ぶと大怪我でする可能性があり急こう配を降りるのにひやひやした。山荘まで到着し雨宿りがてらちょっと早い昼食。山荘内で合羽を脱ぐと身体から湯気があがった。思ったより温度差があったみたいである。
 外は雨、また合羽を着直し登山口まで下り再開。登りでは感じていなかったが、段差が大きく、危険を感じた。下りは、転がり姫がいるのだが、今回は転ぶ事もなく無事登山口まで降り切り一安心。残るは舗装路のみである。舗装路を歩みながら、途中の水場でトレシューをキレイキレイして駐車場に到着。約9kmであった。網張温泉キャンプ場温泉館にて汗を流し帰路につきました。
 三ツ石山はハイキングに最適であると感じられた。また、幾つもの分岐点が交差し、大松倉山・松川温泉・源太ヶ岳・乳頭山など縦走可能であり、眺望も望めるので 次回は是非、晴れた日に来たいものである。そして、岩手山にもいつか挑戦したいものである。
 あとがき、担当の小原さんには大変ご苦労をお掛けしました。天気・キャンプ地・山行と奔走したことでしょう。お疲れ様でした。(佐藤K)

 設営をすませてさっそくBBQ開始

 出来上がる前の面々。皆の笑顔がすてきです。

 車止めの厳重なゲート。ここから約2.4キロの舗装路歩きとなる。

 舗装路を進みようやく登山口に着く

 湿原と山荘。やっぱり山の上もガスだった。

 山頂で記念撮影。次は晴れている時に来てみたい。


7月27日(土)虎毛山(くもりのちゲリラ豪雨のちくもり)

参加者

梅崎、入交、長谷部、市川、柏木、吉田、佐藤(K)(7名)

行程

赤倉橋P(7:30)〜車止め(7:45)〜渡渉点(8:30)〜山頂小屋(11:30/13:20)〜赤倉橋P(16:40)

メモ

 雨の予報が微妙で、迷ったが決行を決めた。
 車止めまで行こうとしたが、途中崩れていたりしたので、戻って、赤倉橋に停めてそこから歩く。ここから歩くと時間のロスはあるが仕方がない。
 徒渉点を過ぎるとひたすら上り。こんなにつらかったっけ?年かな?などと思い、喘ぎながら登った。
 高松岳の分岐をすぎると、やや視界もひらけ、この時点では見通しもよく、快適快適なんて言いながら、意外にいい天気だねーなんて登った。山頂間近で、佐藤さんが足がつってしまうアクシデントがあったが、なんとか山頂に着いた。
 着いてすぐに、虎毛の雲上のオアシスといわれる湿原、池塘群を見に行けばよかったのだが、新しい小屋をのぞいたあとに、そのまま外で昼食にした。食べ終わったころ、ポツポツと雨が降り出してきたので、とうとう降ってきたか…と思っているうちに、あっという間に大降りになり急いでみんなで小屋に入った。
 雨の降りはものすごく、まさに「ゲリラ豪雨」。豪雨に加え、雷もものすごく、光ったと思ったらすぐドン。すごい衝撃で、山の雷の怖さを感じた。
 すさまじい豪雨と雷に、今日はマジで帰れないのでは?ここでビバークか?これって遭難じゃないけど、世間では遭難ってよぶべが?など頭をよぎった。そう思わせるくらいの雨と雷だった。
 とりあえず今はとても外に出られる状態じゃないので、MAX13:30まで様子を見ようと、小屋にあったマットを敷いて寝ていた。ふと窓から外をみると、野うさぎが木道に飛び出してきて、この雨に戸惑っている様子で、10秒くらい雨に打たれた後に、また茂みに入っていった。この雨のときに小屋があってそこに入れて本当によかった、とつくづく思いながら横になってじっと小雨になるのを待った。
 13:20ころになり、やや小降りになり、雷もあまり聞こえなくなってきたので、今だ!と下山開始。登山道は川になっていた…。
 夢中で下ったが、気付いたら雨も止んでいた。行程が長い虎毛山。下りも長くて疲れた。行くときに見た沢の清流は、濁流がごうごうと流れており、豪雨のすごさを感じた。
 16:40に無事車止めについた。
 今回の反省は、降水確率が高いときは、無理をせずに行程が短い山などを選ぶべきだなということだった。それと、あそこまで行ったのに肝心の「雲上のオアシス」を見ずに帰ってきたことだ(帰らざるをえなかった)。ご飯を食べてから、などと悠長なことを言わずに、天気がいいうちに先に見てくべきだった。
 でも、無事に戻ってきたから、とても楽しくいい思い出でした。小屋のありがたさをしみじみ実感。(梅崎)

 林道の途中はいつぞやの豪雨でえぐられていた

 渡渉点の橋を渡る

 渡渉点には丁寧な案内板がある

 アスナロの坂道でひと休み

 稜線分岐に着いて山頂は目の前。本日最後のショットとなりました。

ということで山頂での写真はありません… あしからず


8月4日(日)鳥海山・鳥海湖一周(晴れ)

参加者

落合、藤原、橋本、入交、奈良、村上、佐藤(K)、渡部、若狭(9名)

行程

鉾立登山口(7:30)〜賽ノ河原(8:20/8:27)〜御浜(9:08/9:30)〜【御田ヶ原分岐経由・鳥海湖一周】〜御浜手前(10:49/昼食・昼寝/11:45)〜賽ノ河原(12:35/12:39)〜鉾立登山口(13:18)

メモ

 今回の山行には、入会したばかりの若狭さんが参加してくれました。山行前日には梅雨明けもし、天気に恵まれた中での登山となりました。
 私たちは7時過ぎに登山口に到着しましたが、もうすでにたくさんの車が止まっていました。現地集合の村上さんとも無事合流し、9名でのスタートです。続く階段や石畳、日差しも強く、ゆっくりペースで登ることをお願いし、歩き始めました。賽ノ河原手前で休憩をとり、ようやく一息。周りの景色を見る余裕もなく登ってきたので、ふと見渡してみると、鳥海山の緑に空の青、太陽のまぶしさが広がっていました。その後、もう一踏ん張りし、御浜に到着。鳥海湖の景色に想いを膨らませていたものの、全くその姿は見えず、しばし休憩。その間、見え隠れしていた鳥海湖もすっかりとその姿を現しました。(休憩中に、岩登りを始めたFさん。岩の上から写真を撮り始めたMさん。その姿が忘れられません。)
 御浜からは、御田ヶ原分岐に向け岩場を登ったり、下ったりしました。そこには、ニッコウキスゲやコバイケソウ、チングルマなどが咲き誇り、お花畑が至るところに広がっていました。傍らには残雪もあり、お花畑の緑とのコントラストも映えます。たくさんの花が満開に咲いていて、写真を撮らずにはいられず、撮影会スタート!!御田ヶ原分岐から鳥海湖周辺も、たくさんの花が咲いていました。また、木道も整備されていて、とても歩きやすいコースでした。
 私たちが昼食場所に選んだところは、御浜の小屋の手前にある広場。晴れていれば目の前には鳥海湖と山頂が見える絶好の場所です。残念ながら周囲はガスに囲まれ、景色は全く期待できず、昼はカレーライスにおにぎり、カップめんなど想い想いの昼食をとりました。食後は、何となく寝心地の良さそうな岩や石を探し、暖かい日差しの中、まったりと昼寝をしたり、ゆったりとしたひと時を過ごしました。虫の羽音に鳥の鳴き声が響き渡る中、最高の時間。たまにはこんな登山もいいですよね。
 さてその後、賽ノ河原手前に残っていた雪上を歩いてみました。久々の雪の感触。ぜひ機会があったら、雪上歩行も練習してみたいですね。そんなこんなで鉾立登山口に無事に戻ってくることができました。
 鳥海山には苦い思い出もあるので、私にとってそれを払拭する思い出深い山行になりました。また、今回の山行は、天候に恵まれ鳥海山の花を存分に満喫できたことはもちろんですが、岩とも縁があるなぁとふと個人的な感想です。(落合)

 梅雨明け間もない青空の中を登っていく

 御浜で鳥海湖をバックに

 御田ヶ原のコバイケイソウ

 鳥海湖周回コースの入口はハクサンイチゲとチングルマで一面真っ白

 周回コースを行く

 8月だというのにヒナザクラも咲いていた

 ぐるり回り御浜に戻ってきて

 残り少ない雪渓を踏んで帰ってきました

 今日の主役たち


8月7日(水)鳥海山・鉾立コース(ガス一時晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

鉾立登山口(6:54)〜賽ノ河原(7:38)〜御浜(7:59)〜七五三掛分岐(8:37)〜大物忌神社(9:25)〜新山(9:38/9:43)〜大物忌神社(9:57/10:01)〜七五三掛分岐(10:51)〜御浜(11:26)〜鉾立登山口(12:22)

メモ

 天気予報を見ながら夏休みを取るタイミングを見計らい、また鳥海山に行ってきました。行ってきたばかりの鳥海山ではありますが、この暑い時期はやっぱり高い山が魅力的なので選択肢は限られるんです。一人なので足も早めになり昼過ぎには下りてきてしまいましたが、美しい千蛇谷の景色を満喫できて満足度大でした。来春は中島台から千蛇谷を目指したいと思います。(藤原)

 七五三掛から中島台方面を望む。稲倉岳は雲の中。

 千蛇谷の雪渓と新山

 新山では一時青空も顔を出してくれた

 胎内くぐりは安産の御利益ありとのこと

 大物忌神社わきのチョウカイフスマ

 山頂小屋では期間限定の美術館がオープン中

 ちょっとだけ覗いてみました


9月1日(日)秋田駒ヶ岳8合目〜乳頭山縦走(一般募集登山・雨)

参加者

一般参加者 H沼さん、K木さん、M山夫妻、K藤さん、N川さん、K谷さん(7名)

スタッフ 橋本、入交、佐藤(K)、若狭、小森、小野、三浦、吉田、長谷部、藤原、市川、落合、渡部、藤田(14名)

行程

秋田市役所発(5:30)→アルパこまくさ着(7:10)→八合目行きのバス乗車(7:42)→秋田駒ケ岳八合目小屋(8:04着/8:20発・くもり)〜笹森分岐通過(9:00・雨)〜湯森山山頂(雨)〜10:15宿岩で休憩(10:15/11:15・霧)〜11:30笊森山頂(11:30着/昼食・雨)〜乳頭山山頂(雨)〜一本松コース〜一本松温泉源泉で休憩(くもり)〜大釜温泉着→アルパこまくさへバスで移動、入浴→秋田市役所にて解散

感想

 残念ながら雨天での実施となりましたが、一般参加の方々から楽しかったといっていただけたので救われた山行でした。悪天時も楽しい雰囲気を崩さないうちの会はやはり居心地がいいです。前日から晴天にはならないと分かっていましたが、午後から回復傾向なことに希望を託しての実施でした。
 八合目小屋から出発して間もなく雨が強くなり、合羽を着た途端に雨がやみ、脱いだ途端に強く降るという、まぁ山ではよくありがちなジレンマに悩まされながらも無事に湯森到着です。ガスってはいましたが悪天の雰囲気に飲まれて沈んでいる人もおらず、みんな元気だったので先に進みます。笊森山頂の昼食時に若干回復してくれて寒くなく割合落ち着いてお昼にありつけたのは、うれしかったです。乳頭山頂への登りでまた降り始めて、景色のまったく見えない山頂写真はそれでも皆笑顔なのがさすがは大人といったところでした。高度を下げるにつれて天気は回復し、一本松の源泉の周りで今山行初の穏やかな晴天下での休憩は本当にほっとしました。
 とにかく今回の山行は普段の定例山行のように「パッとしない天気だし、いいや中止中止。」という風に簡単に出来ないので、決行か中止かの判断は普段よりポジティブに、山中の危険判断は普段より慎重にという微妙なスタンスにならなければいけなかったことがいい経験になりました。
 とはいえ来年の一般募集はさわやかに晴れてくれることを祈るばかりです。(藤田)

 笊森山ではガスの中での昼食だった

 ガスと風の稜線を行く

 乳頭山頂もガスだったが皆笑顔で写真に収まる

 やっと晴れてきた一本松温泉。ここで雨具を脱いだ

 若手中心の1班

 ベテラン層の2班

 ほとんどスタッフばかりだった3班


9月20日(金)〜23日(月)後立山連峰縦走

参加者

黒木(単独)

行程

登山口へのアプローチ

20(金)、JR神城駅駐車場へ午後8時着(車中仮眠)→翌21(土)、神城駅にザックをデポ→車で白馬五竜スキー場へ移動・駐車→徒歩で神城駅へ移動(15分)→神城駅から電車(6:19発)→信濃大町(6:49着)→扇沢行きバス(7:10発)→扇沢(7:45着)

登山行程

22日(土)快晴 扇沢(8:00発)〜柏原新道〜種池山荘(11:05/11:30)〜爺ヶ岳南峰(12:30/12:35)〜冷池山荘(13:40)泊

22(日)晴れときどき曇り 冷池山荘(5:10発)〜布引山(6:05/6:10)〜鹿島槍南峰(6:45)〜鹿島槍北峰(7:35)〜八峰キレット〜キレット小屋(8:30/8:45)〜北尾根の頭(10:20/10:30)〜五竜岳(12:35/13:00)〜五竜山荘(13:40)泊

23(月)山頂快晴→中腹はガス→下山口曇り 五竜山荘(5:10発)〜白岳(5:20)〜大遠見【雲上に相対峙する二つの名山】(6:20)〜中遠見(6:45)〜小遠見(7:10)〜テレキャビン「アルプス平駅」(7:50/8:15)→(テレキャビン移動)→白馬五竜(8:23)〜白馬五竜駐車場(8:27)

メモ

・冷池山荘、五竜山荘ともに一泊二食9,000円
・上記の2つの山小屋は、連休ということもあり、野戦病院状態。
・帰り際に国道148号線にある「道の駅小谷」(詳細は次を参照)にある温泉施設に入浴(600円)。 http://www.vill.otari.nagano.jp/mitinoeki/
・テレキャビンの料金…片道860円、手荷物料金12キログラムで200円。その他詳細→ http://www.hakubagoryu.com/kankou/alps-summer/

その他

一部の登山ガイドでは、高度な山登りの技術を要するとも書かれている「八峰キレット」は、もちろん気象条件にもよりますが、基本的な岩場の登り下りの技術があれば、踏破にあたってはそれほど難しいエリアではあるようには思われません。むしろ、問題になるのは、この山域を一気に踏破する体力(全身持久力)とモチベーションであるように思われます。
機会があれば、再度挑戦したいと考えています。(黒木)

 遠見尾根から振り返る鹿島槍の雄姿


9月23日(月)〜28日(土)雲ノ平周遊(折立〜薬師岳〜雲ノ平〜水晶岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜折立)

参加者

橋本(単独)

行程

23日(月)秋田発

24日(火)晴れ→曇り(ガス) 折立登山口(7:25)〜三角点(8:54)〜太郎平小屋(11:45)〜テン場(12:25着)

25日(水)くもり時々晴れ テン場(5:47発)〜薬師岳山荘(6:30)〜薬師岳(7:10)〜薬師岳山荘(7:50)〜テン場(8:40)撤収作業後〜太郎平小屋(9:45)〜薬師沢小屋(11:45)〜雲ノ平山荘(15:50)〜テン場(16:30着)

26日(木)晴れ時々曇り→風強、夜はマイナス10℃位 テン場(7:10発)〜祖父岳(8:39)〜ワリモ北分岐(9:30)〜水晶小屋(10:20)〜水晶岳(10:50)〜水晶小屋(11:30)〜ワリモ北分岐(11:55)〜ワリモ岳(12:30)〜鷲羽岳(13:25)〜三俣山荘(14:10) ※予定では黒部五郎小舎泊まりであったが、ガスってきたので鷲羽岳で三俣山荘泊に変更)

27日(金)晴天→曇り テン場(6:20発)〜三俣蓮華岳(7:10)〜黒部五郎小舎(8:30)〜カール経由〜黒部五郎の肩(10:50)〜黒部五郎岳(11:00)〜中俣乗越〜北ノ俣岳(13:50)〜太郎平小屋(15:20)〜三角点(17:10)〜折立登山口(17:50着)

28日(土) 秋田着

報告

 遅い夏休みを利用し、上記の山行を実施した。今年は全くといっていいほど山には行っていなかったため体力的に不安があった。南アルプスにするかとも思ったが、最終的にエスケープルートと山小屋へ逃げることができること、アクセスが楽なことから雲ノ平周遊を実施することとした。台風の北上もあったことから山肌が白く美しい薬師岳だけでもいいかと思い向かった。野生の猿との遭遇、一日目に両足が攣るアクシデント、三俣山荘の夜はマイナス10度位まで冷え込み(初日は30℃近かったのに)睡眠時間4時間程度等々、数多くのトラブルが発生し、なかなか厳しい山行となった。結果的に山中の2日目と4日目の行程が長くなり、遅い時間に到着してしまったのが完全なるミスであったが、無事に下山することができ良かった。ポールがあればもっと楽だったかもしれない。
 薬師岳、黒部五郎岳からの眺めは圧巻であり、槍ヶ岳などの北アルプス南部、中央アルプス、立山、剣岳、後立山連峰、白山、日本海などが見ることができ爽快であった。初日の夜はガスが晴れ、空一面に星が輝いていた。本当に山奥なので町明かりがなく、それはすごい星空であった。
 薬師沢から雲ノ平までの急登は事前にかなりキツイとわかっていたが、飯豊のダイクラ尾根並みの道で15キロ超の荷物を背負っての登りはとてつもなく大変であった。ここで体力、時間を大幅に消費してしまった。雲ノ平は、曇っていたのであまり良さがわからなかった。ただ、ただ、時間が遅かったので早く着くことしか考えられなかった。水晶岳〜ワリモ岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜折立までの縦走路はとても景色が良く、もっと時間をかけてゆっくり歩きたかった。
 27日は天気が良かったが、他の日は晴れたり曇ったりガスったりし残念であったが、平日だったためどのテン場も10張位しかなく広々と使え、登山客もまばらで秋を感じながらの静かな山行であった。
来年はもっとゆっくりと南アルプス、穂高、谷川岳馬蹄型縦走へ遠征したいと思う今日この頃である。(橋本)

 薬師岳と薬師山荘

 雲ノ平から見る薬師岳

 黒部五郎岳と黒部小屋

 槍穂連峰を望む


9月28日(土)奥森吉・桃洞沢〜赤水沢周回(快晴)

参加者

藤原、藤田、小原(3名)

行程

秋田市役所発(5:15)→野生鳥獣センター発(7:50)〜桃洞・赤水分岐(8:32)〜桃洞滝(8:50/9:00)〜男滝(9:40)〜938南側コル(10:53/11:05)〜赤水沢本流出会(11:39)〜兎滝(13:15/13:46)〜桃洞・赤水分岐(15:03)〜野生鳥獣センター着(15:44)→森吉山荘で入浴後帰秋

報告

桃洞の滝はマタギステップがあり登りやすい。
滝を真横に見るという初めての体験に気分も高揚!感動!
その後小さな滝が連続して現れる。
キラキラする流れを足もとに感じて上流し、時には四肢を使って高度を上げる。
気づくと夢中になって遡行していた。

景色も素晴らしい。
快晴の秋空、うっすら色づき始めた木々と清流が太陽光をうけてそれぞれに輝いていた。
見とれながら歩くとおう穴に足をとられてひやりとさせられる。
それがまた沢を歩いていることの現実を実感させてくれた。

登るにつれ次第に沢は細くなる。
源流が近いな、と思っていたら峠に出た。
あっという間だ。
時計を見るとけっこう時間はたっていて「よっぽど楽しいんだな」と自分に苦笑。

赤水沢に入ってからの下りも、地下足袋がナメ床を噛んでくれる。
緊張しながらも問題無く歩けた。
兎滝手前の滝から懸垂下降を実践。
これも初めての経験だが必死のパッチでなんとかクリア。
特に恐がらず焦らずできたのは人工壁での練習の甲斐があったということかな?
兎滝も同様に懸垂下降。
静かに流れる滝を横目に下る。やっぱり感動!
滝つぼにはイワナが数匹、出迎えてくれた。
なんとも嬉しい歓迎だ。
ランチ後は赤水沢を帰る。
今度はだんだんと広くなる沢の道が名残惜しかった。

終始、楽しかった山行。
指導いただいた藤田会長・藤原さん、本当にありがとうございました。(小原レポート)

-メモ-
・足元は力王のスパイク地下足袋を強く推奨
・登山道には強力な藪蚊、沢から上がった後の藪蚊対策は万全にしたい
・ネオプレーン素材のソックス・脚絆は水の冷たさを感じにくく重宝
・天気がよければこの時期でも沢は気持ち良い
 紅葉はまだでも気分は高揚、また来よう と思える

 本日は快晴 絶好の沢日和

 桃洞滝でハーネス&ヘルメットを装着

 男滝にはロープが固定されていた

 ほとんどの滝にはステップが切られていて登りやすい

 あっけない感じで峠に到着

 下りの滝は駆け下りたほうがいい箇所も多い

 本日第1回目の懸垂を前に手順をレクチャーする

 まずは会長が下降

 練習を兼ねてプルージックも併用してみた

 高度感たっぷりのスラブ滝

 

 ザイル投下する会長

 兎滝の懸垂

 殿で下降する藤原

 本日使用したのは60mザイル。兎滝の基部までちょうどいい長さだった

 本日は約8時間の行程。おつかれさまでした。


10月5日(土)裏岩手縦走(くもり)

参加者

市川、小野、佐藤(A)、黒木、高橋、長谷部、佐藤(T)、村上、佐藤(K)(9名)

行程

市役所(5:00)→松川温泉登山口(9:00)→三ツ石山荘(10:30)→三ツ石山(11:10)→小もっこ山(12:00)→途中昼食→八瀬森分岐(13:15)→大深岳(13:28)→源太ヶ岳(13:56)→峡雲荘(15:52)→入浴→秋田着(20:00)

メモ

 紅葉を期待しての裏岩手縦走でした。完全とは言えませんが、色付き始めていました。曇ったり、風が強かったりしていましたが、時々厚い雲が流れてくれて、綺麗な景色を目にすることができました。登山客も多かったです
 登り始めは、急でしたが、途中からは、ほとんど急な所はなく、平坦でしたので、ゆっくり景色を楽しむことができました(*^^*)
 長時間の山行でしたが、道が歩きやすくなっており、気軽に行ってみたい山でした(*^^*) (市川)

 三ツ石山頂はガスの中

 紅葉真っ最中の縦走路。依然あいにくのガスの中

 源太ヶ岳の下りはダケカンバの明るい森

 岩手山が顔を出してくれた


10月20日(日)甑山(小雨)

参加者

柏木、藤田、橋本、入交、市川、若狭、長谷部(7名)

行程

道の駅清水の里「鳥海郷」集合(7:30)→甑山登山口(7:45/7:55)〜名勝沼(8:25)〜男甑女甑のコル(9:00)〜男甑山頂(9:45/9:55)〜県境コース〜名勝沼コースとの分岐(11:00)〜甑山登山口(11:40)

メモ

紅葉を楽しみにしていましたが、朝から小雨が降り、大丈夫かなと心配しながら甑山に向かいました。
カッパを着て登りはじめ、途中にウィルソン株というカツラの幹根がありました。中が空洞になっており、みんなが入るスペースがある程の大きさで驚きました。
その後、名勝沼にでました。雨で残念でしたが、大きくてきれいな沼でした。
名勝沼を過ぎると登りが続き、ここは道なのかなと思うようなところもありましたが、しばらくして後ろを振り返ると、紅葉してきれいな女甑が見えました。名勝沼も見下ろすことができ、一面紅葉とまではいきませんでしたが、秋の景色を楽しみながら登ることができました。
帰りは鳥海荘で入浴して温まり、昼食を食べて帰ってきました。
初担当でご迷惑かけてしまいましたが、楽しい山行でした。
皆さんありがとうございました。(柏木)

 ウイルソン桂の空洞に入ってみた

 女甑山の絶景

 高度感のある稜線を行く

 男甑山山頂


11月16日(土)太平山縦走(晴れ)

参加者

藤原、市川、村上(3名)

行程

秋田市役所(7:30発)→旭又駐車場(8:35/8:45)〜馬場目岳稜線分岐(10:13)〜1050ピークで昼食(11:30/12:00)〜赤倉岳1084ピーク(12:35)〜赤倉岳1093ピーク(13:00)〜旭又駐車場(14:45)→秋田市役所

メモ

晩秋の11月には珍しく、週末だけ好天という天気予報。
今シーズンとしては多分最後のチャンスの山行日和を逃す手はないなと思い、急遽皆に声がけをしたところ、若手女子2名が名乗りを上げてくれました。この時期は日も短いので、ぱっと行ってこれる太平山が鉄板の選択肢となります。
当日、登山道を先導するのは登山者ではなく熊の足跡だったので、熊鈴をザックに取り付けして歩くことになりましたが、熊の歩幅がなぜかちょうど良く、妙な親近感を覚えました。
奇跡的に暖かい日差しに恵まれた一日。柔らかな残雪を踏んで癒し度十分の山行になりました。(藤原)

 登りでは思わず半袖になるほどの暖かさだった

 さわやかな残雪と青空

 延々と登山道を先導していた山の主の足跡

 山のタカラモノはこの時期にしてはまだこんなに小さかった

 美しい稜線のブナ林

 赤倉岳1084ピーク

 三角点のある赤倉岳1093ピークから奥岳を望む

 今日は赤倉岳ルートを下山ルートとした


12月22日(日)ゲレンデスキー・矢島スキー場(くもり時々吹雪)

参加者

小森、藤原、梅崎、藤田、高橋、鵜木、佐藤(K)、佐藤(TH)(8名)

メモ

 オープン間もない矢島スキー場に行ってきました。
 今回は新人の佐藤(TH)さんが初参加。
 まだ雪は少なく、新雪さらさらとはいかなかったものの、主なゲレンデは全て滑走可能。人も少なく、のびのび楽しめた一日でした。(藤原)

 本日はアルペン、テレマーク、ボードの混成部隊


1月4日(土)太平山前岳(くもり)

参加者

藤原、三浦、梅崎(3名)

行程

金山滝登山口(9:28発)→前岳女人堂(11:15/11:23)→金山滝登山口(12:30着)

メモ

 今年の正月は雪が少なく気温も高めだった。一応、スノーシューは用意したが、多分出番はないだろう。
 本日のメンバーはわずか3人。計画を流すタイミングが遅かったためか、皆の反応も鈍かったのがちと残念。
 集合場所に集結し金山滝登山口に向かう途中、藤原が忘れ物をしてきたことに気付いて引き返すなどしたため、登山口に着いたのは予定より40分遅れとなってしまった。(みんなゴメン反省します…)
 金山滝入口にはすでに5台ほどの先客があった。雪は予想よりも少なく、10センチちょっとぐらいか。ラッセルの苦労は無いなと思い、スノーシューは車に残して出発した。天気は穏やかで悪くない。
 登り初めの急斜面からしばらくは、登山道ではところどころ地面が露出するほどで、極端に雪が少なかった。風は穏やかで汗ばむほど。
 360mの急登取り付きあたりからはようやくそれなりの積雪量になってきた。風も強くなってきたので、ここで身支度を冬山モードに整える。積雪量はそれなりとはいうものの、例年と比べるとかなり少ない。先行者のトレースのためラッセルからは解放されたが、トレースがなくてもラッセルは膝下レベルでほとんど苦労なし。ただし、終始風は弱まることなく、展望もなし。よってカメラを取り出す場面もなく、本日の写真はありません。
 女人堂にはあっさりと着いたが状況は変わらず、長居は無用だよなということで、小休止ののちすみやかに下山とした。
 下山後は、金山滝入口目の前の「山の五代」で昼食。冷えた体にボリューム十分のあったかいランチがうれしかった。 (藤原)


2月9日(日)森吉山(くもりのち雪)

参加者

藤田、藤原、熊谷、小原、佐藤(K)(5名)

行程

阿仁スキー場ゴンドラ乗り場集合(8:45/9:20発)→リフト終点9:35 (曇り)〜11:05ゴンドラ山頂駅(11:05/11:20)(雪)〜ゴンドラ乗り場着12:00(雪)

メモ

 阿仁スキー場のゴンドラを使い、森吉山山頂を往復する予定でしたが、強風によりゴンドラが動けないとのことだったので、リフト終点から歩いて阿仁スキー場を登りました。
 途中2回の小休止をはさんで1時間半程度でゴンドラ山頂駅に着きました。山頂駅周辺は強風と雪の天気で気温もマイナス6度と低かったですが、途中は風も弱く穏やかな曇り空でした。みな、極寒を想定して低温に対する万全の装備で来たため、まさかの暑さとの戦いでした。
 それなりに疲れたので、ゴンドラ終点より先には登らず、スキー場を滑って降りました。今回は全員がスキー使用だったので、下りは楽しめました。
 ちなみにゴンドラは、我々が山頂駅に着いた時からちょうど動き始めました。人生ってこんなものです。(藤田)

 今回はゲレンデをひたすら登った。悪天の多い冬の森吉山であるが、今回は到達地点の最短記録を更新した。


3月15日(土)稲倉岳(くもり・上部は強風&ガス)

参加者

藤原、熊谷、高橋、小原、市川、佐藤(K)、佐藤(TH)(7名)

行程

秋田市役所(5:35発)→仁賀保ツルハ(6:55/7:00)→横岡林道除雪終点(7:40/8:00)〜めおとブナ(11:10/昼食/11:25)〜1250m(12:03/12:10)〜横岡林道除雪終点(14:25)→鶴泉荘で入浴→秋田市役所(17:30着)

メモ

 今シーズンは週末の好天にはなかなか恵まれていない。天気予報はくもりだけど降水確率が50%では登頂は厳しいかも。そう考えながら車を走らせたが、行く手の稲倉岳は森林限界から上あたりはやはり雲の中に隠れていた。横岡集落の外れから路面の積雪が10センチ超となり、先行車はなし。行ってもいいものか少し迷った末、2台で来ているので何とかなるだろうと思って強行突破を敢行したが、さすがは4駆、何とかなるもんだ。
 いつもの除雪終点で準備をしていると、見覚えのある白いデリカ(Sさん)が現れた。ということで、ここで本日のメンバーは7名プラス1名となった。
 あまり風がなく気温も高めだったので、七曲からは結構いい汗をかきながら登った。3時間ちょっとでめおとブナに到着。ここまでは割と順調だったが、昼食あとの出発後間もなく、足にトラブルが出た佐藤Kさんと高橋氏が戦線を離脱。次いで、本隊も1250mに至って強風と視界なしの状態に置かれ、本日はここまでということになった。
 シールを外して滑走に移るが、堅いパックスノーとアイスバーンがまだらになっていてしかも一面真っ白なので全く足元の状態が見えず、空中浮遊しているような感覚でまともに滑れない。もう少し降りれば視界が開けるだろうが、これでは全くの苦行である。ここまでがんばらなくとも、あまりひどくならないところで進退の判断をすべきだったなあと反省する。
 とはいえ、程なく視界は開け、雪はふかふかになってきた。めおとブナ上部はパフパフで、思わずひゃっほうと歓声が上がる。降りるにつれて雪はだんだん重くなってはきたが、この時期にしては十分に快適。稲倉でこんないい雪に当たったのは初めてだとSさんもしきりに繰り返していた。
 山頂は踏めなかったものの、いい雪にあたって満足度の高い山行となった。帰りに美味しい地酒ばかり扱っている酒屋に立ち寄れたのも収穫だった。小原さん、いいお店を紹介してくれてありがとう。(藤原)  

 山ボーダーTHさん

 今日の雪質はいうことなし!

 本日のゲストSさん


3月22日(土)鳥海山・中島台(くもりのち強風&ガス)

参加者

藤原、藤田、小原(3名)

行程

秋田市役所(5:00)→中島台林道除雪終点(6:50発)〜一ノ沢橋(7:08)〜溶岩台地取り付き(8:15)〜905m(10:02)〜950m(10:17)〜905m(10:30/昼食/11:00)〜途中雪上訓練〜中島台林道除雪終点(14:00)→鶴泉荘で入浴→某酒販店→秋田着

メモ

 今シーズンは、週末の天候に中々恵まれず、本日も森林限界に達したあたりで強風&視界なしとなってこれ以上進入不可となり、そこで引き返すはめとなりました。
 雪山は、天候に恵まれないことには何ともならない世界です。天上の世界を中々拝ませてもらえないのは、私達の日頃の行いがよろしくないせいなのかな?
 機会はいつも伺っているため、会員各位には突然招集の連絡が行くかも知れませんが、その節にはおつきあい下さい。よろしくお願いします。(藤原)

 スタートの天候はまずまずだったが、例年より雪は深い

 やや歩いて一ノ沢橋(例年のスタート地点)に着く

 外輪の壁

 今日は早めに降りたので、雪上訓練をやってみた

 滑落を停止してもらった会長の図

 本日の飛び入りのちびネズミ


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