2012年度山行記録


4月7日(土)〜8日(日)秋田駒ヶ岳・雪洞キャンプ

参加者

藤田、長谷部、市川(3名)

行程

4/7
アルパこまくさ駐車場発(8:00)くもり〜スキー場中腹・休憩(9:05)雪〜1130m付近・休憩(10:00)くもり〜八合目小屋着・昼食(11:35)くもり〜八合目小屋付近で雪洞作成開始(12:05)晴れ、雪洞完成(16:00(地吹雪、夕食(7:30)、就寝(19:00)
4/8
6:15 起床(6:15)晴れ〜下山開始(8:45)晴れ〜休憩〜アルパこまくさ駐車場着(10:20)

メモ

 初めての雪洞キャンプでした。
 登っている時は晴れ間も見られ、綺麗な景色を沢山カメラに収めることができました。しかし、8合目小屋付近に行くと吹雪いて来ました。
 体が冷えきった状態で小屋で昼食を取りました。私のおにぎりは、太平山の時同様、凍っていました。寒かったので、あまり休まずに雪洞を掘ることにしました。
 雪洞はどのような物かすら分からなかった私は、とても大変な作業に驚きました。私の力では掘るのも雪を捨てるのも難しかったです。
 雪洞が完成する頃には体の冷えはひどく、すぐにガスをつけて暖めました。しかし、外気が冷たく部屋は暖まりませんでした。寒い中でしたが、豚汁を作りました。豚汁の具があまりに多いので持って行った米を炊くのはやめました。寒いせいか、豚汁の具より温かい汁の方が人気でした。夕食が終わると、寒いのですぐにシュラフに入って寝ました。19時〜6時まで寝ていましたが、みんな寒くて熟睡はできませんでした。
 起床してからは、上に登る予定でしたが、体力や気候的に無理だったので、朝食を食べて下山しました。私はスノーシューでしたが、スキーでの下山は快適で羨ましい感じでした。下山中は、ボードを担いで登って来る人と沢山行き合いました。
 下山後は、アルパこまくさで待ちに待った温泉に入り、そば五郎でかきあげ蕎麦を食べて帰宅しました。
 今回は、気温も低く過酷なキャンプでしたが、とても良い経験になりました。来年はもっと防寒をしっかりして参加したいです。(市川)

補足

 初日の天候は終始安定せずたまに晴れ間も覗くものの、曇り時々雪でした。天気図上では低気圧がちょうど抜けようとしているところで、一時的に冬型にはなるけれども悪化もせず次の日には回復するという見込みだったのであまり心配はありませんでした。
 それでも八合目付近は風が強く雪洞作成中は地吹雪がひどかったです。雪洞は八合目小屋からやや北東に離れたところの斜面に掘りました。深夜は大分冷えたようで積雪も多く、朝雪洞を出ようとしたら入り口が埋まっていてえらい苦労をしました。
 次の日は天候は回復していたのですが、下山しました。市川氏の感想に「体力と気候的に無理だったので」下山したとありますが、厳密には「気力と気候的に無理だった」が正解です。3人が渇望していたのは登頂の喜びではなく温泉のぬくもりでしたから。下山後の温泉、最高でした。
 来年は今年の反省を生かしてもっと快適な雪洞を作ります。(藤田)

 笑顔でスキー場を出発

 堅い雪を掘り進んでいく

 

 なかなか暖まらなかった雪洞の中

 2日目は早々に下山を開始。温泉が待ち遠しい。 


4月8日(日)鳥海山・中島台(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

中島台レクリエーションの森(7:10)〜750m倒木地〜大水場〜1250m地点(10:40/11:00)〜中島台レクリエーションの森(12:10)

メモ

 天気がよかったので、ぶらり中島台に行ってみた。レクリエーションの森では、駐車スペースがきれいに除雪されていて、県外ナンバーの車が数台ある。皆、昨日から泊まりで山頂を目指しているものらしい。前日までの降雪で、少し堅くなった新雪がかぶさっていてなかなかいい感じ。
 大水場には、車の主たちのものと思われるテントが2張、つぶした状態で残されていた。主たちはただいま山頂アタックの最中のようだ。果たしてこちらはどこまで行けるものやら。
 昼前くらいまでは登りたいと思って上をめざしたところ、後ろからひょいひょい登ってくる方が1名おられた。こちらはだんだんペースが鈍ってくる中、あれよあれよという間に追いつかれ、薄い新雪下のアイスバーンに手間取っているうちに、向こうは遥か上まで行ってしまった。あれくらいのパワーがなければ下から日帰りで山頂アタックするなど至難の業だろう。しかもこのアイスバーンだとスキーアイゼンがないことには不安… 何となくやる気もそがれてしまい、本日は早々に切り上げることとした。
 滑り始めは、雪は軽くていい感じだったが、気温が高めだったため大水場上部では重いパック状態になり、心臓に負荷をかけてくる。それでも、やはり下りはあっという間だった。
 さしあたり、来年は泊まりで山頂を目指すことを目標に精進に励みたいと思った。(藤原)

 レクリエーションの森駐車場には昨日からの先客が多数

 大水場の幕営跡

 山頂がやっと顔を出した

 稲倉岳はまだ雲の中

 なかなかすっきり晴れてくれないものの雪はいい

 お、ちょっとよく見えてきたか

 なごり惜しさに何度も振り返りながら降りる

 今年は雪が多いみたい

 外輪の雪崩跡


4月15日(日)太平山・前岳(晴れ)

参加者

梅崎、三浦、橋本、市川、谷口(5名)

行程

広面集合(8:30)→金山滝登山口出発(9:05)〜女人堂(11:00/11:25)〜登山口着(13:05) →山の五代で昼食→広面で解散(14:30)

 登山口はだいぶ雪消えが進んでいた

 おだやかな天気の残雪ハイクでした


4月21日(土)稲倉岳(晴れ)

参加者

藤原、梅崎、高橋、小原、市川(5名)

行程

秋田市役所(5:10発)→横岡林道除雪終点(7:10発)〜七曲(7:30)〜奥之院(8:45)〜二本ブナ(10:40)〜稲倉岳山頂(12:40/13:20)〜林道除雪終点(16:50)→入浴後帰秋

感想

 この日は私にとって、憧れていた山スキーのデビュー日。とは言うものの、前日までは期待よりも不安の方が遙かに上回っていて「足をひっぱらないか」「怪我をして迷惑をかけないか」と気をもんでいました。
 当日は文句無しの快晴。道中の車内からも鳥海山が綺麗に姿を現してくれ、いやが上にも気分が高揚していくのがわかります。
 心配の種の一つだったシール登高はほとんどせず、登りのほぼ全てはツボ足で。スキーブーツで、しかもスキー板を担いで1000m以上の高低差を登るなんて経験はもちろん人生で初めて。ほどなくして足が上がらなくなり、少し歩いては一息ついての繰り返し。小休止を予定よりも多めにとらせてもらい、ゆっくりゆっくりと登っていきます。
 山を見上げ、空を仰ぎ、やっとの思いでたどり着いた山頂には想像していたよりも遥かに美しい鳥海山の姿!
 ☆ジャジャジャーン☆鳥海山、登場〜〜☆ 言葉で表現するとなんとも情けなく拍子抜けしますが(笑)、私の脳内では重厚な音楽が奏でられ、鳥海山が目の前に広がったのでした。その時の感動と言ったら、それはそれは筆舌に尽くしがたいもので。私の稚拙な言葉表現では言い表すことのできないほど素晴らしいものでした。
 鳥海山と対峙して昼食を終えた後は心配の種の二つ目・スキーでの滑走。3人の華麗なターンと、市川さんの堂々たる徒歩の後、私がへなちょこターンで続きます。
 おっかなびっくり斜面に向かってみると・・・・ぬあ〜んと気持ちの良いこと! 見渡す限りに広がる日本海にむかって真っ白な雪面を一気に(ゆっくりだけど)下る。まるで空を飛んでいるよう。気分はそう、あの大きな空を飛ぶ、あのカラス。降りるのがもったいないな〜っとはしゃぎながら下山すると
 …な・な・なんと!  前方、我々が登って来たルートに熊がいるではないですか!! Σ( ̄□ ̄;;;)!!初めて見た・・・。
 タイムリーすぎる熊との遭遇に、有頂天な気分も一時は沈みかけます。熊の存在におびえたものの、今思い返せば熊もこちらに警戒したようでややウィリー気味に立ち去って行きました。
 長い山行を終えて、最後の林道を振り返ると稲倉岳が太陽光に照らされていました。綺麗だったなぁ〜。最高の山スキーデビュー山行となりました。一緒に登った皆さん、ありがとうございました。(小原)

 七曲の下の林道はまだ雪の中

 今日は雪が締まっているのでつぼ足で登る

 958mの平場。2本ブナまでもうちょっと。

 快晴の中ゆっくり登ってやっと山頂に到着した

 鳥越川沿いに滑走する入山者1名を視認

 今日は快適なザラメだった

 休み休み下りて車に着いたのは5時寸前。一日たっぷり堪能しました。


5月20日(日)秋田駒ヶ岳・国見コース(晴れ)

参加者

藤原、三浦、橋本、藤田、鵜木、長谷部、小原、市川(8名)

行程

国見温泉〜ムーミン谷〜男岳〜横岳〜国見温泉(タイム記録なし)

 横長根分岐の手前から雪が現れてきた

 横長根の展望台。残雪がまぶしい。

 ムーミン谷から急斜面を詰める。上部は結構斜度が強いのでステップを切って登った。

 わかりにくいですが「A」「Y」「H」とやってます


6月3日(日)鳥海山・百宅コース(晴れ)

参加者

藤原、黒木、高橋、鵜木、市川(5名)

行程

百宅からの林道(大清水小屋手前約2km地点)〜大清水小屋〜屏風岩〜唐獅子平避難小屋上部(帰路同じ)

 6月第1週の週末だったが、大清水までの除雪は済んでいなかった。林道歩きからスタートして残雪の大清水に到着。

 この時期はブナの新緑と残雪のコントラストが目にさわやか

 小屋の彼方には巨大熊のごとき唐獅子岩が鎮座する

 唐獅子小屋の上で12:00を迎えた。ここで下りることにする。

 残雪の下りで苦労する市川

 東斜面は本当に雪が豊富だと思う


7月7日(土)森吉山・一般募集登山(くもりのち晴れ)

参加者

一般参加…S田さん、K藤さん、H坂さん、O村さん、K谷さん、O合さん、Y田さん、W狭さん(8名)

スタッフ…三浦、柏木、藤田、荒金、小森、長谷部、橋本、信太、市川、奈良、梅崎、小野、佐藤、藤原(14名)

行程

秋田市役所(5:35発)→コメツガ山荘(7:30/8:10)〜森吉神社(9:50/10:05)〜森吉山頂(11:00/昼食/11:40)〜コメツガ山荘(14:30)→森吉山荘で入浴→秋田市役所着(18:30)

メモ

 森吉での一般募集登山は2年ぶり。今回は一般参加8名に加え、スタッフ14人で計22人という大部隊の山行でした。
 起きがけの天気は雨で、日中の予報も雨模様だったので、カッパでの行動を覚悟していたものの、一般参加のK谷さんが「私、晴れ女だから晴れますよ!」という力強い一言。
 果たして、K谷さんの言葉どおり、登るにつれて天気はどんどん回復してきました。今回が初めての登山という方もおられましたが、順調なペースで予定より早く山頂に到着。
 帰りも順調で、無事に下山することができました。いつもと違うメンバーで登るのも刺激があって楽しかったですね。
 皆さんありがとうございました。またご一緒しましょう。(藤原)

 出発前にコメツガ山荘前で全員集合

 森吉も7月に入るとニッコウキスゲが花盛りになる

 シャクナゲも咲いていました

 稚児平のチングルマはもうこんな感じ

 1班の皆さん

 こちらは2班

 平均年齢が最も若かった3班

 殿をつとめたスタッフ班


7月21日(土)焼石岳(晴れ)

参加者

小原、藤原、梅崎、黒木、長谷部、荒金、信太、市川、柏木(9名)

行程

秋田市役所(5:00)→登山口(7:20)〜釈迦ざんげ(7:50)〜柳瀞(7合目)〜焼石沼(9:50)〜焼石神社(10:45)〜焼石岳山頂(11:20)登山口(15:50)着 →上畑温泉さわらびで入浴市役所着(19:15)

メモ

 当会としても久し振りの焼石岳。朝から好天に恵まれ、9名での登山となりました。
 7時頃東成瀬三合目登山口に到着、既に三台ほど先客が・・・ 準備をしている間にもう一台、なかなかの盛況ぶりでした。
 当日は好天なだけに暑く、登りは汗が吹き出るくらいでしたが、風も強く程よい状況で登ることができした。何本か川を渡渉し、長命水と言われる水場に到着。とても冷たく美味しい水で一同絶賛の水場でした。(超名水という言葉が生まれたのもココでした。)
 水場を過ぎてすぐに八合目に到着。八合目の焼石沼付近はテン場となっており、何年か前にキャンプを行ったとの事。秋田には数少ないテン場ですが、その中でも随一の環境の良さです。機会があれば今後企画してみたいものです。
 九合目からは鳥海山が見えましたが、撮影しようとするとガスに阻まれ断念。その後岩場を越え、頂上に到着。頂上には何組か先客が居ましたが、風も強いため記念撮影のみとし、少し降った所で昼食をとりました。
 帰り道に先ほどのテン場でキャンプを張っている方がいました。下山時にまた長命水に立ち寄って喉を潤し、体感的にかなり長い道のりを下山しました。
 帰路は上畑温泉さわらびでお湯をいただきました。釣りキチ三平の里という事で玄関に三平像、売店には作者の矢口高雄さん直筆サイン入り漫画などが見られ雰囲気の良い温泉でした。
 今回の山行は天気や花、山々の眺望に恵まれ、大変充実した一日を送る事ができました。みなさんお疲れ様でした&ありがとうございました。(長谷部レポート)

 秋田県側は晴れていたが、行く手の山頂方向は雲の中。展望はどうかな?

 焼石沼のほとりは理想的なキャンプサイト

 焼石岳にはハクサンフウロがよく似合う

 生命力にあふれるエゾニュウ(ニオサク)のつぼみ

 鳥海山が遠くにきれいに見える

 山頂では少し風が強かったので

 下りたところの泉水沼のほとりでランチタイムとしました

 焼石沼の近くにある超名水の「長命水」

 帰り道で見つけたショウキラン


8月4日(土)鳥海山・鉾立コース(晴れ)

参加者

荒金、市川、落合、黒木、小森、佐藤、橋本、藤田、藤原、ゲストO村さん、S田さん(計11名)

行程

秋田市発(5:00)→仁賀保で黒木・藤田と合流→鉾立登山口(7:00/7:30発)〜御浜小屋(9:20)〜七五三掛(10:30)〜文殊岳(11:07)〜大物忌神社(12:10/昼食/12:50)〜御浜小屋(14:45)〜鉾立登山口(16:00)→鶴泉荘で入浴→秋田市着(19:00)

メモ

 夏の鳥海山は初めて。暑さと行程の長さで、最後まで歩けるか不安だった。だめなら途中まででも、と思って挑戦。
 秋田市は真夏日が7日も続いていた。それでも、登山口は24℃で下界よりずっと涼しい。高橋さんが下から自転車で登山口まで見送りにきてくれた(奥様も一緒だったらしい)。
 御浜小屋までの長い長い石畳をゆっくりと歩く。鉾立コースは樹林帯がなく、最初から視界が開けており、遠くに緑一面の山並みが美しい。時折吹く風が大変涼しく、思ったより暑さの苦痛は少なかった。残雪も見られ、雪解けの水場で涼みながら登る。
 御浜小屋付近はお花畑が広がっていた。鳥海湖も美しい。体調が優れなかった落合さんと会長はここまで。アタック隊は、12時をリミットに山頂を目指す。扇子森は、ニッコウキスゲの黄色とハクサンシャジンの紫、チングルマやハクサンイチゲなどの白が混ざっており、カラフルだった。暑さで寡黙だったみんなも、ここで生き返ったように元気になっていた。ここまででも十分楽しい思いができるが、さらに高みを目指すことに。
 そして、七五山掛から、いよいよがっつり登りである。息を切らしながら、まずは文殊岳まで岩場をぐんぐん登る。もうここまで来ると、標高の高さゆえ休憩時間は涼しく快適だ。
 あと一踏ん張りして、大物忌神社を目指す。行者岳から岩場を下って登っていくと、やっと本日のゴールの神社に到着。バイオトイレがあって、きれいで感動した。道中も人が多かったが、ここもたくさんの人がいる。年配の団体さんもだが、やはり若い人たちの姿も目立つ。秋田も確実に、若い人たちに登山ブームが浸透しているようだ。
 O村さんはさらに新山を目指すが、残りの皆さんはここでお昼ご飯。
 帰りは、千蛇谷経由で下山。雪渓の上は天然クーラーで、生き返った心地がした。
 その後は、しっかり登って七五三掛に合流。市川さんの「携帯落としたかも?」事件で一同、ひやっとさせられた(その後、見つかって爆笑に変わる)。あとは、もと来た道を下るだけ。最後の登り、八丁坂は体にこたえる。そして、御浜小屋からの長い石畳の下りは、足にこたえる。それでも、最後までよれよれにならず歩き通せて、達成感でいっぱいだった。
 会長と落合さんも、扇子森のお花を楽しんだり、小屋でまったりしたり、下山後はかき氷を楽しんだようである。みんな楽しい思いができてよかった。(小森)

 御浜から鳥海湖と鍋森を望む。奥には笙ヶ岳が見える。

 七五三掛を過ぎると行く手に巨大な新山の溶岩ドームが見えてくる

 大物忌神社に着いてランチタイム。奥に荒神ケ岳が見える。

 扇子森のウサギギク

 鳥海湖の周りを一周してみました。奥に見えるのは御浜。(別動隊撮影)


8月18日(土)鳥海山・笙ヶ岳(晴れ)

参加者

黒木、三浦、小原、入交、市川、梅崎(6名)

行程

山ノ神駐車場(7:20発)〜ガラ場(9:00)〜笙ヶ岳山頂(11:30/12:10)蛇石流分岐(13:50)〜万助小屋(15:40/16:00)〜渡戸(17:25)〜駐車場着(19:10)

山行レポート

1 出発〜山の神〜ガラ場〜笙ケ岳

午前5時集合時点でいきなりのハプニング。前夜の深酔いの影響か、一名現れないまま出発。道の駅鳥海で短いトイレ休憩だけ済ませ登り口へ。途中は案内看板もなく、自分では来られない感じだが、林道を少し走ると意外と広い駐車場に到着。
後に大変な事態となるのだが、アブの熱烈歓迎を受ける。岩見の奥地のようなとこなのにデートコースだとか、山形のアベックはワイルド好み?AYH定例ではまれな標高差(約1,300b)とロングトレイルが予想されるため、7時20分、そそくさと出発した。序盤は林間コース、談笑しながら和やかに歩を進めるが、なかなか高度が上がらない。この先待ち受けるであろう急登を覚悟しながら、周りを飛び交うアブが気になる。アブには虫除けスプレーは効かないという噂で、女性陣が開発した秘密兵器、必殺“ハッカスプレー”で懸命の防御。動いている間は効果絶大であった。徐々に上り坂は角度を上げ、気がつけば見上げるような急登の連続。アキレス腱が音を上げる。等高線があんなに混み合ってるのはこういうことだったんだと感心してしまう。
ともかく、この“アブロード”から脱出しなければと、気ばかり焦るが高度は上がらない。水分補給が必須なのだが、止まると“ヤツラ”に囲まれ、やられるので、「しんどいけど休めない」という我慢の時間帯が続いた(秘密兵器は顔には不向きのため、プロテクトできない。)。こんな“ギャラクシャン”のような連中に気をとられながら急かされたせいか、気がつくと急登は終わり、予定より早めに笙ケ岳山頂に到達した。山頂は思ったより広く、飛島が浮かぶ日本海を一望、バックには鳥海の新山がダイナミックに迫り、まれに見る絶景であった。ただ、途中もそうであったが、案内類や看板・標柱が乏しく、山頂の目印が無いのが残念。絶景を眺めながら昼食を取り、お約束の集合写真の後、周回コースに向かった。

2 笙ケ岳〜御浜〜鳥海湖〜仙人平〜蛇石流(分岐)

笙ケ岳山頂から鳥海湖、仙人平を経由し万助道分岐までは本日のトレイルのハイライト。晴れ渡る夏空の下、すばらしいとしか言いようのない外国の写真で見るような風景の中を軽やかに進む。時折そよぐ心地よい風が何ともいえず、時間があったらずっととどまっていたいという声がメンバーの口々から発せられた。湖を半周し、秋田県側からそれると、山形側のコースに入る。歩みとともに角度を変える新山の姿も感動ものだが、ムーミン谷を彷彿させる風景がとても新鮮(人が居ないのが何より、結局今回すれ違ったのはたった一名)。「近くにこんな絶景があったのか」と一同驚きの声。「参加して良かった」「この企画がなかったら体験し得なかった」との連発であった。ん。数時間前の忌まわしいアブロードの格闘のことなどすっかり忘れ、かなり好感度というか、女子を中心にアルプスにでも来たような感銘を受けている。と言うことは・・・かなりポイントが高い。現時点でトップの焼石をしのぐか?・・・AYH年末恒例イベントが頭をよぎるが、今はこの風景を満喫しよう。

3 分岐〜万助小屋〜長坂道〜駐車場(定例山行史上最大のピンチか?)

鳥海湖からしばらく歩いた頃、分岐にさしかかる。案内柱には万助小屋方向の表示があるが、朽ちて方向が分からない、というか岩に書かれた大きな黄色の矢印は、一方向しか示していない。リーダーの先導で道無き道を進んでいった。その先は、苔の生えた大きめの岩と急勾配、獣道のような細い悪路に阻まれ苦難の連続であった。楽園で過ごした3時間はすばらしいひとときであったが、午後2時をまわって約700mの下りを残していた。焦りがなかったわけではないが、次の目標の万助小屋が遠く、下れど下れど高度が下がらない状況であった。普段、下りでは水をあまり口にしないのだが、暑さと疲労のため、水分補給せざるを得ない、3リットル用意した水がみるみる残り少なくなっていた。
それでも、ようやく小屋に到着し、休息と食料摂取、だが期待していた水場の水道は機器の故障で使えなかった。裏の沢水(手を数秒も入れられないほど冷たい)で疲れを癒やしながら長坂道を目指した。道の状態は若干良くなったものの悪路に変わりなく、日が傾きかけた万助道を黙々と下山、山陰にさしかかったとき一瞬暗くなった。山の日暮れは急速で、ついにヘッドライトの出番となる。延々歩き続け、だいぶ高度が下がった頃には、どっぷりと日が暮れていた。灯りは足下しか照らせないため、速度はさらに落ち、時間だけがむなしく過ぎた。やっとの事で、駐車場に着いたのは、19時10分、出発から実に12時間が経過していた。心身ともに疲れ、中には涙する者もいた。こうして、まれに見るロングトレイルは、全員無事下山で幕を閉じた。アブや悪路との格闘あり、丸一日歩き続けではあったが、間違いなく“記憶に残る山行”となった。

4 アフター編

・ 「腹も減ったしのども渇いた」が、「まずはさっぱりしたい。」しかし、近くに温泉はなく、あっても営業時間終了。結局、“道の駅きさかた”の展望風呂へ。全員入り終えたのは、終了時間間際の21時ちょっと前。
・ 汗を流したら、「空腹を満たしたい。」しかし、秋田までは持たないし、この時間この辺じゃ、向かいのガストか仁賀保のすき家くらい。すき家で、笙ケ岳に登っただけに“ぶたショウガ焼き定食”をかっこむ。一同、味とボリュームに大満足。
・ 最後は、泊まりがけの遠征状態になりましたが、なんとか無事に市役所到着。時刻は23時をまわっていた。翌朝、藤田企画に参戦した強者もいたとかでびっくり。しばらく筋肉痛がとれなかった。絶景を味わえたし、たまには、こんなハードなのもいいかも。でも、次また行くんだったら祓川からだな。 《記録:NO.9 三浦 》

 三峰から鳥海山本峰をバックに

 長坂道の稜線をゆく

 鳥海湖のほとりに降りてみた


8月19日(日)奥森吉・赤水渓谷(晴れ)

参加者

藤田、小野、藤原、荒金、市川、佐藤、落合(7名)

行程

秋田市役所(5:10発)→クマゲラ保護センター(7:25/7:40)〜桃洞沢分岐(8:25)〜柳沢分岐(9:45)〜兎滝(10:30/昼食/11:30)〜柳沢分岐(12:06)〜桃洞沢分岐(13:33)〜クマゲラ保護センター(14:10)→杣温泉で入浴→秋田市役所(18:30)

メモ

 本日、下界は32度。赤水渓谷は下界の暑さを忘れさせてくれる別天地だった。冷たからずぬるからずのほどよい水温で、至るところにある甌穴は、おいでおいでと私達を誘う。こらえきれず、本日は全員が全身水没を敢行。以下の様子は写真のとおり。もう何も言うことはありません。
 赤水渓谷はやっぱり8月の猛暑期がオススメである。(藤原)

 40分ほどの樹林帯歩きで桃洞沢分岐に着く。本日は虫刺されの被害は軽微だった。

 明るいナメ沢は開放感たっぷり

 柳沢分岐には立派な看板がある

 兎滝の滝壺に河童が現れた

 河童と一緒に記念撮影

 甌穴だらけの沢を下る

 こらえ切れずにダイブする二人

 本日はついに全員がダイブした


9月15日(土)〜16日(日)八甲田山キャンプ(晴れ)

参加者

荒金、市川、落合、小野、柏木、小森、佐藤(隆)、長谷部(計8名)

行程

9月15日
秋田市南部駐車場出発(10:00)→大館で昼食(12:30)→酸ヶ湯温泉着(15:00) 酸ヶ湯キャンプ場泊
9月16日
酸ヶ湯キャンプ場発(8:00)〜登山開始(8:26)〜仙人岱(9:53)〜11:00大岳山頂(11:00)〜大岳避難小屋(11:35/昼食/12:15)大岳避難小屋〜14:02酸ヶ湯温泉着(14:02)→城ヶ倉温泉で入浴(15:40発)→黒石IC~碇ヶ関IC→秋田市着(19:00)

山行レポート

 この会に入会して初めてのキャンプ。そして、百名山の一つでもある八甲田山。
天候にも恵まれ最高の“キャンプ&登山日和!”となりました。

☆ 1日目 ☆
到着後すぐにテントやテーブルをセッティングし、夜に備えまずは温泉へ。その後、夕飯準備に取りかかりました。現地集合の小森さんとも、この頃合流です。
9月の八甲田山周辺は、日中は暑いくらいでも日が沈むにつれて徐々に冷え冷えしていき、長谷部さんが考えた夕飯メニューは、そんな夜にピッタリの鍋物でした。この他にも、サケのホイル焼やサラダ、ピンチョスなどなど魅力的なお料理。満天の星空のもとで食べる最高の夕飯になりました。
夜は、虫の音や風に揺れる木々の音を聞きながら就寝・・・。(夜中のテントは結露のしずくで、「雨が降ったのかしら・・・!?」なんてことも)

☆ 2日目 ☆
 いよいよ八甲田山へ。大岳登山口から登り始め仙人岱までは、木々の間を足元の岩や根に気をつけたり、鼻をつく硫黄の匂いを嗅いだりしながら、休み休み登りました。木々が途切れ平地の中にある八甲田清水の湧き水。予想以上に冷たくて、「山頂まであと少し!!」と、頑張れそうな気持ちになりました。
 山頂到着!!たくさんの登山客がいました。大岳山頂からの眺めは最高で、連なる山々だけでなく、陸奥湾まで見ることができました。
昼食場所は、大岳避難小屋でした。温かい湯気や美味しそうな匂いに、いつかガスバーナーを使って昼食作りに挑戦してみたいなぁなんて、ますます憧れも募ります。帰りは、木道の香り漂う毛無岱を、山を振り返りつつ下山しました。大きな怪我や体調を崩すことなく、全員登山を終えることができ、2日間の「八甲田山キャンプ」を締めくくることができました。

長谷部さんのキャンプ準備、企画、お料理などなどに『感謝』『感動』『快適』な充実した2日間を過ごすことができました。
そして、みなさん、楽しい思い出をありがとうございました。

【追伸】 
魅力的な酸ヶ湯温泉。男子グループは千人風呂でお湯を堪能。私たち女子グループが千人風呂に挑戦できるのは、何年後かしら・・・なんて考えたりして・・・。(落合レポート)

 酸ヶ湯キャンプ場は広い芝生のキャンプ場に変わっていた

 本日の朝食はトーストとスープ

 9月半ばだというのに残暑が厳しい

 地獄湯の沢を渡る

 仙人岱の水場。子岳の奥には高田大岳の頭が見える。

 大岳の山頂で

 田茂萢岳方面は青森市街が一望できる

 毛無岱の湿原。草紅葉には少し早かった。


10月6日(土)裏岩手縦走(松川温泉〜源太ヶ岳〜三ツ石山荘〜松川温泉)

参加者

橋本他2名

行程

秋田発(5:00)→登山口(7:45/8:00)〜分岐(9:35)〜源太ヶ岳(10:05)〜大深岳(10:25)〜小畚山(11:25)〜途中昼食(12:05/12:35)〜三ツ石山(12:50)〜三ツ石山荘(13:20/13:30)〜分岐(14:20)〜松川温泉着(14:55)〜温泉入浴後〜秋田着(19:00)

メモ

 突然の計画にもかかわらず2名参加していただいた。曇っていたが小畚山の紅葉がたまらなく良い。紅葉は黄紅葉より紅が好きである。三ツ石山頂はガスって365度?の絶景は見られず。天気はいまいちだったが、三ツ石山頂〜三ツ石山荘は人々々・・。
 下山後の松川温泉は熱くてちょー気持良かった。松川〜三ツ石の馬蹄型縦走路は歩きやすく良い道だった。
 現在、熊鈴とペットボトルホルダーがない。また、忘れたかな!?毎年何かを忘れてくるな〜、と沈んでいる今日この頃です。(橋本)

 くの字になっても橋は橋。そのまま渡る。

 錦秋の縦走路1

 錦秋の縦走路2


10月13日(日)真昼岳(晴れ)

参加者

小森、入交、落合、小野、柏木、黒木、高橋、橋本、長谷部、藤原、三浦、村上、Sさん(計13名)

行程

秋田市発(6:00)→赤倉登山口(7:45/8:00)〜石台(8:45)〜やせづる尾根(9:45)〜山頂(10:30/昼食/11:30)〜登山口(13:30)→千畑温泉・サンアール(14:00/15:00)→秋田市着(16:30)

メモ

 真昼岳へ13名で行ってきました。(定例山行で最多の参加者だそうです。)朝の集合では、ちょうどその時間に皇太子さまが秋田に来るための警備訓練を行っており、集合場所目前で通行止めになり焦りましたが、無事出発しました。
 今日はいいお天気に恵まれました。赤倉登山口に着くと、30名くらいのバスでの団体さんもいました。緑の広いブナ林を見ながら順調に進みました。途中、車の故障で引き返しますとの連絡があった村上さんが後ろから颯爽と登場し、合流しました。
 休憩の時間などにきのこを見つけると、会長さんをはじめ皆さんで、袋いっぱいにきのこ採りをしていました。サワモタシというきのこで、おいしいそうです。他にも怪しい赤色のきのこなど見かけました。
 山頂近くになると赤や黄色の紅葉も見られるようになりました。予定よりも早く山頂に着き、ゆっくりとお昼を食べました。寒くなってきたので、カップ麺など温かいものがおいしそうでした。山頂からの景色がとてもきれいでした。
 前日の雨で岩などがすべりやすくなっており、私は転びつつでしたが下山しました。下山後は千畑温泉サンアールというきれいな温泉で温まり、帰ってきました。皆さんお疲れさまでした。ありがとうございました。
 今回体験参加してくれたSさんも入会してくれるとのことで、うれしい山行になりました。どうぞよろしくお願いします(*^^*)(柏木レポート)

 登り初めの沢筋はヤブめいた感じだが、しばらく登るときれいなブナ林に入る

 稜線からは仙北平野から男鹿半島まできれいに見えた

 本日の参加者は定例山行としては今年最多の13名

 笹の中を行く縦走路


10月20日(土)〜21日 10キャンin太平山キャンプ場(雨&風)

参加者

総勢8名(うち日帰り1名)

行程

買出し(14:00)〜集合・準備(15:00)〜練習開始(17:00前)〜翌朝解散(8:00くらい)

メモ

 10月の太平山周辺は日中でも肌寒く、日が沈むにつれて徐々に冷え冷えしていき、委員会のみなさんが考えた夕飯メニューは、そんな夜にピッタリのBBQ&鍋物でした。魅力的なお肉とお酒、時々降る大雨の中、星空なんて見られませんでしたが、雷光を見ながらの至福?の夕飯になりました。(熱燗と炭火と焚火で想像よりは寒くなかったです。)
 夜は、大雨の音や強風に揺れるテントの音を聞きながら就寝・・・。(でも夜中のテントは快適で雨が降ったのかしら・・・って、どしゃ降りの時間帯もありましたが、私的には本当に快適でした。)by八甲田キャンプ報告から一部パクリ。
 第2回10キャンは、雷、大雨、強風もありましたが、各参加者提供の食材や飲物、キャンプ用具等により、天も人もワイルドだぜ〜!!とばかりに大盛況のうちに幕を閉じました。炭が隕石のごとく飛んでめざしがパックごと燃え始めたのにはビビりましたが、怪我がなく良かったです。
 宴会の模様は参加者の胸の内にとどめますが、初めて参加した方も遠慮なく食べて飲んでいただいた(と思う)。謎のマントマンの登場でさらに盛り上がり、きりたんぽも大変おいしゅうございました。天候は時々悪くなりましたが、本当に『感謝』『感動』『快適』な充実した夜を過ごすことができました。
 私は起きませんでしたが、途中、外を見守りにいかれた方お疲れ様でした。そして、みなさん、楽しい思い出をありがとうございました。
 来年も実施しようと誓い、10キャン企画実行委員会も解散となりました。ちなみに、今回はキャンプ場に鍋を忘れました(夕方回収しに行きました。) (橋本)

 何となく薄暗い中、設営に励む面々

 完全に暗くなったがまだ全員集まらず、練習から始める

 やっと全員集まった

 本日のメインは定番のきりたんぽ

 謎のマントマンが「ももんがあ」をやっているところ

 夜のとばりのテントサイト


10月27日(土)白神岳・蟶山コース(晴れ)

参加者

小野、藤原、黒木、入交、橋本、落合、村上、清水、長谷部(9名)

行程

秋田(5:00)→白神岳駐車場(7:15)〜登山口(7:25)〜二股分岐(8:10)〜大峰分岐(10:50)〜白神岳山頂(11:00/昼食/12:00)〜蟶山分岐(13:10)〜二股分岐(14:05)〜登山口(14:35)〜駐車場(14:40)〜温泉入浴〜秋田着(18:20)

メモ

 前々日に担当がドタキャンしようが、参加者が入れ替わろうが、青い空と海、紅葉の白神岳は秋の日差しのようにあたたかく迎えてくれた。
 春のブラウニー駒ヶ岳山行で、担当者が行けなくなった山行は晴れると冗談で語られていたが、今回も担当者が欠席となったことからか今年一番の好天に恵まれた。
この季節の朝5時は全くの暗闇で、集合場所でやはり、○○さんが来ていません、担当も来ていません、参加予定でない△△さんがいます、という話になっていた。○○さんは昨日欠席と連絡あり、担当もよくわからないが欠席、△△さんは昨日連絡があったので知っていた旨を説明し、リーダー不在のまま出発した。
国道から登山口までの道は舗装されており、駐車場も広く整備されていた。
 今回の山行は担当者の計画案では、蟶山コースの往復となっていたので問題はなかったが、登山口で初めて二股コースは崩壊で立ち入り禁止という事実を知った。
登山口からはヒバに囲まれた平たんな道が続き、新人会員のハイペースに引っ張られ快調に歩く。蟶山への急登が始まり、秋というのに汗が噴き出る。蟶山分岐をいつの間にか通り過ぎ、なだらかなブナの道が続く。ブナ林は黄紅葉しており、秋の日差しの中たいそう明るく輝いていた。大峰分岐手前からまた登りが始まったが、眺望はまさに絶景で、高く透き通った青空の下で紅葉に彩られた山が海の近くまで迫るコントラストが良く、気温もちょうど良かったことからすがすがしく気持ち良かった。稜線を行き山頂に到着。山頂は周りより小高くなっており広さもある。岩木山がかっこよく見え、八甲田、森吉、鳥海山、栗駒?などが遠くまで見えた。また、紅葉に彩られた世界遺産の白神山地核心部エリアも見渡すことができた。一段低くなっている個所にトイレと避難小屋があり避難小屋の前のベンチでのんびりと昼食&コーヒーブレイクをし、来た道を下山した。
帰りは、イカの一夜干しを購入し、コーヒー用で道の駅で水をくみ、ハタハタ館で入浴し帰宅の途についた。ガッツリ歩き、いい汗もかけ充実した秋の一日となった。(橋本)

 登山口は駐車場からやや登ったところにある

 蟶山分岐への手前は急な登りになる

 美しい黄葉の中を行く

 展望が開けると日本海が一望できる

 稜線からは岩木山が目の前

 山頂で岩木山を背に

 快適な稜線


11月11日(日)太平山・野田コース(晴れ)

参加者

黒木、梅崎、三浦、小森、橋本、長谷部、小原、清水(8名)

行程

秋田市役所(6:30発)→7:30登山口(7:30)〜不動滝神社(8:18)〜女人堂(9:15)〜剣岳(10:30)(メンバー中3名はここで引き返す)〜奥岳(11:40/昼食/12:06)〜女人堂(12:50)→ 不動滝神社(14:00)〜登山口(14:45)→貝の沢温泉(15:30/16:00)→秋田市役所(16:45)

メモ

 いつもは個人的な山行ばかりで、会の山行は6月の鳥海山・百宅コース以来の久しぶりの参加。
 天気良く青空。登山口に向かう車から太平山山頂がはっきり見えて今日はいい山登りが出来ると期待。
 今回は野田登山口。一番古い登山道で表参道らしい。登山口までの林道はワイルド。沢沿いから始まり紅葉が終わり葉が落ちてひらけた明るい樹林帯を歩く。秋が感じられて気持ちがいい。逆に道が葉っぱに隠れて段差が分かりにくいし滑る所もあり気を使う。
 滑る沢沿いから迷いそうな尾根を登り稜線に出ると、これから登る剱岳、宝蔵岳、奥岳に続く山並は絵になる。ただ・・・なげぇー道。
 急な登りを終えて剱岳の山頂に立つ。ここからの眺めもまた最高。白くギラギラの鳥海山は別世界の山のような姿で誘惑している。あー登りたい。
 そんな景色を望みながら気分の良い山歩きが続くはずでしたが、ここで1人が足の調子が悪くこれ以上先に進むのは無理という・・・
 リーダーはここで全員下山と判断でしたが、結局登頂組5人と下山組4人に分かれることになる。まぁ足の具合は深刻じゃなくてよかった。
 稜線歩きは続き、このコースの難所の鎖場、弟子還りに差し掛かる。手足を正しく使い踏み外さないように慎重に登る。間違えたら痛いだけでは済まない・・・
 そんなこんなで山頂に着く。野田コースからの登山者は少ないが別コースからは人が多い。風が強く寒いし20分で昼食、休憩を済ませてさっさと下山。下山組はゆっくり昼食だったらしく途中で追い付くことができた。
 帰りに貝の沢温泉で入浴。またまた秋田のいい山、コースを発見できました。
 今年度の雪のない山行は今回がラスト。もう終わりか・・・
 参加率を上げるように努力します。(鵜木レポート)

 冬枯れのブナ林を登る

 奥岳方面がよく見えた

 登頂組5名

 山頂からは真っ白な岩手山が見えた

 途中下山組は女人堂でゆっくり昼食

 晩秋の山は意外に明るい


1月6日(日)太平山・前岳(くもり・吹雪)

参加者

落合、柏木、小原、長谷部、一枝、藤原、三浦、橋本(8名)

行程

集合(8:00)→森林学習館下駐車場(8:50)〜スキー場上部(9:50)〜女人堂(11:50)(小休憩)〜森林学習館下駐車場(13:15)→温泉・昼食・解散

メモ

 今年初めての山行は冬山のメッカ、太平山。
 今回は、初めての冬山、初めての前岳、初めてのスノーシューの方も含めて8名が参加(といっても前岳には行かないが。)。昨年は土曜日に実施しラッセルしたにもかかわらず途中で断念したということから、今年はトレースと完登を期待し日曜に実施。しかし、前日の夜も大雪でラッセル覚悟で登山口へ向かう。途中の金山滝登山口には既に3台ほどの車が停まっていたが、目的のザブーンの登山口は我々以外いなかった。一瞬、金山滝へ変更を考えたが、他の車組が準備を始めてしまったのでここから行くこととした。念入りに準備をし、出発。天気は曇りで時々晴れ間がのぞいていた。雪が積もっていたがトレースはある。先頭の3人がスノーシューでさらさらの雪を固めながら、後ろはつぼ足で行く。誰も入っていない雪道を行くとどうしても「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る・・」というフレーズが頭を何度もよぎる。寒いのと久ぶりの登山でついついペースが速くなる。道(夏はヒルが降ってくるので絶対歩かない)は、多少のアップダウンがあり、本当にいい道である。9:50にスキー場上部到着。
ここで、スノーシュー未体験組にスノーシューをわたし、自分はつぼ足に変更。三浦さんのアグレッシブな登りに驚き、登れず、ずり落ちてくる会員を心配し、木々の間から見える冬山の景色を楽しみながら歩を進めた。
 稜線へ抜ける坂道の途中で、風が強くなり吹雪となったが、想定の範囲であった。これがなければ冬山をなめてかかってしまう。
 一枝さんは途中で下山してしまったが、残ったメンバーは稜線を行き、最後の女人堂ステップ?を駆け上り女人堂に到着。結局、登りに3時間もかかってしまった。吹雪いてはいなかったが眺望は全くなし。残念。
 小休憩をし、その後はまさに飛ぶように(滑るように、といった方がいいのか?)下って行く。まさに赤水渓谷の冬版のように、悲鳴、雄叫び、など童心にかえって楽しい下山だった。
 下山途中に一枝さんに追いつき、ザブーンにて入浴し、山の五代で遅い昼食をたらふく食べて帰宅の途についた。本当に久しぶりに歩いたので下山途中から筋肉痛になってしまった。毎年のことであるが。(橋本)

 スタートは穏やかだったが、稜線まで来るとさすがに吹雪いてきた

 女人堂ステップを豪快に登る三浦氏

 女人堂では残念ながら展望は拝めず

 

 下りはキャーキャーいいながら賑やかに下りてきた。冬山の下りは楽しい。


2月3日(日)森吉山(吹雪)

行程

阿仁スキー場ゴンドラ乗り場集合(8:30)〜ゴンドラ乗車(9:00)〜ゴンドラ山頂駅着(9:45/9:55)〜石森の約100m手前の尾根上で引き返す(10:20)〜ゴンドラ山頂駅着(10:55)〜ゴンドラ乗り場駐車場着(11:30)

メモ

 朝の集合時には雪は降ったりやんだりの天気であったが風が強くゴンドラはその速度を遅くして運行開始。天候がよければゴンドラの乗車時間はもう少し短いと思われる。このゴンドラが動いているかどうかや、乗車賃は森吉山の観光サイトで紹介されているので事前の確認は容易であった。
 予報では弱い冬型であり、午後から回復の見込みとあったのでとりあえず出発する。ゴンドラに乗っている最中でも気温が低いことは分かった。ただ、数日前に暖かい日があったためか樹氷は融けてしまっているようで、あまりきれいではなかった。
 ゴンドラを降りると雪が降っており、ガスで視界が悪い。気温は-7℃、万一にも立ち往生となると非常に危険なので、標識をスタンバイの上、各自足元を整え歩き出した。
 行きは基本的に尾根上なので、登り口さえ間違わなければルートは見つけやすかった。が、視界不良と天候悪化のため、これ以上進んでも面白みもなく危ないということで30分程度歩いたところで引き返した。石森手前の尾根上だが、南側に亀裂の発達が見られ、雪尻となっているようであった。引き返しを決めた時点ですでに吹雪いていた。
 下りは雪交じりの向かい風で、頬や耳が痛いほどであった。だが、転んだり滑ったりと以外に笑いが絶えなかった。標識は大分こまめにつけたが、行きに比べてさらに視界の悪くなった下りでは、注意して探しながら進まなければならなかった。
 ゴンドラ山頂駅についたときには風も強く、気温も-10℃まで下がっていた。ここからはスキー場を滑って帰る組と、ゴンドラで降りる組に分かれた。
 やはり冷えていたようで、スキー場はほぼアイスバーン状態であった。
 下りきると、天気は安定して少し風の強い曇りといったところであった。この時期はまだ山の上は天候が不安定で、下界がそれほど荒れていなくても吹雪いている恐れがあるので要注意のようである。
 行程は短かったがそれなりに楽しめたので御の字としましょう。
 最後に、阿仁スキー場から登る際は、ゴンドラ乗り場の事務所に登山届けを提出し、下山後に下山報告が必要なのでお忘れなく。(藤田)

※あまりにひどい天候だったので写真はありません。あしからず。


3月3日(日)稲倉岳(くもり・強風)

参加者

藤原、鵜木、小原、市川(4名)

行程

秋田市役所集合(5:30)→横岡林道除雪終点(7:15/7:35)〜二本ブナ(10:40/10:55)〜1,170m(11:20)〜横岡林道除雪終点(13:30)→温泉・昼食→秋田市役所着(14:20)

メモ

 今シーズン初の鳥海山域である。前日の土曜日は大荒れで、本日は回復傾向とはいうものの、朝の道中もまだ時折強い風が吹くのでハンドルを取られそうになる。林道はいつものところまで除雪されていてアプローチは問題なし。あとは天候の回復状況次第というところである。
 いざ山に入ってみると、風はそれ程でなく、樹林帯では軽い新雪がかぶっていた。しかし、656上部のオープンバーンに至るや、新雪は全て飛ばされてテカテカで厚めのモナカ状態になっていた。山頂方面を見ると、森林限界あたりから上は不透明な灰色になっていて、とても山頂までは厳しいだろうという感じ。
 二本ブナあたりまでは、比較的穏やかで登高も順調だった。二本ブナ上部の樹林帯もいい感じに新雪がかぶっていたが、森林限界を抜けたとたんに硬いアイスバーンとなってシールが効かなくなった。風も強くなって上も見えない、ということで本日はここまでとした。
 思ったよりも上に行けたように思うが、山はやっぱり天候に恵まれてなんぼである。次回はぜひ好天にあたるように!(藤原)

 本日はスキー2名、スノーシュー2名の混成チーム

 山頂方面はともかく、下界の方はよく見えた

 前日の大荒れの名残をとどめる二本ブナ

 一部新雪も楽しめたものの、本日はアイスバーンとモナカが主体。慎重に下った。


3月17日(日)稲倉岳(快晴)

参加者

藤原、藤田、高橋、小原(4名)

行程

秋田市役所集合(5:30)→横岡林道除雪終点(7:15/7:30)〜二本ブナ(10:40/10:50)〜山頂直下1,420m(13:20)〜横岡林道除雪終点(15:45)→温泉・昼食→秋田市役所着(18:30)

メモ

 降水確率0%の快晴のこの日。よほどのことがない限り山頂は確実との目算で向かったものの…
 山頂に近づくにつれ硬い氷が次第に行く手を阻み出し、悪戦苦闘する中いろいろあり、結局、山頂を目の前にして引き返すことになってしまいました。稲倉は行くたびに違う顔を見せ、予測が難しい山と思い知らされます。
 ご心配をおかけした本荘山の会ならびに矢留山岳会の皆様、どうも申し訳ございませんでした。
 次回からは全員アイゼンもしくはスキーアイゼン持参で向かうことといたしましょう。(藤原)

 本日の稲倉は満員御礼。除雪終点は車があふれ大にぎわいだった。

 快調なスタートを切る面々

 本日の第一の難所、七曲の急斜面を突破する。本荘山の会の今野さんが蔦をカットしルート整備をしてくれた。

 冬眠明けの熊のものと思われる足跡

 快晴の絶好の天気の中

 順調に高度を稼いでいく

 2週間前から雪は大分減っている

 森林限界を過ぎると山は氷のスロープと化し

 氷は次第に厚みと硬さを増していく。山頂を目前に登頂は断念した。

 それでも下りは楽しかった。いろいろと勉強になった一日だった。


3月23日(土)鳥海山・中島台(くもり)

参加者

藤原、橋本、小原、OB熊谷(4名)

行程

秋田市役所集合(5:30)→一ノ沢橋(7:00/7:15)〜1,200m(11:40/11:50)〜一ノ沢橋(13:35)→昼食・温泉→秋田市役所着(16:30)

メモ

クマさん、2年ぶりの秋田カムバック。天気はいま一つの曇り空でしたが、前日の降雪のおかげで快適な山旅となりました。年度末の忙しい時期ではありますが、そのうちテントを持ち込んで山頂まで行きましょう。(藤原)

 一の沢橋たもとの車は我々のみ。本日の中島台は貸切だった。

 森林限界から上はガスがかかっており、残念ながら山頂は拝めず。

 前日の新雪がいい感じだった

 しばらくは風もなく順調に高度を上げていく

 このとおり下の方はよく見えたが、1,200mあたりまで行ったところでホワイトアウトとなった。

 雪質は悪くなく、結構楽しめました。

 ブナ林の下りも快適でした


3月30日(土)〜31日(日)秋田駒ヶ岳・雪洞ツアー(晴れ)

参加者

藤田、橋本、鵜木、小原(4名)

行程

30日(土) アルパこまくさ(7:30集合/8:00発)〜八合目小屋着(10:55)雪洞掘り(11:15〜15:30)

31日(日) 雪洞出発(6:20)〜八合目小屋(7:20/7:40)〜アルパこまくさ(8:40着)

メモ

アルパこまくさからスタート
青空の下ゆっくり登っていく
平和で気持ちがいい
登りやすいのでスキーヤーやボーダーが多いです

8合目小屋の少し離れた所に雪洞を作成
雪を掘る係、雪を外に出す係を交代で作成していきます
掘る作業が結構疲れるけど楽しくてやめられない
3時間程で4人が寝泊まりできる雪洞が完成
今回の雪は固くて掘りにくいらしい
ただ穴を掘るだけじゃなく色々とポイントがあり勉強
一仕事した後の酒は格別ですよ

雪洞内は0度〜で外より暖かい
ろうそくの灯りがまたあたたかさと癒やしをくれる
早朝の気温はマイナス12度だから雪洞を作る技術があれば生き延びられる

夜は小原さんが持ってきたきりたんぽと各自が持ってきたつまみ、酒で楽しみました
小原さん特製のきりたんぽ鍋と豚肉の炒め物がうまかった
世間では桜の樹の下で酒を飲むこの時期に雪が降る極寒の雪の中できりたんぽを囲んで酒を飲んでいるって面白い

食べて、飲んで、しりとりをして、後は寝るだけ
寝ているとき寒さは多少あったけど問題ある程じゃなかった

2日目、朝食は昨晩に雪で溶かして作っておいた水でコーヒーやお茶とラーメンを摂る
あたたまる
男女岳への予定は天気がいまいちなので中止し下山することに
スキー2人とそり滑り2人
そりが滑りすぎて面白かった

今回の改善
洞内の下に敷くマットが滑ってズレるのが反省点で次回までには改良です

今回の雪洞泊は成功だと思います
次回は更に快適になっているはず、なので一度経験してください(鵜木レポート)

 圧雪車の踏み跡は歩きやすい

 本日は快晴

 八合目小屋上部で鍬入れする

 雪はかなり硬く掘削作業はハードだった

 作業に励む面々

 苦労の末、広い空間を確保しました

 ようやく完成。ほっと一息。

 本日のメインディッシュはきりたんぽ

 狭いながらも楽しい雪洞でした

 鵜木くんはこのところ尻滑りがお気に入り

  ゴールのアルパこまくさ駐車場


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