2009年度山行記録


4月5日(日)太平山(二手ノ又登山口〜女人堂) くもり時々晴れ

参加者

梅崎、小森、鈴木(3名)

行程

集合・発(8:30)→駐車場(9:20)→二手ノ又登山口(9:35)→女人堂(10:50/11:15)→二手ノ又登山口(12:05)→駐車場(12:20)→ザブーンにて入浴・昼食→解散(15:00)

メモ

 本日は曇りで時々日差しが見え隠れする天気。二手ノ又登山口までの林道には途中から所々雪があったので、手前で駐車して歩いた。登山口はスキー場リフト終着点付近で、本来はここまで車で入れる。昨晩の雨でぬかるんでいるところがあるが、最初は割と歩きやすかった。途中、雪が残っているところを避けてショートカットしようとしたが、これが大変。落ち葉が濡れていて滑る。私は一度ずり落ちながら最初の急坂を登り終えた。ここから少し歩きやすくなるが、いったん降りてまた登って、次の急坂である。ここからは、広い範囲に積雪があった。ぬかるみよりは歩きやすい。そこを登り終えると女人堂だった。足元が悪いせいか、コースガイドのタイムより意外と時間がかかった。こんな中途半端な季節でも、登山者が多い(5人くらいは見た)。信仰の山で市内から近いせいだろうか。しかも、すべておじさんで、長靴を履いていた。こういう時は、長靴の方がいいのかな?女人堂付近は風も強く、かなり寒かった。急いで食事と記念撮影を終えて下山。帰りは、正しいルートを下れたので、ずり落ちることなく無事に下山できた。ザブーンは初めてだったが、きれいな施設で気持ちよかった。500円で温泉もプールも利用できるなんてお得。温泉も洗い場がすいていてゆっくり入れた。単純泉のさらっとしたお湯。食事も和食から洋食まであって、外食の割に安い。しかも美味しかった。ザブーンは、これからも利用したい。ほどよく疲れて、足慣らしとしては適度な行程だった。(小森)


5月30日(日)薬師岳(くもり&強風)

参加者

三浦、鈴木、藤田、板垣(4名)

行程

甘露口集合(7:00)→同・出発(7:30)→薬師岳避難小屋 休憩(8:30〜8:40)→倉方(尾根の取り付き)休憩(9:05〜9:10)→薬師岳山頂着(9:52)→薬師岳避難小屋付近水場 昼食(11:20〜12:35)→甘露口着(13:24)

メモ

 早朝、「秋田市は土砂降りです〜。」と、鈴木さんからtelあり。中止かとも思われましたが、大曲市内は降っていないことを告げると、しばらくして決行との連絡が来ました。真木渓谷には車は一台もなく、甘露口の登山口まで車で行けました。
 女性陣いわく「いつもより少し速めなペース」で、それでも誰も遅れることなく順調な登りで避難小屋に向かいます。途中、霧雨がやんだため合羽を脱いだりしながらも予定時間よりも10分程度早目に着きました。
 その後、倉方(薬師山頂へ続く尾根の取り付き)まで、急登もなく快適な登りが続きます。会話も弾んで楽しい楽しい雰囲気です。風の音が凄いことが少し気になりましたが・・・。その後、山頂に向けて尾根を登っていきます。頂上直下は少しきつい登りでしたが、それどころではありませんでした。植生限界を超え、吹きざらしになったとたん台風並みの烈風です。体を傾けつつ何とか薬師岳に着きました。
 雲は風に飛ばされ景色は良く見えます。憧れの和賀岳まで、そりゃもうはっきりと。行きたい気持ちは高まりますが、いかんせん強風です。あきらめて引き返しました。
 途中、沢沿いの水場で長めの昼食。差し入れのシュウマイをおいしくおいしく頂きました。その後、問題なく下り、奥羽山荘でお湯を頂いて解散しました。距離は長いですが、きつい箇所が少なく登りやすい山でした。この時期には残雪もほとんどなく、登山道沿いに快適に登れます。天候がよければ、和賀岳までも問題なく行けると思います。(藤田)

 甘露水。雨具を着て登山開始

 ブナ林の中の快適な登り

 イワカガミ

 今日の薬師山頂は強風。和賀岳はあきらめた。


6月14日(日)白地山(晴れ)

参加者

藤原、小森、鈴木、橋本、中沢(5名)

行程

秋田(5:30)→R285経由→鉛山峠登山口〜鉛山峠〜白雲亭展望台〜ミソナゲ峠〜白雲亭展望台〜鉛山峠〜鉛山峠登山口(13:30)→途中入浴→秋田

メモ

 朝、目が覚めた。一瞬あまりの明るさに遅れてしまったとあわてて時計をみる。4時である。時計が止まっているのではないかと思いあわてて布団から飛び起きた。時計をもう一度みる。4時である。4時でこんなに明るいのかと思いながら、普段ならもう一度寝につくのだが自分自身、GWの鳥海山以来の久しぶりの登山。ゆっくり余裕をもって準備にとりかかる。 
 朝5時30分集合場所は、雲が少しあるが登山日和。昨年の白地山登山も確かこんな感じで始まったが、最終的には悪天候により忘年会でワースト登山にノミネートされるなどさんざんな結果だっただけに担当者は気を引き締める。(気を引き締めてもおてんとうさまにはかないませんが・・・) 藤原さんのニューカーお披露目だ。
 参加者は女性3人、男性2人の計5人。中沢さんとは久しぶりの登山だ。全員車に乗り込み、いざ出発と思った瞬間なにか忘れていることに気がついた。今回の山行では、報告書を書く人を事前に決めておこう!!ということで(担当者が書きたくなかっただけという説もあるが・・・)案内時にじゃんけんで報告者を決定する旨を通知していたのだった。というわけでじゃんけんを実施。結果、担当者の私自らが書くこととなってしまった。
 そんなことがあって、定刻を若干すぎて一路、「白地山」〜高感度あふれる外輪から望む十和田湖、山頂付近の大湿原に咲き誇る開花期の高山植物はまさに絶景〜を目指して出発。小坂町付近であかしやの花の香り=バナナのにおい事件?で爆笑をおこしながら、樹海ラインを走行。途中「この先霧多し」の看板があった。昨年はこのあと本当に霧の中に突入した。入山料千円の看板もあり。我々登山客も払うのか不安。(最終的にはおじさんに聞いたら登山客はいらないとのこと)。白地山に予定より若干遅れて8時20分頃に到着。駐車場はタケノコ採りの方々などで満車状態だった。天気は秋田市同様に雲が少しあるが風もなく良好。8時50分頃登山開始。
 白地山は標高差があまりないが距離がある山である。
 山はタケノコ採りの方々がたいそう多く、かなりのにぎわいだった。タケノコも非常に太く行き交う方々のバックもタケノコでびっしりとなっていた。ただ我々の目的は登山である。
 登山口から鉛山峠、白雲亭展望台は木道が整備されており比較的楽であった。また、道もあまり濡れておらず、たいそう歩きやすかった。
 白雲亭展望台には9時30分到着。展望台からは十和田湖を一望でき、目の前に広がる大パノラマは期待を裏切ることはなく、大変すばらしいものだった。感動。。。道々は笹藪ばかりではなく所々シラネアオイやよくわからない花が可憐に咲いており、疲れを癒してくれた。ただのタケノコ山ではないことを予想させる。
 ミソナゲ峠に11時30分頃到着。途中休憩が多かったため時間のロスが多く、体力消耗(お腹が減った)との理由からここで昼食。小森さんの手作り弁当が気になる。
 長引分岐まで行きたかったがこの時点で時間的に厳しいとの判断から引き返すこととした。
 ほととぎすが鳴いていたかと思うと初夏を思わせるようにセミの鳴き声が聞こえるなど季節の変わり目なのかなと思うとともに、今後始まる夏山への期待感に胸が高鳴る。
 帰りの白雲亭展望台では十和田湖は雲に隠れてもう見ることができなかったが神秘的なただずまいであった。
 登山口には1時30分到着。結局予定より2時間も早くついてしまった。今思えば、長引分岐まで行けばよかったかもと後悔。来年以降計画する場合は、その辺のこと(今回の参加者に聞いてください)を考慮して欲しい。
 帰りは、昨年同様大館の清風荘(料金300円)に寄った。浴場はたいそう広く使い勝手もよく露天もあり、お湯は無色透明で非常にさっぱりしていいお湯であった。
 天気もよく、気温もあつくもなく寒くもなく、登山後の風呂上がりにジュースを飲む・・・
 登山と温泉によりほんのりと火照った体を心地よい涼しげな風が吹き抜け、なんともさわやかで至福の時間を堪能した。「白地山」〜高感度あふれる外輪から望む十和田湖、山頂付近の大湿原に咲き誇る開花期の高山植物はまさに絶景〜そのとおり十和田湖の眺めは最高、大変有意義で充実した山行であった。鈴木さんの行動力のすごさに驚いた。
 移動距離が長いことが少々難であるが、昨年の同様に十和田湖は秋頃の天気のいい日に登れば、十和田湖の紅葉と山頂付近の湿原の草紅葉がすばらしいのではないか、と個人的には思った。(橋本レポート)

 昨年とはうって変わって湖面から南八甲田までくっきり

 白雲亭展望台で記念写真(カメラマンは今回のレポーター)


6月26日(金)秋田駒ヶ岳〜乳頭山縦走(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

秋田(6:00発)→アルパこまくさ(7:25/7:35)→駒ヶ岳八合目(8:07/8:30)〜笹森山分岐(8:58)〜湯森山(9:15/9:20)〜宿岩(9:42)〜笊森山(10:10/10:12)〜乳頭山(10:50/10:55)〜田代平山荘(11:15/昼食/11:45)〜大釜温泉(12:50/温泉入浴/13:35)→アルパこまくさ→秋田(15:50)

メモ

 夏休みを兼ねて一般募集山行の下見に出かけた。乳頭山頂下の一本松分岐から田代平方面はしばらく行ったことがなかったので久々に田代平山荘経由で降りてみたが、えぐれていた登山道にはきちんと木道が整備されており、かなり歩きやすくなっていたのに驚いた。登山道の維持管理も大変なことを実感。花の写真をいっぱい撮ろうとカメラを持っていったのはよいが、バッテリー切れで3枚ほど撮ったところで、カメラはおシャカとなった。口惜しいので、見つけた花の名前だけメモしてきた。以下、コース上で見つけた順。
 オオバキスミレ、ムシトリスミレ、ヒナザクラ(あちこち、多数)、ニッコウキスゲ(笹森、咲き始め)、ウラジロヨウラク、イワイチョウ、サンカヨウのつぼみ、コバイケイソウのつぼみ、イワカガミ、チングルマ(最盛期だったかも)、ワタスゲ、ベニバナイチゴ、ツマトリソウ、ハクサンチドリ、タカネスミレ(笊森山)、ミヤマキンバイ、ミネザクラ(乳頭山)、ミツガシワ(田代平)…


6月28日(日)奥森吉・赤水沢(快晴)

参加者

梅崎、陽、進藤、橋本、鈴木、高橋、藤田(計7名))

行程

秋田市役所(5:30)→野生鳥獣センター(8:00発)〜桃洞沢分岐(8:30)〜玉川分岐(9:50)〜兎滝(10:30/11:00)〜野生鳥獣センター着(14:00)→杣温泉入浴→秋田市役所(17:30)

メモ

 天気予報では、秋田県内30度を超えるということで、沢登りしたら気持ちいいだろうと思って参加しました。読みは大あたりで非常に楽しく気持ちのいい山行でした。
 足回りは、投資をケチって私だけ草鞋。藤田さんが渓流シューズ。他の人々はスパイク付地下足袋を用意。陽さんは地下足袋+渓流シューズのソールもどきといった感じ。
 最初30分くらいは沢沿いの登山道を普通に歩き、桃洞滝分岐から赤水沢に入り沢の中を歩き始める。ひたすらなだらかでなめた岩の上(安山岩、地質学者藤田氏説)の上を歩く。
 全然上らないでかなり平ら。ただ、水の上からはたまに水深を読み違え膝上まで浸かる人もあり。私の草鞋は、履き方が悪かったのかすぐずれてしまい、ちょくちょく修正をしながら進む。歩き始めてから2h、10:00くらいで兎滝に向かう分岐に到着。休憩後分岐を突き進む。
 途中イワナやらヤマメの魚影を見ながら、30分ほど歩くと兎滝に到着。
 ここで感極まった藤田さんが滝壺へダイブ+ウォータースライダーを開始。他のメンバーはまだ理性が残っていたらしく藤田さんをあおるのみでした。
 兎滝での小休止後、きた道を戻り始めたのですが、先ず橋本さんが一こけし、そのあとは深いところを選んで突っ込んでいき、そのあと私が、そして陽さん、梅崎さんと続いて水に飛び込み始め、最終的に理性を保てたのは全7人中2人だけという結果になりました。
 水から出た後の駐車場までの登山道歩きはなんかつらかった・・ ですが沢登りでここまで平らでザイルなしで行けるというのはすばらしいですね。夏の暑い盛りにまた来たいなと思いました。(高橋レポート)

 赤水ではやっぱり地下足袋が一番。今回は渓流シューズも登場

 沢筋に入るまではブナ林の中を進む

 最終到達地点の兎滝。藤田氏がまずここで滝壺へダイブ

ついには水と一体化する者続出


7月12日(日)一般募集 秋田駒〜乳頭山縦走(くもり)

参加者

一般参加者 A金さん、M内さん、K浦さん、O原さん、S田さん、T澤さん、K松さん、Y屋さんご夫妻、O本さん(10名)

会員 横田、一枝、藤原、陽、三浦、小森、鈴木、黒木、橋本、高橋、藤田、岩倉(12名)

行程

秋田市役所発(5:40)→アルパこまくさ(7:20/7:42)→駒ヶ岳八合目(8:07/バス8:27発)〜笹森山分岐〜湯森山(9:29/9:38)〜宿岩〜笊森山(11:13/昼食/11:42)〜乳頭山(12:47/12:56)〜田代平山荘(13:24/13:35)〜大釜温泉(15:03/バス15:30発)→アルパこまくさ(15:40/温泉入浴/16:45)→秋田市役所着(18:20)

メモ

 連日の大雨が止み、本日は曇り。暑すぎず寒すぎず、夏山を満喫できそうな気候。
 笹森山までの道で、ニッコウキスゲの群生が斜面に広がる。こんなにたくさん見たのは初めてで、感動〜。ここから、ヨツバシオガマやウラジロヨウラク、ハクサンシャクナゲなど多くの植物が目を楽しませる。
 湯森山に到着したが、ガスがかかって辺りの景色は見えず。しかし、記念写真を撮るなどみな思い思いに過ごす。実は、少し進んだところが湯森山の山頂だった・・・。
 湯森山で一息入れた後、熊見平へ。そこには、ニッコウキスゲとワタスゲが咲き誇り、天上の楽園にお母さんたちの歓声が上がる。
 宿岩で一部の参加者がロッククライミングを楽しんだのち、笊森山へ向かう。ここからは、ゆるい登りが延々と続き、だんだんみんなの口数が少なくなる。陽さんが、能代&二ツ井のラーメン屋の話題を振ってくれ、何とか飽きずに笊森山へ到着。ここで、お昼ご飯を楽しむ。隣の陽さんのカップ麺が実にいい香りを放つ。辺りはやはりガスがかかっていたが、時折ガスが晴れると、遠くに千沼ヶ原の池塘が見える。いつか行ってみたいな〜。お腹もいっぱいになり、集合写真を撮り、乳頭山に向けて出発。
 ガスの晴れ間に時折、山頂を覗かせ、その荒々しい姿を披露する。笊森山からはハクサンジャジン、オノエランも見られた。強風の尾根を歩いて行くと、乳頭山の荒々しい山頂が近付いてくる。急斜面の麓で休憩をとり、山頂を見つめながら最後の大きな登りに気を引き締める。ゆっくりと歩いたものの、きつかった。しかし、距離は長くないので嫌にならず、すぐに高度が上がったことで気分もよかった。眼下の景色に足を震わせながら山頂到着!片側は切り立った崖で、実は高所恐怖症である私は下を覗くことができない。遠目に景色を楽しむ。今日一番、山に登った〜という気持ちにさせてくれた。
 あとは、ひたすら下るだけ。田代平山荘までは、木道が整備され、アカモノやトキソウなどのお花を楽しむことができた。しかし、山荘から黒湯温泉までの道は本当に下り続きで単調な景色で足にも疲れが出始めており、1時間が長く感じた。途中、カレーの匂いがしたのは、何だったんだろう?やっとの思いで黒湯温泉に到着し、涼しげな川の流れを眺めながら、大釜温泉バス停に到着。バス発車時間までの間、無料の足湯を楽しむ。足の疲れが癒されるようだ。誰も水虫でなくてよかった。
 バスに揺られ、アルパこまくさへ。乳白色のお風呂で全身の疲れを癒す。入浴前に「お風呂上りにはちみつレモンを飲もう!」と心に決めていたのに、うっかり忘れていつもの調子でアイスを買ってしまった。「はちみつレモン」だけが心残りだ。
 今回は、雨に当たることもなく一人の故障者も出ることなく楽しめたよい山行でした。
(小森レポート)

 ニッコウキスゲの花道状態だった笹森山への登り道

 一班のみなさん

 こちらは2班

 もっとも賑やかだった3班

 そしてその他の面々

 シャクナゲも咲き始めてきたが

 今回の主役はなんといってもこれ

 熊見平から湯森山を振り返る

 宿岩でピース

 笊森山で全員集合


8月1日(土)〜2(日)キャンプ&駒ヶ岳登山(国見温泉から)

参加者

藤原、梅崎、黒木、橋本(4名)

メモ

 8月1日(土)天気はくもり。今年は、長い梅雨空が続く。とりあえず雨でなく良かった。
 11時、いつもの駐車場に参加者3人到着。荷物が多いことなどから会長の車で出発。11時30分、協和の道の駅で黒木氏が合流し、4人でキャンプ場へ向かう。駒ヶ岳山麓の国見温泉か岩手山麓か悩んだが、国見からの駒ヶ岳登山を希望し国見温泉のキャンプ場とした。
 途中、B級グルメの神代カレーを食べた。自分は来る前に朝食(っていっても9時くらい)をとったことからか特別おいしいとは思わなかったが、たぶんB級の味だと思った。
 買い出しは田沢湖。物価は我々の住んでいる秋田市よりやや高いと思った。肉、海鮮物、ビール、ワイン、パインなどを購入。野菜は会長と橋本がちょこっと持参したのでほぼことたりた。キャンプの買い出しはなんでこんなに楽しいのだろうか。大量に自分が好きなものを購入する喜びと、割り勘だからということでお金に気をつかわなくてすむからか。飲み物が少ないかなと思ったが、精算では予定の金額を若干オーバー。
 キャンプ場には15時前に着いた。とりあえずキャンプ場にものを置いてから受付をしようと思い、管理棟脇の階段を上がりキャンプ場を探したが、それらしいものがない。って平らな場所がみあたらない。おいおい、どこにサイトがあるんっだーーーーーと思っていると、管理棟から管理人さんが出てきたのでとりあえず受付を行い、キャンプ場の場所を尋ねる。歩いて3分くらいですとのこと。他のお客さんは居ますかの問いに、一瞬間があいて今日はいませんが、来週は1組入っていますとのこと。騒いでもいいのかっと喜ぶ反面、一抹の不安がよぎる。
 とりあえず、長い長い道を行ってみると東屋らしきもの発見。キャンプ場があった。
 国見のキャンプ場はとても趣がありワイルドであった。駐車場からキャンプ場までは、結構坂道がきつかった。そんな中、男女4人が重い荷物をもって2〜3往復した。この時点でもう汗だくだく状態。アフリカの方々の片道2時間・・・はすごいと思った。
 まず、テントと食事場などを準備し、料理開始。肉と海鮮物のバーベキューとラタトゥイユとご飯を作る。ま、男3人と女1名であったため、具材はワイルド(出汁がしみこむよう?)に切り刻まれ、てきぱきと進みあっという間にできた。煮込んでいる間に各自、温泉に交代でいく。橋本・黒木コンビはご飯が焦げないかハラハラ。料理は、全て大成功だった。とくにご飯は。
 全員がそろって宴スタート。星空を期待していたが、途中から雨が降り出してしまった。だが、会長の私物のタープのおかげで濡れずに雨が降る中での宴となった。料理は全ておいしかった。また、パインが甘く最高だった。結局また食料が若干余った。今後の教訓にしなければ。
 早く宴会が始まったのですぐ終わるかと思ったが、でかい蛾の襲来やそれなりに会話が弾んだ?ことから宴は23時過ぎまで続いが、雨がひどくなったことと飲み物が底をついたことから就寝することとした。テントは防水加工が施されていることやテントサイトの傾斜、等から危険性はないと判断しキャンプを続行した。
 夜中、隣の方がテントをでたりはいったりと激しく動いていた。なにをしているか不明であったが、朝方その原因がわかった。寝袋をとおしてなにか冷たいものが感じる。うっと思いみてみるとなんと床から雨水が滲んできて冷たいのである。これがなければいい思い出であったが。。。。朝、5時に起床。隣の方は結局途中から外のいすで寝ていたそうだ。
 朝飯は、昨夜の残りを温めて食べた。ラタトゥイユの野菜に味がしみこんでいた。これにカレー粉いれてカレーにしてもいいかもと早くも来年のキャンプを頭に巡らせた。(ただし、ダッチオーブンでやると後始末が面倒なような気がするが)
 てきぱきと帰りの準備をし、登山をするか帰るか、一瞬みんなで迷ったが、久しぶりに晴れそう、なんか下界は暑そうだという予感と、せっかくだからということで登った。
 コースは国見温泉から登りムーミン谷をとおり、外輪山を一周するコース。自分的に初めてのコースであった。一般募集登山の時はニッコウキスゲなど黄色の花々が咲き誇っていたが、今回は青や紫の花々が咲き誇っており、また違う駒ヶ岳の顔をみることができた。たいそうきれいであった。比較的距離があり、また、気温が高かったことからとても疲れてしまったが、途中の小川の水が冷たく気持ちよかった。
 キャンプはおもしろい。また、やりたい。大人数のキャンプはわいわいがやがや賑やかで楽しいが、少人数のキャンプでは全員がてきぱきと無駄なく働き、準備が早くじっくり語らうことができる。それはそれでなんかしんみりとして大人っぽく楽しい。また、会長の私物はすごい。それを感じた山行というかキャンプだった。 (橋本レポート)


8月9日(日)森吉山(ヒバクラコース) 晴れのち雨

参加者

梅崎、小森、高橋(計3名)

行程

秋田市役所発(6:00)→ヒバクラ登山口(8:20/8:30)〜ヒバクラ分岐(10:30)〜山人平(11:10)〜山頂(11:35/昼食/12:10)〜ヒバクラ分岐(13:00)〜ヒバクラ登山口(14:30)→森吉山荘にて入浴(15:00/16:00)→秋田市役所着(18:00)

メモ

 秋田市は時折青空が見られるいい天気。しかし、登山口に近づくと、山頂にはガスがかかっていた。
 最初は、森の中を延々と進む。緩やかな登りが続くが、地面は濡れており滑りやすく、さらに湿気と無風状態で蒸し暑い。高橋さんは汗でシャワーを浴びたような状態になる。そして、ハチやアブなどが始終お供してくる。
 時折吹く涼風に癒されながら進むと、急で長い階段が現れる。息切れしながら登りきると、眼前にヒバクラ岳が現れた。ヒバクラ岳を巻くように進むと、湿原が広がる。ほとんどの花は時期が終わっていたが、ギボウシやキンコウカが咲いていた。驚いたのはモウセンゴケの群生。黄色い湿原の中で、赤い色がアクセントになって、ある意味、綺麗だった。次第に、森吉山山頂も姿を現すが、やはりガスがかかっていることが多い。動物の足跡当てクイズ(?)をしながら歩いていると、山人平に到着。
 広大な湿原が広がる。やはり大部分の花は咲き終わっているようだったが、残骸から多くの種類があったことが窺われる。この日は、トウゲブキやウメバチソウなどが咲いていた。湿原を過ぎた辺りから、ニッコウキスゲが見られた。さらに、山頂を見上げると、斜面には遠くからもニッコウキスゲの群落が見える!
 最後の登りでは、ニッコウキスゲとセリに似た白い花(植物名不明)のお花畑に励まされた。
 そして、頂上はやはりガスの中だった。しかし、それほど風も強くなく、寒くない。むしろ、ほてった体を心地よく冷ましてくれる。山頂にはハクサンシャジンの群落があり、眺めながらお昼ご飯を食べる。標柱での記念撮影も済んだが、ガスがなかなか晴れず、眺望を楽しめないまま下山開始。
 お花畑を見納めしてどんどん下る。心なしか、空が暗くなってきた。終わるまで天気持ってくれないかなという願いも空しく、ぽつぽつと雨が・・・。次第に大粒の雨になってきて、一同、黙々と修行僧のごとく駆け下りる。
 駐車場に近づくにつれ小雨になり、最後は雨が上がった。汗と泥にまみれた体だったので、温泉でのすっきり感は格別。しかも、この日はよいタイミングで入ったようで、ほぼ貸切であった。
 今回は、花の最盛期が終わっていたが、場所によっては見ごたえがあり、花の100名山の貫録を見ることができた。そして、高橋さんには、寝坊したのに駆けつけていただき、さらに車に乗せてもらったり写真を撮ってもらったり、とってもお世話になりました。ありがとうございました!(小森レポート)

 山頂はガスの中

 早くも秋の気配の湿原

 山人平ではニッコウキスゲが咲いていた

 本日、山頂からの眺望はちょっと無理だった


9月4日(金)〜6(日)槍ヶ岳(快晴)

参加者

梅崎、橋本、岩倉(3名)

行程

9月4日(金)晴れのち雨
上高地出発(9:50)〜明神(10:50)/11:15)〜徳沢(12:10)/12:55)〜横尾(14:10) 15:30岩倉さんと合流

9月5日(土)快晴
横尾山荘出発(6:10)〜槍沢ロッジ(7:30/7:50)〜槍沢テント場(8:20)〜大曲(8:50)〜天狗原分岐(9:55)→天狗池(10:55/11:35)〜天狗原分岐(12:00)〜坊主岩小屋(13:00)〜槍ヶ岳山荘着(14:35) 山頂往復(15:00〜16:30)

9月6日(日)快晴
槍ヶ岳山荘出発(6:40)〜さくっと東鎌尾根経由〜殺生ヒュッテ(7:25)〜天狗原分岐(8:40)〜槍沢ロッジ(10:05/10:25)〜横尾(11:45/12:30)〜徳沢(13:30/13:55)〜明神(14:45/14:55)〜右岸経由〜上高地着(16:10)→バス乗車→入浴→解散

メモ

 1日目。9時半に上高地に到着。本日は横尾までなのでゆっくりと向かう。この期間は涸沢フェスティバル(通称:涸フェス)が開催されており、途中の徳沢では、見本でいろいろなテントが張られており楽しかった。中にはびっくりする高値のテントがあった(詳細はH氏に聞いてください)。ほどなく横尾に到着。外のベンチで橋本さんと岩倉さんを待っている間に雨が降ってきた。すぐ止むと思っていたら雷も鳴り出し、本格的に降ってきた。岩倉さんを心配しながら待っていたら、まもなく岩倉さんらしき人影が。そして岩倉さんとめでたく感動の再会を果たす。
 涸フェスの一環で、この横尾山荘でも登山家の田部井淳子さんの懇話会が夕食後に開催されたので、私たちも聞いてみた。今テレビで放映中の撮影裏話から、高山病に利くツボにまで及んだ田部井さんのお話はとてもおもしろかった。また最後に味の素の「グリナ」というアミノ酸の顆粒スティックのじゃんけん抽選会があり、これは9本しかなかったので9名に当たるのだが、なんと岩倉さんと私がじゃんけんに勝ち、見事9名の中に入りゲットしてしまった。結構人がいたのですごい確率…。風呂もあり、ご飯もおいしい快適できれいな横尾山荘の夜はこうして更けていった。
 2日目。朝から快晴。順調に進み、逆さ槍が写るという天狗池へ。まわりの景色の美しさに、槍をバックに一同写真撮影に余念がない。池面に映る逆さ槍もすばらしく、良い写真が撮れてラッキーだった。その後は、槍ヶ岳山荘までの長い上りをゆっくりと行き、午後2時半に山荘到着。一休みしてから、いよいよ槍ヶ岳登頂へ。長い梯子を二つも登り山頂到着。少し雲が湧いてきていたが、360度の大パノラマ。そしてなんとブロッケン現象も!また、北鎌尾根から登ってきたクライマーたちにも遭遇し、見たかったものをいっぺんに見ることができた。山頂は風も無かったので、30分ほど満喫してから下山。夕飯の時間まで、山荘のテラスで槍を背中に橋本さんと岩倉さんは生ビールで、ちょっと疲労気味の私はお茶で祝杯。
 ここ槍ヶ岳山荘でも、槍ヶ岳を開山したと言われる播隆上人の開山祭のイベントが開かれており、夕飯後に講演会やら読経があった。そんなに楽しいイベントでもなかったが(失礼)、缶ビールやら一筆箋などもらえたから単純な私は満足した。
 3日目。この日も朝から快晴。空気が澄んでいて、見上げた青い空には雲ひとつ無い。空ってこんなに青いものなのか。終わりがなくどこまでも続いている。そして眼下には雲海が広がる。雲海から昇る太陽も見事であった。北アルプスの山々が連なる雄大な景色に飽きることはなく、ただ出る言葉は「すごい」。今この場所にいる自分が幸せだった。山荘の裏手から見える、笠ヶ岳、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、立山、鹿島槍ヶ岳…山座同定が少しできた自分にちょっぴり酔っていた。
 あまりのすばらしい景色に、出発時間が少し遅れる。帰り道はさくっと東鎌尾根経由で殺生ヒュッテへ下りた。なかなかの岩場の道だった。槍沢ロッジを過ぎると、あとはだらだら道。横尾では涸フェス帰りの一団と遭遇。おしゃれな若い人が多くてびっくり。橋本さんいわく「タイツに半ズボンだらけ」。確かにおしゃれだけどみんな同じ格好だ。横尾からの平坦で長い道のりは疲労した足に辛く、みんなで「しりとり」をしながら気を紛らわせて歩いてきた。そして無事に上高地に着いた。
 3日間、大きな怪我や事故も無く、また天気にも恵まれ最高の思い出に残る山行になった。また、3日も歩き通した自分に何か分からないけど自信がつき、心身ともに成長したような気になる。不思議だ。こうして北アル中毒になるのかな。「山から山への興味が広がっていくのも山登りの楽しさの一つ」とある本に書いてあった。これをきっかけに年に一度はAYH遠征登山を企画できればと思った。
 最後に、ギリギリまで槍ヶ岳行きを検討してくださった会員・OBの方々、静岡から車で駆けつけてくれた岩倉さん、長野までの遠い距離を一人で往復運転してくださった橋本さんかっこよかったです。みなさん本当にありがとうございました。(梅崎レポート)

 アルプスでハイジとクララとペーターになってきました。(誰が誰かはご想像にお任せします。)
天気に恵まれて、イベントにも恵まれて本当にいい山行でした。
 初日は、私だけ静岡発だったので、到着が遅く、夕方から雨に降られてしまいましたが、無事に横尾山荘で秋田組と合流することができました。私は初、山荘泊でしたが、設備は平成19年に改築したため新しく、山の中とは思えないきれいさと御飯のおいしさで、満足できました。たまたま、山と渓谷の涸沢フェスティバルと重なり、山のアイドル?!田部井淳子さんのお話を聞くことができました。NHKの番組の裏話や山の中での知恵袋を教えてもらい、しかも、アミノバイタルのおまけつき。楽しい夜でした。
 2日目はスカッと秋晴れ。予定どおり出発し、一路山頂を目指します。天狗池分岐を過ぎたあたりから、人生初の2800M超え!田部井さん直伝の高山病にならないつぼ押しや呼吸法を試しつつ、休み休みの登りが続きます。雲行きも怪しく、山頂は時折ガスがかかります。天空の城ラピュタのようだなんて話ながら、なんとか2日目の宿、槍ヶ岳山荘に到着。こちらは歴史のあるイメージどおりの山荘でした。荷物をおいて、いざ山頂へ! 登山道は軽く渋滞気味ですが、はしごや鎖を慎重に伝い、山頂に到着! 山頂はかなりの人口密度です。一部雲がかかっていましたが、ブロッケン現象にも出会うことができ、みんなで360度、狭い山頂を行ったり来たり。大撮影大会でした。山頂を降りてから、生ビールを売店で購入。眺めは最高だし、本当においしい一杯でした。
 この日は年に一度の播隆祭と重なりました。槍ヶ岳を開山した播隆上人を称えるお祭りです。夕食にもお経を唱え、厳粛な気持ちになります。夜は講演会。山では貴重な缶ビールや日本酒のおまけつきです。鎖もはしごも、もちろん現在のような山の装備もない時代に身一つで槍ヶ岳に登り、山頂に祠まで建ててしまう播隆さん。すごいの一言です。
 3日目は夜明け前から起きだし、外に出てみると、満天の星空。朝食を手早く済ませて、朝日撮影に。金星の光が薄くなり、雲海から徐々に顔を出す太陽。冷え冷えとした空気。お経を唱える僧侶。後ろを振り返れば笠が岳の山頂が赤く染まり、月が沈みかけています。すごい景色の中に今いることに、とても厳かな気持ちになりました。
 その後、記念グッズ(私はバッジとカップ)をいくつか購入し、下山です。この日も雲ひとつない(播隆晴れというらしい)出発となりました。なごりおしく、後ろを何度も振り返り、何枚もシャッターを押しました。槍が見えなくなってくると、膝の大爆笑と筋肉痛、変わり映えのない景色(贅沢!)との戦いになってきました。梅崎さんにお願いし、しりとりで気を紛らわせます。「る」のつくものってあんまりないなあと思いながら、なんとか上高地まで戻ってきました。沢渡の温泉に入ってこの3日間の汗を流し、秋田組とお別れしました。
 槍ヶ岳に行ってから1週間は経ちますが、未だ、何度も写真を眺めてしまいます。本当に最高の山行でした。
 予約などいろいろ手配してくださった梅崎さん、秋田からずっと休まずに運転してきたという橋本さん、ありがとうございました。(岩倉レポート)

 槍の穂先が見えてきた

 天狗が原はアルプスの風景。ここから会長へ自慢写メールが送られた

 槍の穂先への道は渋滞の鎖場

 無事登頂を果たしたハイジ嬢、クララ嬢、ペーター氏

 槍ヶ岳山荘で祝杯を上げる

 朝の読経。年に一度の風景だそうです

 AYH版夏山JOY


9月5日(土)曲崎山(晴れ)

参加者

黒木、藤原(2名)

行程

秋田(5:00発)→途中黒木氏と合流→小和瀬川(様ノ沢出会)(7:10/7:22発)〜尾根取付(7:57/8:04)〜稜線分岐(9:00/9:05)〜大沢森(9:35/9:42)〜曲崎山直下水場(10:08)〜曲崎山(10:34/昼食/11:00)〜往路を引き返す〜様ノ沢出会(13:30着)→「はなやの森」で入浴後帰秋

メモ

 槍ヶ岳遠征まで足が届かなかった留守番組。9月連休に実施予定の裏岩手国体コース縦走の下見を兼ねて、玉川ダム方面のエスケープルートから曲崎山まで行ってみようかということになり、想定外の山行が実現した。以下、要点のみ箇条書きで。
・入山ルートの小和瀬川林道は、様ノ沢出会いから1キロほど先で廃道化している。踏み跡はついているものの、藪が両側からかぶさる状態で足元が見えづらい。朝の入山時には朝露でかなり濡れたほか、藤原は何かの花粉と思われる正体不明のアレルゲンにやられ、くしゃみ・鼻水および両腕のじんましんに悩まされた。
・尾根筋の登り道は、廃道化した林道とはうって変わって藪もなく歩きやすい。途中、木の上になぜかスノーダンプ(除雪に使うあれ)が何台かロープで縛り付けてデポしてある。近くには建物も何もないこんなところに誰がどんな目的で運び上げたのか?見当がつきかねる。
・稜線に出て標高点999には大白森方向からの踏み跡がある。しかし、稜線分岐の道標はここから北東方向約250M先にあり、こちらにも大白森方向からの道がある。このあたり、地形図の表記とは食い違っているので要注意。
・曲崎山直下の水場は、登山道脇にあり、ちょろちょろという感じでわずかに滲み出していた。少しごみは浮いているものの冷たく、にごりもない。味も悪くないが、天候次第では涸れることもありそうな感じ。
・このあたりの縦走路は、両脇がきれいに刈り払いされており、快適に歩くことができる。ほとんどが樹林帯で見通しが利かないが、曲崎山の山頂直下からはようやく展望が開けだしてくる。
・葛根田川源流域のほぼ真ん中に位置する曲崎山の山頂からは、八幡平から岩手山、三ツ石山、乳頭・駒ケ岳方面、森吉山と360度の展望が楽むことができた。南と西南西方向には、同じ名前のテーブルマウンテン(大白森)も見ることができた。いまだかつて経験のない視点からの大展望に満足。
・帰りの尾根道では、道脇の藪の中に動くものがいた。警戒して、おーいと声をかけてみたところ、人間の声でなにやらよくわからない反応があったが、ひとまず安心。ところが、その声の主のものと思われるとんでもない落とし物が登山道の真ん中に生々しく残されていた。我々は、それを精一杯避けて通り、フン慨しながら山を下りなければならなかった。我々がそこを通るのがもう少し早ければ一体どんなことになっていたのだろうか。
・帰り道の廃道化林道では、露はなくなっていたものの、花粉と思われるアレルゲンの影響は倍加しており、いったん回復していた藤原の両腕のじんましんはさらにひどい状態になり、帰宅後に至るまで腫れとかゆみに悩まされることになった。
・下山後に立ち寄った温泉「はなやの森」は、オレンジ色のお湯が心地いい小ぎれいな宿だった。客室にはそれぞれ露天風呂がついているという。しっぽりとゆったりといつか泊まりで来てみたいものだ(無理)。 (藤原レポート)


9月19日(土)〜20日(日)大白森〜三ツ石山縦走

参加者

黒木、藤原、梅崎、橋本、鈴木(5名)

行程

9月19日(晴れ)
秋田市役所(5:00発)→大白森登山口(鶴の湯)に車をデポ(7:30発)〜金取坂〜稜線分岐(8:57/9:00)〜大白森(10:00/10:21)〜大白森山荘〜大沢森(12:03/昼食/12:33)〜曲崎山(13:42/13:50)〜八瀬森〜八瀬森山荘(15:20着)

9月20日(晴れ)
八瀬森山荘(7:00発)〜関東森(7:24/7:28)〜1283ピーク(8:28/8:35)〜大深岳分岐(9:43/9:53)〜小畚山(10:36/10:40)〜1448ピーク(11:01/昼食/11:40)〜三ツ石山(12:11)〜網張側奥産道大松倉橋車止め(13:48着)

メモ

 自家用車によるアプローチを常態とする私たちにとって、山越えの縦走を計画する際は、登山行程もさることながら、行き帰りの足をどうするか、ということにまず頭を悩ませることになる。今回の計画は、当初、滝ノ上温泉を起点にした2泊3日の巡回コースを想定していたので、足の問題は考えなくてもよかったのだが、1泊2日に変更しようという段になってこの問題が持ち上がった。2班に分かれての交差縦走も考えたが、結局、メンバー2名が入山前日にあらかじめ車を下山口に置きに行ってくれるということになり、問題はクリア。しかし、3台もの車が山域との間を往復することになったわけで、こんなことは毎度はできないなと思う。
 今回も要点箇条書きでレポートする。
・鶴の湯から稜線分岐に至る登山道は、笹藪がひどく、朝露のため毎度下半身びしょぬれとなる道であった。今回もそういう状況を覚悟し、雨具の下はどの辺で穿いたらいいかなどと考えて歩き始めたが、意外、笹藪は道の両側約1メートルがきれいに刈り払いされていた。最近刈られたものらしく、刈られた笹がわさわさと道の上にかぶさったりしている。拍子抜けしたものの、快調に稜線分岐に到着することができた。
・大白森山荘は、H15年に改築されたばかりとのことで新しく、きれいだったが、狭いので4、5人のパーティが泊まれば定員一杯といった感じ。山荘近くの水場は、ますに水がたまってはいたが流れはなかったので、ここは手をつけずにパス。
・道はずっと刈り払いがなされていたが、曲崎山山頂から八瀬森山荘までの間だけは、手つかずのままであった。笹が両側からかぶさっているので、足で道を探りながら進む。倒木も多く、迂回しながらなので、時間がかかる。明日も大深岳分岐までずっとこの調子なのだろうと覚悟する。
・19日に道で出会った登山者は、単独行の人が3人だけだった。
・八瀬森山荘は、大白森山荘に比べると床面積は3倍ほどあるかという感じ。大白森山荘が休憩施設とすると、こちらは立派な宿泊施設である。ふとんや毛布が数組置かれており、水場も水量が豊富だ。私たちの他に単独行の人が2人いたので、宴会は控えめにして7時過ぎにはシュラフに入った。
・八瀬森山荘の先の道は、予想に反して刈り払いがなされていた。それも昨日通った道と同じくつい最近刈られた様子。数多い倒木も人が通れるようにきれいに切ってある。切った丸太をイスみたいにカットしていたのは、作業した人の遊び心だろう。数少ない縦走路利用者のためにこんな長い道を刈ってくれたことに頭が下がる。(どういう方々がやってくれたのかちょっと調べてみました→ http://blog.goo.ne.jp/rasu-t8mt/e/d7da970efbef347f4fbe47311bb73e5b http://tohoku.env.go.jp/blog/article.php?blog_id=769
・1283ピークを過ぎたあたりから、小畚山から三ツ石山に至る稜線が見えてくる。一段高いところにあるなだらかなこの稜線は、周囲の山々とは別にそこだけ紅く染まっていた。
・ようやく大深岳分岐に到着。本日、ここまでは他の人間を見ていない。一息ついていたところ、登山者が後から後から幾組みも行き来する。田舎からいきなりまちの雑踏に出てきたような感じがする。
・小畚山から三ツ石山の稜線は紅葉が真っ盛りであった。行き交う人もますます増えてきて、三ツ石山まで来たら登山者より登山客といった風情の人の方が多くなった。奥産道の効果だろうか。この雑踏は秋田駒ヶ岳並みだ。
・久しぶりに大型のザックを背負ってのハット・トゥ・ハット的山旅だった。ロングコースなので、足への負担もそれなりになるが、天候に恵まれたのもさることながら、刈り払い後の快適な山道を提供してもらえたことが何よりだった。あと数年はこの状態がキープされるだろう。次回はぜひ2泊3日でやってみたい。(藤原レポート)

こっちも見てね→ 黒木隊長の詳解レポート

 大白森に向かう縦走路。このあたりはブナが主体の森だ。

 テーブルマウンテン・大白森の山頂部では木道が続く。行く手に見えるのはこれから向かう曲崎山と八瀬森。先は長い。

 大白森山荘には薪ストーブが備えられている

 小屋は狭いものの、毛布も数枚ある

 やっと八瀬森までたどりついた。八瀬森山荘はもうすぐだ。

 本日の宿となった八瀬森山荘。トイレは2階のベランダにある。

 関東森周辺ではアオモリトドマツ主体の森になる

 稜線は錦の絨毯。最後のピーク・三ツ石山はもう目の前。


9月22日(火)〜23日(水) 岩手山(焼走りコース)

参加者

小森、鈴木、藤田(計3名)

行程

22日(くもりのち晴れ) 秋田発(6:15)→道の駅「きょうわ」(6:45/7:00)→焼走り登山口(9:15/9:30)〜つるはし分かれ(13:00/13:10)〜平笠不動平小屋(14:10/14:30)〜八合目避難小屋(16:00) 夕食(17:15) 就寝(19:00)

23日(くもりのち雨) 起床(4:50) 朝食(5:20/6:00) 出発(6:20)〜お鉢入口(7:00/7:10)〜山頂(7:40/7:50)〜平笠不動平小屋(8:30/8:45)〜つるはし分かれ(9:30/9:40)〜第2噴出口(10:20/10:30)〜登山口(12:20)→焼走りの湯にて温泉・昼食(12:30/14:00頃)→道の駅「きょうわ」(16:00/16:20頃)→秋田(17:00頃)

メモ

 岩手山なめてました。よもやあんなにきっつい山行になるとは・・・。
 9月の5連休後半を使って岩手山に一泊山行に行こうというお誘いを受け、数年ぶりの一泊山行ということでテンションMAXで向かいました。コースは焼走りコース。地図を見たときから勾配のきついコースだなとある程度は覚悟してはいました。とはいえ、コースタイムにも余裕のあるのんびり山行です、まぁなんとかなるでしょうと、高もくくっていました。
 朝、焼走りの駐車場で身支度を整えます。山頂は雲に隠れ、あいにくの曇り空。まぁ、降ってないだけ御の字といいながらも回復を祈りつつ出発です。はじめのうちはなだらかな樹林帯で会話も弾みます。けれども、焼走り溶岩流が終わった辺りからが問題でした。なにやら理不尽な疲労が体を襲います。あれ、何で僕こんなに疲れてるんだ?勾配はきついとはいえ思っていたほどではありません、背中のザックも普段よりは重いとはいえそんなでもありません。けど、やたら息が上がります。会話はとっくに途切れています。黙々と歩きながらハタと気づきました。そうだ、このコース勾配に緩急がない!普通、きっつい登りがある山でもある程度登ると少しなだらかになって、そこで息を整えたところでまた急坂になるなどの変化がありますよね。この山、それがないんです。いつまで行ってもおんなじ勾配で、息を整える隙がないんです。パワーあふれるヤングメンなら何とかなったかもしれませんが、いかんせん全員三十路越え、そりゃあ会話も途切れますよ。やっべ、これきつい。
 バテバテになりながらも第2噴出口を越え、第1噴出口に着きました。ここで昼食です。景色はすでに高山のそれです。焼け爛れた溶岩がいい雰囲気をかもし出しています。けどこの山、妙に良く下界の音が届くんですよね。車の走行音や広報車の声が聞こえてきます。しかも携帯はバリ3。変な山。
 さて、景色を堪能しつつ昼食をとったら出発です。元気もずいぶん回復しました。そして回復した元気はあっという間にこそぎ取られました。ここから先、つるはし別れと呼ばれる分岐点まで火山帯の斜面をトラバース気味に歩きます。紅葉の進んだ低木がきれいで、ガスっていたとはいえ景観としてはかなりグットです。ただ、足元がザレ場なんです。3歩進んで2歩下がるような道です。またもやバテバテです。体力の低下を実感しまくりです。
一歩進めば母のため〜、一歩進めば父のため〜・・・・・・・。

 つるはし別れから先は比較的楽でした。足元も歩きやすく、思っていたより早いタイムで不動小屋に着きます。小屋で一休みして出発です。さぁ、あと一息で山頂です!
 山頂直下はこれまたザレ場の急坂です。これを上ればあとは下るだけと最後の力を、雀の涙ほどしか残っていない最後の力を振り絞ってようやっと登りきりました。はぁ〜、よいでね。
 しかし、我々の苦労を天はちゃんと見ていてくれました。今までずっと曇天でガスっていたのに山頂のお鉢周りを歩いていると急に晴れだしたのです。その綺麗なこと。山頂付近は所々に石仏が置かれガスの中を歩いていると異界情緒満点です。さながら大霊界か地獄少女の世界です。それはそれで良かったのですが、晴れてくれるとまるで別天地です。噴火口を中心に溶岩や礫に覆われた大自然が青空に映えること映えること。一気に疲れも吹き飛びます。僕がカメラを構えるとなぜかまたガスリ出すという怪奇現象に悩みつつも秋空のナイスな写真もゲットして、これだけでも来た甲斐がありました。
 予定時間の午後4時ちょうどに今夜の宿「八合目避難小屋」に到着です。ここはさながら東北の白馬山荘です。大きくて綺麗でちゃんと管理人さんがいます。小屋の前にはおいしい湧き水がこんこんと湧いていてもう最高です。小屋に入りホッと息をついたら夕飯の準備に取り掛かります。今夜のメニューはすき焼き、贅沢です。すき焼き、大変おいしゅうございました。
 夕食の後がまた至福のひと時です。久々の山中泊はやっぱりいいですね、ろうそくに照らし出されたぼんやりとした空間の中での語らいは一泊登山の醍醐味です。もう癖になりますよ。
 さて、名残は尽きねど明日も早いです。酔いも回ったところで休みましょう。久しぶりのシュラフ、あ〜この感じ、最高!

 おはようございます、夕べは良く眠れましたか?眠れませんでしたよね。なんといってもゴジラが出ましたから。夜も深けたころ、突然親父のいびきですよ、それも地の底から響き渡るような強烈なやつ。だぁ〜、おっさんうっせ〜!
 それでもさわやかな朝を満喫し、出発しました。今日はいったん山頂まで登ってしまえばあとは下るだけです。快適な山小屋で存分に回復した体も軽く、一気に山頂まで登りました。あいにくガスっていましたが昨日のうちに山頂の景観は堪能したので心には余裕がありました。会話を楽しみながら到着です。焼走りコースはもうこりごりだけど、別のコースからまた来たいねというのが皆の感想でした。
 あとの下りはあっという間でした。途中、登りの時には気づけなかったコマクサの花を発見したり、改めて火山の奇観を堪能したりとこれまた楽しみながらご機嫌で下ってきました。登山口直前で多少雨がぱらついてきましたが、結局終始合羽を着ることもなく天候には恵まれていたと思います。
 こうして、無事に怪我無く焼走り登山口に到着です。本当にお疲れ様でした。

 焼走りの温泉で食べたご飯もおいしく、大成功の登山でした。これはかなりいい思い出です。本当に、本当に楽しかったです。また行きましょうね(別のコースで)。(藤田レポート)

 山頂部は雲の中…

 ようやく着いた山頂部。お鉢の上は異界情緒満点。

 ようやくスカッとクリアになったが…

 またこんな風にガスが湧いてきた

 本日の宿となった八合目避難小屋

 快適?な夜を過ごせました


9月26日(土)太平山・野田コース(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

野田口登山口(8:58発)〜不動の滝(9:21)〜ウシバミ沢出会(9:40)〜女人堂(10:12)〜剱岳山頂(11:07)〜奥岳(11:45/昼食/12:15)〜剱岳山頂(12:50)〜女人堂(13:25)〜ウシバミ沢出会(14:09)〜野田口登山口(14:56着)

メモ

 土曜日、ぽっと暇ができた。天気もよかったので山に行こうと思い立った。しかしこれを思い立ったのは7:00過ぎ。遠くまでは無理。だったら太平山しかないな…。
 ということで、10年以上も足を向けていなかった奥岳まで急遽行くことに決めた。それも、高校時代以降一度も行ってない野田コースから行ってみようと思った。近くの山だけど、ここから行くのは20数年ぶりのことになる。
 太平山の表参道と位置付けられているこの野田コース。林道脇にある登山口には鳥居が据えられていた。昔の記憶ではこのようなものはなかったはずである。沢筋の杉林から始まるこのコースは、沢の遡行から、美しいブナの原生林、低木帯のやせ尾根、弟子還りの岩場、灌木に覆われた奥岳ピークと、実に変化に富んでいる。しばらく足を向けていなかったことで、なんだかものすごく申し訳ない気にさせられたが、入山者もごく少なく、静かな山歩きを楽しむことができた。
 前の週にロングルートを歩いたばかりなので、体はこなれている。登りは実に快調だった。ところが、下りに入って半分ぐらいになると、ついに左の膝が痛み出してきた。エンジンは鍛えれば強化できるが、足回りはなかなかそうはいかないらしい。道々、沢筋でミズの玉を採るなどしながら、休み休み、だましだまし降りてきたが、登りと同じぐらいの時間を下りに費やすことになってしまった。
 ともあれ、こんなに近くにあって、標高こそ低いけれども、奥山の雰囲気十分で自然度の高い山がこの太平山である。しばらく振りに足を向けて、こんなことを再認識させられたが、罪滅ぼしに、今しばらくは他のコースもたどってみたいと思った。晩秋の馬場目岳なんてのもいいかも知れないな…


10月4日(日) 栗駒山(晴れ)

参加者

小森、橋本、三浦、陽、Oさん(計5名)

行程

秋田市南部駐車場集合(5:30)→登山口(7:40/7:50)→昭和湖(8:35/8:40)→分岐(9:15/9:25)→山頂(9:45/10:00)→昭和湖(11:00/昼食/12:00頃)→登山口(12:25)→栗駒山荘にて入浴→解散(17:00)

メモ

 天気予報では70パーセントの雨の確率がでており心配された天気だったけど、晴れ男と晴れ女がメンバーに居たおかげで見事な晴れっぷり。お空が蒼いよ!雲ないよ!
 今回の山行は紅葉見物が目的とのことで外部からちゃっかり参加させてもらいましたY・Oと申します。外部で参加させていただくのは今回で2回目になります。
きれいに整備された緩やかな山で、山頂までの過程も長くはなく意外と簡単に登れました。会員さんには物足りなさを覚えるくらいだったと思います。ですが、きれいに葉が色づいているのが青い空に映えてとてもきれいな景観でした。簡単に登れるため、登山者数が多すぎた(登山ツアーの団体と4〜5はすれ違ったような。小さなお子様連れの家族登山者も多数いました。中高年の小団体も多数。)感はありますが、見ごろな紅葉に満足できました。今回は体力的な余裕からか、景色のすばらしさからか、写真を撮る回数が多かった気がします。
 山を下りてから栗駒山荘にて入浴。露天風呂からも紅葉がよく見えてよかったですね。遮る物が一切なかったし。今が一番いいシーズンなんでしょうねー。
補足ですが、秋田市に戻ると雨降ってました。山がいい天気でよかったーーーーー!!!
 山行目的をがっつり満喫できました。また参加できそうな内容の計画あれば参加させてくださいませ。以上、拙い文章ですが感想とさせてもらいます。 (Oさんレポート)。

 クリームソーダ色の昭和湖

 快晴の栗駒山頂


10月10日(土)焼山越え(玉川温泉〜焼山〜後生掛温泉)晴れ

行程

秋田(5:00発)→玉川温泉駐車場(7:30発)〜名残峠〜焼山避難小屋〜毛せん峠〜国見台〜後生掛〜大沼一周〜大沼ビジターセンター前バス停(13:10着/13:26発)→(バス)→玉川温泉駐車場→途中入浴→秋田(18:00着)

参加者

橋本、藤原、三浦、黒木、小森(5名)

メモ

1 今回の焼山越とは・・・
 名湯「玉川温泉」から名湯「後生掛温泉」へ。コースは、さわやかな広葉樹の樹林帯から始まります。森林限界を抜けると活火山の焼山が現れ、コースは劇的に変化します。焼山の峠・名残峠から振り返ると森吉山が手に取るように眺められ、毛せん峠まではミニアルペン的な様相を呈します。前方には八幡平から秋田駒までの眺望が広がり歩いていても全くあきません。しかも今回はゴールを後生掛温泉から紅葉真っ盛りの大沼に延長。「期間限定のプレミアム山行」としました。(企画立案橋本氏) がっしかし・・・
 以上のような企画の今回の山行。応募者殺到か?と思われたが、参加したのはいつものメンバー5名だった(寂)。

2 AYH養成係からのお知らせ
 山行への参加が遠のいている会員の皆様。いかがでしょう?近場の山でもこのようなすばらしい山行があります。ぜひお気軽にご参加を・・・。

3 本題
 さて、前置きはここまでとして、以下本題です。今回の山行のポイントをまとめます。

・玉川温泉の紅葉
 湯煙と火山性ガスの噴煙の中にたたずむ玉川温泉(標高750メートル)の紅葉は、黄色が主体であるように思われた。これからは黄色から赤へ。紅葉時期はもうしばらく続くような気配があった。
・名残峠までの紅葉
 朝日が樹林帯に差し込むと一段と黄色と赤の葉が照り輝く。標高1,000メートルあたりが一番美しいような感じがした。標高1,000メートルを越え、高度を上げるごとに冬枯れ状態となっていくのがわかる。
・名残峠にて
 天候に恵まれた幸運をあらためて感じる。端正な森吉山の眺め。一方眼下にはクリームソーダ湖がこれまた太陽の光に美しく反射。牛乳にとけ込んだ青みをより一層醸し出しているように感じた。
・毛せん峠にて
 ダム湖がきれいに見える。かかっている橋は男神橋か? 数時間後にこの橋を渡ることになろうとは・・・。ここで一足早い昼食をとる。風が吹くと肌寒く感じる。晩秋の登山であることをあらためて感じる。
・後生掛温泉への下り
 一部岩場が続く箇所がある。前日までの台風の影響で雨が降っていたのであろう。ぬれた岩の一部が滑りやすい。今回のコースは初級者コースと言われてはいるものの、このエリアは要注意。
・ゴール地の大沼
 湖畔(沼畔?)ならではの落ち着きのある紅葉の大沼。しかしながら、何という車や人の数なのか。特に車の渋滞には辟易する。バス待ちのベンチにて思わずこんなことを口走った「こんなに人がいるのだから、知っている人がこの中にいるかもよ〜」。すると道路の向こうから会長の職場の同僚の女性が突如現れた。恐るべし大沼の集客力。
・玉川温泉 × → 新鳩ノ湯温泉 × → 「はなやの森」の温泉 ○ へ
 バスで駐車地の玉川温泉に戻ったが、「雑踏の玉川温泉」になっていた。橋本氏の車に乗り込んだ我々は、落ち着いた雰囲気と評判の「新鳩ノ湯温泉」へ。新鳩ノ湯温泉への入浴プロセスは次の3つである。@国道341の脇の駐車スペースに車を駐車。A国道脇を流れる玉川に架かる吊り橋を渡る。B川の中州にある温泉施設で入浴手続きを済ませた後に同施設にて入浴。ところが、国道脇の駐車スペースに車を駐車(@)したが、異変に気づく。「あれっ吊り橋がない→A×」。どうやら新鳩ノ湯温泉は廃湯となってしまったようだ。Aのプロセスで挫折した我々は、さらに国道341を南下。男神橋を渡って、南玉川温泉「はなやの森」に向かい温泉に入浴し、山行の疲れを癒したのであった(「はなやの森」については、曲崎山の山行を参照)。
・最後に(まとめ)
 先の「大白森〜三ツ石山縦走」と同様の紅葉の山行となった。特に朝方の樹林帯の歩きは、新緑や夏山とは趣の異なる独特の落ち着きがある。登り終えてからの温泉もまた格別である。次回の乳頭の山行に期待したい。(黒木レポート)

出発前の湯煙の玉川温泉

落葉したブナが晩秋の雰囲気を醸し出す

紅葉に染まる大沼の遊歩道


10月17日(土)高松岳・山伏岳縦走(晴れ)

参加者

小森、梅崎、陽、高橋(計4名)

行程

秋田市発(5:15)→道の駅「おがち」(6:40/7:10)→泥湯登山口(7:45/8:00)〜小安岳手前の水場(9:50/10:00)〜子安岳山頂(10:20)〜高松岳避難小屋(11:25/12:00)〜高松岳山頂(12:10)〜山伏岳山頂(13:20)〜車道(14:40)〜川原毛地獄にてババへらアイス(14:50/15:00)〜泥湯登山口(15:30)→秋田いこいの村にて入浴→道の駅「おがち」(17:05/17:20)→秋田市着(18:45)

メモ

 前日まで天気を気にしていたが、本日も晴天に恵まれた。泥湯温泉付近の紅葉は今が見ごろだ。
 登山口からすぐの渓谷沿いの木々が赤や黄色に色づいており、ため息が出るほどの美しさ。まもなく、新湯という温泉が湧き出ている場所に着く。ブルーシートで覆われており、その下には熱いお湯が湧き出ている様子。真っ黄色に黄葉した美しいブナ林を、飽きることなく堪能しながら緩やかに登っていく。次第に急な登りになり、遠くに高松岳が見え始める。小屋が小さくぽつんと見えて、かなり遠くにあることをうかがわせる。山頂周辺は笹原で、緑がきれいだ。
 まもなく、水場に到着し、美味しい水を飲んで休憩。ここからすぐに小安岳分岐があり、高松岳はもちろん、栗駒山麓や遠く鳥海山まで見渡せた。また分岐に戻って、石神分岐まで進む。次第に植物の丈が低くなる。石神山までは、わずかに人が通れそうな道が見えたが、廃道に近い。次第に笹原となり、風が強いところが出てくる。笹の陰に隠れると、ぴたりと風を感じなくなり、笹に感謝。
 最後の急坂を登ると、高松岳避難小屋だ。見た目は割ときれい。中は、外見より狭い感じだが、焚火をするところが備えられてあったり、便利はよい。トイレも比較的きれい(ただし、内容物がかなり上まで上がってきていた・・・)。お昼ごはんを食べ始めたら、あとから入ってきたおじさんに、「写真を撮らせてください」と頼まれる。しかも、自然な感じがいいのかなと思ってさりげなくしていると、「何かこう・・・、Vサインでお願いします」と指定までされる。さらに、女子2名だけを撮影。聞くと、「東北百名山」という本に載るかもしれないとのこと!とたんに、強風で乱れた髪が気になりだしたが、もう遅い。これは高松岳山頂でも、同様に撮影されたのであった。東北の山で(比較的)若い女子が登っているのに会うことは珍しいのだそうだ。
 おじさんと分かれて、山伏岳に向かう。急激に下って、急激に登る。1時間で山頂に到着。小さく見える高松岳の小屋を見て、こんなに短時間でこんなに遠くまで来れるんだなあ、人間の足ってすごいなあと実感。そして、びょうぶのコルと呼ばれるやせ尾根の荒々しさに驚く。
 ラジオで野球中継を聞いているおじさん集団を先にやって、下山に取りかかる。再び、急激に下る。今回はぬかるんだ道が多く、かなり深く埋まることが多かった。スパッツも泥だらけである。次第に平坦な杉林となり、突如車道に出る。
 川原毛地獄の入口に、ババへらを発見し、強風で寒いけど乾いた喉を潤したくなり、注文した。ババへらを食べて冷え切った体で、最後の車道歩き。しかし、ここからの紅葉は格別に美しく、思わずそれぞれが同じ景色を撮影。県外ナンバーの観光客が多数きており、ザックを背負った私たちだけ浮いている存在だった。
 泥湯温泉は混雑が予想されたので、近くの「秋田いこいの村」にて入浴して帰った。今回は意外に長い時間歩いたが、雨にもあたらず秋山を堪能し尽くし、満足な山行だった。(小森レポート)

 黄葉は今が盛りだった

 高松岳山頂

 荒々しい絶壁をみせる屏風のコル

 ババヘラのおばさんもいた河原毛地獄


10月24日(土)太平山・萩形コース(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

秋田発(5:30)→萩形ダム経由→萩形沢通行止め地点・標高300m(8:04発)〜峰コース登山口(8:54)〜沢コース〜大滝(10:10)〜稜線分岐(11:10/昼食/11:34)〜峰コース下降点(12:27)〜峰コース登山口(13:01)〜萩形沢通行止め地点(13:35)→途中入浴→秋田(16:00)

メモ

 R285から萩形ダムを越えて延々と狭い林道をたどるアプローチ。先の道路状況もよくわからず、慎重に車を進める。小阿仁川から萩形沢に入る林道の分岐には「太平山登山口」の古い看板がある。「この先は専用林道につき、いかなることがあっても責任は負いません」という注意書き。地図で見る限り萩形沢は結構奥が深いが、どこまで車で入れるのかは行ってみないとわからない。
 3キロほど進んだところで「この先通行止め」との看板があって、林道はそこで枝沢にえぐられていた。看板に結ばれている車止めのテープは誰かによって外され、先に進んだタイヤの跡がある。進めないことはないが、車幅のあるこの車が無傷でクリアできるかいまいち自信がない。先を見ると倒木が半分道をふさいでもいる。無理してクリアしたところでいくらも行けないだろう。ここから歩くのでは太平山の主稜線まで時間が足りないかも知れないが、山奥でスタックさせて途方に暮れるのもつまらない… ということで、林道歩きからのスタートということになった。
 歩き始めて気がついたのは、予想より道路状況が良好だったこと。フラットな道がまっすぐ続いている。早まった判断だったかと少し後悔したが、今日は行けるところまで行けばいいのだと思い直す。
 50分ほど歩いたところで「太平山登山道入口(峰ルート)」との道標があって、脇には車が4台ほど置かれている。標高は450mぐらい。地図には尾根を行く道の記載はないが、帰りにはこの新道でも通ってくることにしようか。予定どおり萩形沢の源頭を目指そうと先に向かったところ、ここにも「この先通行止め」の看板が立てられ、車止めのテープが張られていた。林道はここからヤブ道になる。9月に行った小和瀬川の林道歩きを思い出す。
 藪に覆われた林道をしばらく進むと渡渉点が現れる。渡渉点といっても飛び石づたいに安定して渡れる状態ではなく、水面下の石も足場にせざるを得ない。ダブルストックがなかったら水没は免れなかったと思う。こんな渡渉点が5カ所と壊れた鉄橋を渡るところが2カ所。スパイク付き長靴がこの沢では一番だろう。
 沢沿いの道は、道としての体裁をほとんど失っていた。もと道だったところを探しながら歩く。傾斜した岩の上を伝っていく箇所が多く、ちょっと油断すると怪我しそう。バリエーションルート化しているといったら言い過ぎか? 通行止め看板は、車ではなく登山者に対してのものであったか。
 通過には大分苦労させられるが、萩形沢は、水もきれいでとこどころナメ滝もあり、渓谷美にあふれる沢だった。道が切れて沢に降りると、岩魚がすっと逃げていった。
 晩秋ゆえ、山の幸(ナメコ、ムキタケ等々)に少し期待をかけていたが、先行する足跡があり、採られてしまった跡を見つけること数度。今日は山の幸は無理かとあきらめ気分になる。
 林道歩きと沢の難路通過に時間を要し、ようやく稜線分岐にたどり着くともう11時を過ぎていた。あわよくば笹森までと思っていたが、時間が足りないし、気持ちも疲労気味。ここから峰ルート経由で戻ることに決める。峰ルートは、沢ルートとはうって変わり、明るいブナの尾根を伝う気持ちのいい散歩道だった。道も間違えようもなくはっきりしている。こちらを帰り道にしてよかったなとつくづく思う。
 初めて入った萩形沢であったが、このように廃道化しているとは思いもよらなかったし、峰ルートが開かれているというのも知らなかった。沢道のつらさを忘れかけた頃、またぶらり来てみようかと思った。  

 峰ルート入り口の道標。ここまでは車で入ることができる。

 三段の滝からなる大滝。この辺は特に足場がよくない。要注意。

 最後の渡渉点は骨だけになった鉄橋だ。滑りやすいのでここも注意。

 ようやく出会えた晩秋の山の幸

 稜線分岐の道標は何者かに囓られて傷だらけ。熊のおもちゃにされたか?

 峰ルート登山口への下降点。「冷水」の看板が気になる。実地検証は次回の楽しみにとっておこう。


11月7日(土)乳頭山(晴れ)

参加者

梅崎、三浦、小森、橋本、高橋、板垣(6名)

行程

大釜温泉(8:15)〜田代平避難小屋(10:00)〜乳頭山頂(10:30)〜分岐で鍋(11:00/13:00)〜田代平避難小屋(13:30)〜蟹場分岐(14:30)〜大釜温泉(15:00)

メモ

 乳頭温泉に向かって車を走らせていく途中の大曲から田沢湖では紅葉もいい感じだったのですが、田沢湖から登り道に入るとすぐに紅葉は終わり、見事に枯山となっていました。ただ今回の主目的は鍋なんで問題なしということで、車を大釜温泉の奥に止め、梅崎さんが用意した鍋の材料を分担して登山開始。
 数日前に雨が降ったのか、道はぬかるんでおり、さらに落ち葉で足元が見えにくく歩きにくい。一方、天気予報では曇りだったような気がしたが、見事に雲ひとつない快晴。
 途中には霜柱などもあり、秋田駒にも先週降った雪が残っていたり、季節が進んでいることが感じられたが、11月とは思えないくらいの陽気で暖かく、登り道ということもあってすぐ暑くなり始めた。
 そんなこんなで登っていくと、10:00頃には田代平避難小屋に到着。まだ鍋開始には時間が早いし、風もなく天気もいいんで山頂で鍋をやろうということになり、そのまま山頂へ。山頂に近づくときれいに冠雪した岩手山も見えてきた。
 山頂で秋田駒やら岩手山をバックに写真を撮ったあとはいよいよ鍋の開始。ただ、山頂は狭く平らな場所も少ないので、少し降りた分岐のところで店を広げて調理を開始した。
 梅崎さんが事前に下ごしらえも済ませてたので、お湯沸かして材料を煮るだけなのだが、味付けの好み、きりたんぽの煮込み具合、硬さなどにそれぞれこだわりがあるようだった。結局、味付けは鍋奉行橋本さんに一任し見事に完成。カメラを持っている人は鍋を一斉に写し始める。
 材料を見たときは食べきれるかと思っていたが見事に完食。 汁も飲み干した。きりたんぽにはせり(根っこも)が入らないといけないもんだなと実感。2回に分けて調理したのと、ガス缶の火力が弱かったのとで、延々2時間の大鍋会になりました。大変おいしゅうございました。
 帰りは田代平からの分岐を大白森のほうにすすみ蟹場のほうに降りる。道は平坦で、落ち葉が積もっててちょっとしたラッセルのような感じで快適に進む。そんなこんなでコースタイム通りに大釜まで戻ってこれました。
 天気にも恵まれ美味しいものもいただき快適な山行でした。またこんな山行、計画しましょう。荷物は今度は私が担ぎます。(高橋レポート)

 田代平山荘前からは乳頭山がよく見えた

 草紅葉の田代平を過ぎて乳頭の登りにかかる

 岩手山もくっきり見えた小春日和。山頂部はすでに白い。

 本日調理責任者を務めたH氏の手により鍋は無事完成


2月28日(日)八幡平(くもり)

参加者

梅崎、高橋、板垣、Iさん、Uさん(自然公園財団八幡平支部)

行程

27日 後生掛温泉湯治部 泊
28日 9:00八幡平スキー場〜9:30ふけの湯ゲート〜12:15八幡平山頂〜12:35陵雲荘(昼食)13:15〜16:00八幡平スキー場着〜21:30秋田市着

メモ

  27日は快晴。昼に後生掛温泉に着いてから、3時くらいまで後生掛温泉の裏の雪で埋まった散策路を探索する。快晴の青空には幾筋もの飛行機雲(飛行機雲がでるということが天気は下り坂なんですけどね…)。男性陣はオンドル部屋(布団なし@1,800)、女性陣はじゅうたん部屋(布団つき@3,000)。オンドル部屋はとても暑かった。じゅうたん部屋も暑くて、暑ければ窓をあけて調整してと受付でいわれており、窓を開けたら風向きが悪くて裏手に湧いている源泉の白い硫黄煙がもうもうと入ってきた。泥湯温泉の事故が頭をよぎるが、閉めれば暑い。とりあえず入口もあけて風の通りをよくする。夏の湯治は大変そうだ。晩飯はキムチ鍋を作り、低温やけどしそうなオンドル部屋で宴会突入となった。山つながりの仲間と飲むのは楽しい。
 翌朝、前夜に飲みすぎて出発が少し遅れる。八幡平スキー場は車が5台くらいとガラガラだった。全員スキーで出発。スキー場の上からは、澄んだ空気の中に遠くの山々がはっきりと見えており、その下には雲海がひろがって、寒々しい中にもすばらしい景色になっていた。昨日の快晴とはうって変わって曇天。天気は悪くはなそうだったが、よくなる兆しもなさそうだった。冬の八幡平ということで樹氷を期待して行ったのだが、例年であれば見事な樹氷群の八幡平のはずが、先週の暖かさ+雨が降ったそうで全部雪が解けており、ただのトドマツ林となっていた。雪もしまってやや硬くなっており、のぼりやすいが、下りは暴走しそうだ。3時間かかってようやく山頂に着いた。夏は展望台の場所は雪で埋まっていた。夏と違ったなだらかな白い景色はきれいで、誰もいなくて静かだった。夕焼けに染まるとこの白い景色はきれいだろうなと思ったが、そんな時間まで今回はいれない。岩手山や秋田駒ケ岳が近くに見えた。いずれも山頂は雲で見えなかったが、見えている部分は白くて大きくて雄大できれいだった。夏の喧騒とは違う八幡平。いいなと思った。
 山頂から15分ほどで陵雲荘という改装された避難小屋があり、そこで昼食をとり往路を戻った。山頂から、チャレンジャー高橋氏とI氏はシールをはがして、固めの雪に苦労しながらも木々の間を果敢にも滑っていった。自信のない私は下りもシールをつけたままのろのろと下りた。板垣さんも足指の痛みのため下山途中でスキーを背負って歩いたが、つぼ足でも埋まることなく歩いていた。
 前日の酒が少し残っていたのと、代わり映えのない景色と長い道のりで、思ったより疲労して途中くじけそうになったが、なんとか山頂まで行けて感無量。樹氷がなくて残念だったけど、念願の冬の八幡平。そう、冬の八幡平に行ってみたくて何年も迷っていたが今冬テレマークスキーを買ったのだ(買う決意が固まったのは去年の稲倉岳)。今年行けると思わなかったので、実現できて大変うれしく思う。またこのチーム八幡平を案内同行してくださった板垣さんの知り合いのUさんには感謝しております。ありがとうございました。来年は樹氷の八幡平を訪れたいものだ。(梅崎レポート)

 山頂目指してひたすら登る

 山頂のアオモリトドマツは樹氷も解けてすっかり春の風情

 本日の休憩場所となった陵雲荘

 夏場は車が行き交うアスピーテラインも今は雪の下


3月28日(日)鳥海山・中島台(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

秋田発(5:00)→鳥越川・一ノ沢橋(7:07発)〜獅子ヶ鼻・急斜面取付(7:55)〜750m地点(8:44/8:50)〜905m地点〜1075m(10:10/10:30)〜下山〜一ノ沢橋(11:40着)

メモ

 前週に稲倉岳への山行を予定していたが、天候大荒れのため中止となり、延期しての実施を目論んだものの結局これも見送りとなってしまった。気持ちは山に向いているが、同行者がない中、単独で稲倉に向かう勇気はない。
 こんないきさつで向かうことにしたのが、残雪の中島台であった。前日の雪のおかげで、黄砂で汚れた残雪は新雪の下になっている。気温が高いのでパフパフというわけにはいかないが、この時期に新雪を踏めるだけラッキーというもの。条件は良好だったが、年度末の繁忙期につき翌日に疲れを残したくなかったため、登りのタイムリミットを10:30と決めて、行けるところまで行くこととした。
 今日の入山者は、私の他に秋田市の方、大内の方と単独行の方が2名のみ。秋田市の方が先行しトレースをつけてくれたため、足への負担を比較的軽く済ませることができたのはありがたかった。
 しかし、今冬の山行は全然数をこなせておらず、運動不足で筋力は大分落ちていたようだ。1148ピーク手前の急斜面を登ったところで、太ももに早くもこむら返りの兆候が出てきた。予定の10:30にはまだ少し早いが、この辺でやめる方が得策だろう。
 こういう訳で、本日は1075mで終了、ということになった。さらに先をめざす2人をここで見送る。
 一ノ沢橋起点で一日で山頂を往復するためには、足繁く冬山に通って体力に磨きをかけなくてはならないだろう。来シーズンはぜひ2週おきの冬山行実現を目指すこととしたい。(藤原)

 出発点の一ノ沢橋。新雪が積もっているが残雪量は少ない

 林間のトラック

 昨夜は月夜だったか

 外輪ルンゼからの表層雪崩跡。昨日のもののようだ。

 デブリが鳥越川を越えてコース上まで及んでいる。新雪のあとは要注意ということ。

 リの字岩稜はテッカテカ。上は風が強そうだ。

 雪は重かったけど滑りは楽しめました


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