2008年度山行記録


4月20日(日)稲倉岳(晴れ)

参加者

藤原、熊谷(OB)

行 程

七曲6:55−山頂10:37−七曲12:43

メ モ

 クマさん、今年3回目の秋田遠征である。月一ペースの度重なる秋田遠征に、クマさんの職場では秋田=オンナ疑惑も噂されているようだ。2月の森吉、3月の中島台のリベンジを期し、今回は稲倉岳に向かうのである。雪消えが思ったより早いペースなのが気にかかる。果たして、到着した七曲では、雪の気配も何もなかった。テレブーツでの固い山道歩きはつらい…
 奥之院まで来てもまだ雪はなし。2001年4月にクマさんが単独で来た際はこの辺から雪がついていたとのことだが、果たして尾根まで出られるか。心配しながらもそのまま歩を進めたところ、やっと雪が現れてきた。先行するスキーのトレースが一人分ある。(中略)
 天気晴朗ではあるが、800mあたりから風が強くなり始め、1,000mあたりから暴力的な東風一辺倒の状況となる。油断するとバランスを崩され、転けそうになる。思えばこの稲倉はここ数年来、2度のアタックで敗退を余儀なくされている。今回もまた山頂は無理かとの考えが頭をよぎるが、幸い、力にはまだ余裕がある。まずは行けるところまで、もうちょっと行けるところまで、と黙って歩き続ける。と、風も徐々にゆるくなった感じで、これはいけそうだとの思いに変わる。先を見ると、先行トレースの主の姿が白い斜面の彼方に見えてきた。時々立ち止まって息を整えながら登高を続ける。緩やかで巨大な白いドームはなかなか乗り越すことができないが、GPSが示す山頂までの距離は着実に縮まっている。
 白いドームの先から、鳥海の双耳峰が顔を出したとき、クマさんは思わず歓声を上げた。ともに7年ぶりの稲倉山頂だ。360度のパノラマ。足下の中島台と目の前の北面。白い千蛇谷と外輪ルンゼの雪崩跡。鳥海山最高の眺望ポイントの絶景をまた味わうことができた。下りの楽しみも山頂での満足感で半ばどうでもよくなってしまった…
 今回は、苦労した割には登頂までの時間はあまりかからなかった。3時間半での登頂はこれまでのベストタイムである。

 七曲の様子。ここからテレブーツでややしばらく(かなり)歩くことになるのである。

 奥之院まで来てもまだ雪はなし

 やっと雪が出てきた。どこから尾根に上がろうか…

 山頂到着!

 どうだ!

 先行の単独行の人に撮ってもらいました

 七曲に到着。下りの歩きに時間をとられたものの、登りはスムーズだった。


5月3日(土)鳥海山・祓川口(快晴)

参加者

横田、一枝、藤原、陽、梅崎、岩倉、鈴木、黒木、橋本、熊谷(OB)、他2名(12名)

行 程

 市役所発5:30→祓川駐車場〜七高山〜祓川駐車場→フォレスタ鳥海で入浴後帰秋

メ モ

 ゴールデンウイークがあけた5月7日、職場に出勤すると、同僚から「一体どうしたんだ、その顔」という声があった。手鏡を覗いてみると、確かに日に焼けた真っ黒な顔がそこにある。鳥海山山頂近辺の紫外線と残雪の照り返しの影響によるものだが、手鏡を覗き込みながら、あらためてあの感動が思い起こされてくる。それとともに手鏡を覗き込んだ顔がニヤけてしまい、今度は、同僚や上司からの失笑を買ってしまうのであった。
 話は4日前にさかのぼる。5月3日のことである。藤原会長の運転する乗用車に乗り込み、本荘から矢島へと向かっていたとき、何気なく車窓から外を眺めると、うっすらと「鳥海山」が見えだした。早朝のことである。新緑が目に鮮やかな5月、雪解けの香りすら漂う新鮮な空気の中にたたずむ鳥海山は、見事としか言いようがない。その日朝一番の感動であった。さらに、その感動は鳥海山に登ってさらに強いものとなる。七つ釜避難小屋を後にし、さらに頂上にむかって登り進め、後ろを振り向いたとき、目に飛び込んでくる「約180度のアラウンドビュー」。残雪の山肌をなめるように吹き上げる涼しげな5月の風の中で眺めるこの景観は忘れることのできない、さらに強い感動である。
 感動はまだある。下山してからのこと。登山し終えたときのあの爽快感は一体何なのだろう。高地しかも高地ならではの低い気圧の中、勾配のある雪道を歩くことは、おそらく、肉体的のみならず精神衛生的にも、相当の効果があるとしか思われない。これは、自分も含めたメタボリックに悩む各位への朗報でもある。
 以上、来年も機会があれば、是非、鳥海山に挑戦し、感動を新たにしたいと思う今日この頃である。もちろん、十分な日焼け止め対策を配慮をしながら。(黒木レポート)

 先発隊の面々。後発隊は遅れること30分で出発。

 今年は雪消えが早い。稲倉山頂ももう雪がない。

 七高山。やっと全員集まった。


6月22日(日)白地山(ガス時々雨だれ)

参加者

橋本、黒木、藤原、金塚、岩倉(計5名)

行 程

秋田市役所(5:30/5:45発)→白地山登山口(8:20/8:32)〜鉛山峠(8:40)〜白雲亭展望台(8:57/9:02)〜ミソナゲ峠(9:42)〜紫名亭展望台〜長引分岐(11:05)〜白地山山頂(11:20)〜長引分岐(11:30/昼食/12:00)〜紫名亭展望台〜ミソナゲ峠(12:40)〜白雲亭展望台(13:50)〜鉛山峠(14:02)〜白地山登山口(14:08)→温泉入浴→秋田市役所駐車場(18:00)

メ モ

 山行の当日、天気予報では曇りであった。出発時の秋田市も曇りであった。この天気だったら日焼けもせず、たいそう登りやすいと思いながら一路「白地山」〜高感度あふれる外輪から望む十和田湖、山頂付近の大湿原に咲き誇る開花期の高山植物はまさに絶景〜 を目指し北進した(運転手、県北不慣れなため迷走したりしました。すみません)
 樹海ライン途中に「この付近霧発生多し」の看板。でも、そこら周辺は天気は曇りだが、視界は良好。そんなの関係ね〜。と内心意気揚々としていた。が、しかし、なんと・・・登山口近くになると、霧発生。登山口ももちろん霧の中。朝もやと信じて登山開始したがいっこうに霧は晴れず、それどころか雨というか水滴で道は悪路となっていた。たぶん十和田湖の水が蒸発して風に流され白地山にぶつかったのでは?
 登山口から鉛山峠、白雲亭展望台は木道が整備されており比較的楽であった。しかし霧というか雲が晴れず、結局、十和田湖は一切見ることができなかった。ただ登山道周辺にタケノコがあったのが救いであった。時期的に遅かったので、虫にやられているのが多かったが、結構太く、いいタケノコだった。
 山頂は、ワタスゲがところどころに咲いていたが、風が強くまた雲により八甲田・岩木山などは、かすかにほんのかすかにしか見えなかった。
 登り下りはさほどきつくはなかったが、距離があったのかそれとも運動不足か、非常に足に疲れがきた。温泉は大館の清風荘に立ち寄った。料金が300円と安く、お湯もなかなか良くさっぱりして帰路についた。
 秋頃の天気のいい日に登れば、十和田湖の紅葉と山頂付近の湿原の草紅葉がすばらしいのではないか、と個人的に思った。(橋本レポート) 

※今回は、ずっとガスであったためカメラを取り出す気が起こらず。よって写真はありません。あしからずご容赦を(管理人)


6月28日(土) 大白森・小白森山(晴れ)

参加者

小森、黒木、三浦、橋本、Mさん(小森の後輩)

行 程

日赤駐車場(5:30)→鶴の湯温泉(7:30/7:50)〜鶴の湯分岐点(9:10)〜小白森山(9:40)〜大白森(10:30)〜大白森山荘(11:10/昼食/12:00)〜大白森(12:40)〜小白森山(13:15)〜鶴の湯分岐点(13:40)〜鶴の湯温泉(14:45)→ロッジアイリスにて温泉入浴→帰宅(15:50)→秋田着(17:40)

メモ1

 鶴の湯温泉脇よりスタートし、鶴の湯神社に安全祈願をして、登山スタート。いきなり延々と続く急坂を登る(金取坂)。杉林からブナ林へと変わり、どんどん高度が上がっていく。風はほとんどないが、木陰が続いて直射日光を遮ってくれるので、暑さを和らげてくれる。
 鶴の湯分岐までさしかかると、それまで黒木さんが先導してくれたが、この先は小森に託される。しかし、歩いて数分もしないうちに、二股に道が分かれ、黒木さんの不安をかう。結局、私の進んだ道は迂回路だったようだが、やはりその先も黒木さんに先導していただく。まだまだ修行が足りないようだ。
 その後も、上ったり下りたりを繰り返すが、足場をとらえるのが精いっぱいで、三浦さんの爽やかな問いかけにも穏やかに応じる余裕がなかったりした。急に、目の前が開けたと思うと、小白森山である。山つつじが咲き乱れていた(終わりかけも多かった)。
 再び下って上って、大白森。広大な湿原が延々と広がり、駒ヶ岳、岩手山、森吉山などの山々をぐるりと見渡せる。汗を乾かしながら、木道を軽やかに進むと、急に道が荒れだす。不安に駆られながらも、どんどん下り続けると、いきなり大白森山荘が現れる。2階建てで、比較的新しくてきれいでした。
 お昼ごはんを食べて力を貯え、大白森まで一気に登る。その後は下るだけであるが、金取坂の下りはきつかった。橋本さんは、かもしかのようにスタスタと降りていくが、そのスピードについていけない・・・。それでも、何とか無事に下山し、途中ロッジアイリスのきれいなお風呂で疲れを癒し、帰宅。
 今回は、小森の後輩Mさんの初登山であったが、顔が細くなるほどのむくみ解消効果を実感し、足の痛みもさることながら、次の登山へも挑戦する意欲を見せていた。(小森レポート)

観察されたお花(後で、図鑑で調べました)

イワカガミ、マイヅルソウ、アカモノ、ツマトリソウ、イワイチョウ、コバイケイソウ、ノリウツギ、ニッコウキスゲ、ハクサンチドリ、ワタスゲ、山つつじ

メモ2

 梅雨の季節なのに天候に恵まれ、晴れやかな気分で向かいました。参加者は男子三名、女子二名です。 朝のすがすがしい空気の中、鶴の湯温泉の脇から登り始めました。
 自分を含め、初挑戦の三名は、どんな登山になるのかわくわくしながら前半のアプローチを進んでいくと徐々に急になってきました。始めはきついという話どおり、傾斜はどんどん急になり、どっと汗が吹き出てきました。小刻みに休憩を取りながら、一歩一歩進めるとやがて木道となり視界が開け、広い草原が続く場所に着きました。雨が降ると湿地帯となりそうなところで、花の季節はとてもいいだろうなあと想像がつきました。途中のなだらかなところなんだなと思いつつ、少し行くとビューポイントのような場所につきました。驚くことに小白森の山頂でした。
 初参加者は、珍しい山頂の風景に戸惑いながらも広々とした景色をしばし堪能しました。
 小休止の後、また、山っぽいところを下って上っていくと、再び視界がひらけ大白森に到着しました。ここも、だだっぴろい草原の真ん中にあり、駒ケ岳、乳頭、岩手山、西には森吉も望めました。かんかん照りではなかったため、風が涼しくとても心地よい山頂でした。しかし、今回の最終目的地はここではありません。
 一同は山小屋を目指し、今までよりも少し荒れた道を歩き始め、ようやくたどり着きました。小屋は二階建てで比較的新しく、一回には薪ストーブが置かれ、二階に上がると三〜四人が泊まれそうなスペースがあり、そこで昼食をとりました。この先はそんなに登山者も入らないようで、また違った景色が楽しめそうな感じでした。
 空腹は満たされましたが、始めののぼりで結構足に疲労がたまり、上り口まで少し不安がありましたが、なかなか快調なペースで下っていきました。
 気がつくと結構時間がたっていて、ひざにも力が入らなくなっていました。幸い、予定よりも少し早く下山でき、帰りは、改装してちょっと穴場的なロッジアイリスの露天風呂につかり体を癒し、すっかり夏の日を満喫しました。
 思っていたよりも、ちょっときつかったけど、景色がきれいで型の良いたけのこがある魅力的な山でした。(三浦レポート)

 草原(湿原)の広がる大白森山頂


7月5日(土) 秋田駒ヶ岳・国見コース(くもり)

参加者

橋本 黒木 岩倉(計3名)

行 程

日赤駐車場(5:30/ 5:45)→国見温泉駐車場(7:20/7:35)〜横長根分岐(8:20到着)〜大焼砂分岐(8:50)〜阿弥陀池(9:50到着)〜大焼砂分岐(10:45)〜横長根分岐(11:00到着)〜国見温泉駐車場(11:40到着)→日赤駐車場(15:00到着)

メ モ

 前回担当した「白地山」は、途中の道に「この付近霧発生多し」の看板があり、そのとおり霧の中の山行だった。
 今回の秋田駒ヶ岳は、登山口に「熊の目撃情報あり」という看板があった。前回と同様看板通りとなれば熊との遭遇ありか!!と不安を抱えながら登山開始となった。(以前、国見コースで私、熊と遭遇した経験あり)
 ちなみに、今回も登山口は天気は曇りであった。
 道は前日の雨の影響で少々ぬかるんでいたが、登るにはさほど影響がなく、かなりいいスピードでこなした。
分岐をすぎ尾根づたいに行く。いつもは田沢湖や駒ヶ岳の山々で眺望は最高にいいのだが、やはり雲がかかっており、眺望は良くなかった。
 火口原(ムーミン谷)は、雲のなかで、チングルマが咲いていた(終わりになりかけ)。木道は、滑りやすい。
 阿弥陀池付近のニッコウキスゲはまだ咲いていなかった。ここで昼食予定だったが、時間が早かったので、小休憩をして(梅崎さんパーティーと遭遇)、雲でおおわれた駒ヶ岳頂上にはアタックせず早々に下山にかかる。
 大焼砂は風が強く、雲がかかっていたが、コマクサが見事に咲き誇っており、一瞬、雲が晴れた際には大焼砂の崖が一面ピンクのコマクサに覆われており、また山々の美しい緑に非常に感動を覚えた。
 下山後、例のみどりの温泉に入って、昼食を食べ、知っている人は知っている田沢湖のスーパーで○○○豆腐を購入し、帰路についた。 
 阿弥陀池、登山道、駐車場はあいかわらずすごい人で、やっぱり人気の山であることを再認識した。ちなみに熊とは遭遇しなかった。(橋本レポート)


7月13日(日) 一般募集登山/秋田駒ヶ岳・国見コース(晴れ)

参加者

一般参加者…S田さん、Iさん、K藤さん、K子さん、S井さん、Mさん、Fさん(7名)

会員…横田、一枝、梅崎、三浦、金塚、小森、岩倉、鈴木、黒木、橋本(10名)

行 程

秋田市役所(5:30/5:45)→国見温泉駐車場(7:30/8:00)〜横長根分岐(9:00)〜第二展望台(9:35)〜大焼砂分岐〜馬場の小路〜五百羅漢〜男岳山頂(11:20/12:00)〜阿弥陀池(12:20)〜横岳(12:50)〜大焼砂分岐〜横長根分岐(13:50)〜国見温泉駐車場(14:40) 国見温泉入浴(15:00)→秋田市役所駐車場到着(17:50)

参加者の声

 今回の遊歩山岳会の秋田駒ケ岳登山に参加できて、本当に本当によかったです。高山植物の女王コマクサの群生を目にして、とても感動しました。
 私は今まで あまり高山植物には興味がなくって、むしろ山の稜線の美しさや(個人的にいちばん好きな木である)ブナの樹皮の美しさなどを眺めては感動しています。山頂では全体を見回して、地球美を感じてはひとり、感動しているのです(~_~;)
 でも、今回は「コマクサ」に心から感動しました。他の植物は選ばないような厳しい場所をわざと選んで、そこでたくましく生きている姿に感動したのです。ただ“可愛い”というだけではなくて、雨や冷たい風に打たれても一生懸命けなげに生きているから、人を幸せにしてくれるんだなとかね いろいろ考えてたら涙がでそうになりました。
 頂上への最後のアプローチで少しバテ気味でしたが、連れて行ってくださった方々に心から感謝の想いでいっぱいです。
(Iさんのレポート)

メ モ

 梅雨の中日で、天気が心配されましたが、終わってみれば、登山日和で、最高の眺めとお花を堪能できました。
 5時半に市役所に集合し、行程表と名札を受け取り、それぞれ車に分乗し、出発しました。今回参加される皆さんは、それぞれ装備もきちんとしており、経験がそれなりにありそうな方々のようでした。秋田側はずっと曇りで、山にもガスがかかっており、天気が心配されましたが、仙岩峠のトンネルを越えたとたん、太陽が…!!これは期待できるかもと思い、国見温泉の看板を左折。ぐんぐん登っていくと、大量の車。メインの駐車場はすでにいっぱい。少し下ったところで、準備をし、各班に分かれ、自己紹介をし、出発をしました。
 最初は、ぶなの中を上がっていき、気持ちよかったです。大休憩の展望台では、視界が開け、みんなで写真をとりました。私は、過去2回の秋田駒ケ岳に登りましたが、晴れたことは初めてだったので、こんなに雄大だったかと、感心しました。続いて歩いていくと、雫石の町並み、遠くに早池峰山(私は見られませんでしたが)も望め、すがすがしい気持ちでのぼりました。
 そして、大焼砂との分岐地点では、コマクサがあたり一面に群生し、ピンク色があちらこちらに見えました。コマクサの次はチングルマです。時期的には終わりがけでしたが、噂のムーミン谷の全景を眺めることができました。チングルマ以外にも、コイワカガミ、チドリ、ハクサンシャジン、ツツジ、シャクナゲ、ウラジロヨウラク、ミヤマダイコンソウ、ヨツバシオガマ、ムシトリスミレ、ニッコウキスゲ、小さいピンクの花など他にもたくさんの花(一枝さん、せっかく教えてもらったのに忘れてしまいました…すみません、あと花の名前間違ってたらスミマセン)と、緑と空の青と雲の白で、絵葉書にでもしたいような景色でした。
 その後、左側へ進路をたどり、男岳を目指すこととなりました。視界が開け、田沢湖が一望できました。また噴火の溶岩の後がなまなましく残っているところもあり、自然の怖さを感じました。急登となり、ガレ場になってきたと同時に、下から雲が迫ってきました。後ろを振り返った時は、本当にみなさんが雲の上を歩いているように見えました。
 最後を登りきってごほうびの男岳頂上です。そのころは再び雲が切れ、下には田沢湖、ずっと先の山々も一望、田沢湖周辺の町並みを見下ろせ、私は見逃してしまいましたが、彩雲(虹の雲)も見えたとのこと。登ったかいがあったなあ、という眺めでした。みんなで、写真をとって、気持ちのいい中お昼ごはんです。皆さんからいろいろな食べ物を分けていただき、ありがとうございました。
 その後、阿弥陀池経由で下山です。男岳の頂上もたくさんの人がいましたが、さらに輪をかけて人がいました。
 順調に下山し、国見温泉の緑のお湯に浸かって、疲れをとりました。
 終わったあとの打ち上げ(反省会?)のビールもおいしかったです。(岩倉レポート)

 国見温泉・森山荘から出発

 横長根。展望が開けたところで一休み。

 ムーミン谷のチングルマ(Iさん提供)

 快晴の男岳山頂で記念写真

 田沢湖を眺めながらランチタイム(Iさん提供)


7月16日(水) 秋田駒ヶ岳・国見コース(晴れ)

参加者

藤原(単独)

行程

自宅(5:30)→国見温泉駐車場(7:25)〜横長根分岐(8:11)〜第二展望台(8:36)〜大焼砂分岐〜馬場の小路〜五百羅漢〜男岳(10:08)〜阿弥陀池〜横岳(10:41)〜大焼砂分岐〜横長根分岐〜国見温泉駐車場(11:52)/温泉入浴→自宅(14:40)

メモ

 体調を崩して一般募集に参加できなかった口惜しさを抱え、夏休みをとって一人山に向かった。駒ヶ岳〜乳頭山の縦走もいいかなと思ったが、この季節は国見コースがベターと考え、結局一般募集と同じコースをとることにした。平日とはいえ、国見温泉の登山者駐車場にはすでに10台ほど先客がある。さすが人気の山。
 大焼砂では、ピンク色のもやがかかったように、コマクサが砂礫地を半ば埋め尽くすほどの勢いを見せていた。こんなに広く密度の濃いところに出会うのは初めてかも知れない。思わずカメラを取り出すが、思ったように撮れないのがもどかしい。
 ムーミン谷のチングルマは、橋本レポートによると終わりかけとのことであったが、果たしてこちらは稚児車状態の最盛期にエゾツツジの赤紫色が程よくミックスされて、中々絵になる風景であった(ただし、写真はうまく撮れず)。あちこち写真を撮りながら歩くうち、最初は軽快だった体も男岳の登りにかかるころには大分重くなってペースはダウン。休み休みの登りとなる。
 男岳から阿弥陀池にかけては、週末と変わらないほどの人出であった。週末と違うのは、東北弁よりも標準語や関西弁の登山者が多いということである。
 単独行となると、要所要所でじっくり休む気にはならなくなるようだ。特に急いだ訳ではなかったものの、昼前には国見温泉に着いてしまった…。

 コマクサが…

 このように一面に拡がっていました

 こちらはおおかたすでに稚児車状態

 産毛に包まれたエゾツツジ

 やっと咲いているところに出会えました

 男岳直下から馬場の小路へ降りる道。次来るときはここを通ってみたい。


7月27日(日)田代岳(晴れ)

参加者

鈴木、小森(計2名)

行程

ベルコ駐車場集合(5:30)→登山開始(8:30)→山頂到着(11:00/12:00)→駐車場着(13:20)→田代温泉『ユップラ』→秋田着(18:00)

 トレーニングも兼ねてちょっと手頃な山を、と選んだのがここ田代岳。湿原好きの私としては、一度訪れてみたかった場所なのです。
当日の秋田市は晴天だったのに、途中の上小阿仁付近はものすごいガスがかかっていて驚きましたが、そこを抜けると再び青空が見えるいい天気。国道から入って、さらに延々と奥に進みます。そして、長い砂利道。
 やっと登山口に到着すると、山の会や家族連れが大勢いました。熊との遭遇を恐れて、山の会の後ろについていくことに。ゆっくりと休憩を入れながら、上りは2時間半。途中に沢があって、ロープを使う場所があるのですが、そこを抜けると地面は土で、木の根っこが張り出しており、歩きやすいです。木が光を遮っているので、暑い季節でも快適。暗い森の中を9合目まで進むと、急に視界が開けます。頂上の池塘が点在する湿原は、広々としてとっても素敵なところでした。
 今日は、キンコウカやギボウシなどの花しか見られませんでしたが、もっとお花の咲いている時期は本当に素晴らしいんだろうなあと思います。 帰りは、山の会より一足先に下山。沢ではなく林間ルートを選んで、2時間くらいで駐車場まで下りました。私の体力的にはちょうどいい山でした。
 帰宅途中の渓谷沿いも涼しげ。帰りは五色の滝も見てきました。田代温泉「ユップラ」で汗を流し、上小阿仁と五城目の道の駅で産直野菜を仕入れて帰宅。
 また来たくなる山でした。秋田市から遠いのが難点・・・。(小森レポート)

 

 田代山頂下には池塘が広がります


8月9日(土)〜10日(日)早池峰山(晴れ)

参加者

小森、藤原、橋本、黒木、岩倉、鈴木、金塚、三浦、陽(計9名)

行程

9日(土) 日赤駐車場集合(10:00)→北上着(11:30)〜ジャスコにて買出し・昼食→笠詰キャンプ場(14:30着) 

10日(日) 笠詰キャンプ場→河原坊(7:00発)〜小田越(7:40)〜山頂(10:00/10:50)〜河原坊(13:20)→温泉入浴(穴ゆっこ)→秋田到着(17:30)

メモ

 出発当日は晴天!北上ジャスコにて佐藤陽さんと合流し、材料の買出し。今回のメニューは、「鳥のハーブ焼き」「パエリア」「ミネストローネ」。大まかにチーム分けして、それぞれ材料を揃えてもらう。会員の皆さんに野菜やお米を持ってきてもらったので、大変安く済んだ(一人1000円or2000円)。
 キャンプ場は想像以上にワイルド。車で入っていくと、アブの大群が・・・。ここでキャンプはきついなと思っていると、会長はさっさと準備を始めてしまった。覚悟を決めて準備、調理開始。私達以外に誰もいなくて貸し切り。全員でてきぱきと働き、16時半には料理も仕上がりテントも張られて、大宴会開始!最初は涼しくて快適〜と思っていたけど、次第に冷え込んでレインウエアを着なくてはつらい状態に(橋本さんだけは、半袖で頑張っていました)。ありったけの食料とお酒を消費して、21時に就寝。花火も買えばよかったなあ。
 夜は、遠くにトイレの明かりが見える以外は真っ暗。夜中、こわごわトイレに行ったり、何かがきしむような聞きなれない音におびえながら朝を迎えた(後にヨタカの鳴き声だと分かりました)。
 4時起床。本日もやや雲があるもののいい天気。全ての食材を使い切り、これまた豪華な朝食を食べて、意気揚々と早池峰山登山口に向かう。
 河原坊駐車場に車を停めて、40分ほど車道歩き。すでに結構暑い。小田越登山口からは、しばらく森林帯を登り、1合目に到着。ここからは岩だらけ。大きな岩山が威圧感あり。途中、そんな岩山に似つかわしくないように、可憐なお花がたくさん咲いていて、疲れを癒された。名物(?)のハヤチネユキワリソウもお目にかかれた。
 出発から3時間ほどで頂上到着。頂上からはガスがかかっていて、下界はあまり見えず。下りも同じく岩だらけ。お花に歓声を上げながら慎重に下る。途中、ガスが晴れてはるか下に人が小さく見えた。小休止しながら、山々の景色をぼ〜っと眺める。最後は沢沿いの道を進下り、無事下山。湯田温泉(穴ゆっこ)で汗を流して帰宅。
 天気に恵まれ、全員大きな怪我もなく(一部登山前の怪我あり)、楽しむことができてよかったです。今回も標高が高く、しかも岩山と聞いていたので、頂上まで登れるか不安だった。でも無事に達成することができて、ちょっと自信がついたかな。(小森レポート)

 本日のキャンプサイト。貸切状態とは想定外。

 炭火焼きで乾杯

 アスファルトを40分歩いてようやく小田越に着く

 稜線手前のはしご場

 

 山頂をバックに記念写真

 下山はきつかった。長かった。

 ようやく河原坊に到着。おつかれさん!


9月14日(日)奥森吉・赤水渓谷(晴れ)

参加者

藤原、梅崎、小森、岩倉、黒木、橋本、佐々木、板垣

行程

市役所駐車場集合6:00→野生鳥獣センター8:30→桃洞の滝分岐9:15→兎滝分岐11:00→兎滝11:30/12:15→野生鳥獣センター到着14:15→杣温泉にて入浴→秋田到着18:30

メモ

 今回の山行、当初は藤原会長欠席の予定であった。「自分がいなくても大丈夫、沢登りとは言いながら初心者でも歩ける浅瀬の歩き、所々に少しばかり深い窪みはあるけれど、まあ、よほどでないと落ちることはないでしょう(笑)」。藤原会長のそのような言葉を思い出しながら、最終的に出席に転じた会長の後ろを「バシャバシャ」と音を立てながら歩いていた。
 沢に入り始めてから、もう1時間以上経過している。会長の言うとおり、なおも浅瀬は続く。気温は推定22度ないし23度あたりか。沢水に冷たさを感じることもなく、風も無風。夏の余韻を感じさせる好天で、汗ばむほどであった。それにしても、まさに膝下10センチ。浅瀬を選んで歩いてきたとはいえ、膝下10センチ程度の深みで済むこの沢は一体なんなんだろうと思いながら、バシャバシャと歩いていた矢先、第1回目のアクシデントが発生した。
 「あっ」ズボッ!
 その瞬間、170センチある身長が、85センチになった。
 「しまった!」
 下半身に染み入る冷たい感触。両腕を使い、窪みから浅瀬へとエスケープし、被害状況を確認したところ、下半身の全て、および、落ちた瞬間のしぶきの影響により、胸のあたりまで「水濡変色」していた。ウエストポーチに入っていた携帯電話は被害を何とか免れたものの、情けないやら冷たいやら、そして、どことなく感じる冷たい視線。「もう開き直りしかないな」。そう思った瞬間、無意識の内に感じていた緊張感から解放され「膝下10センチポリシー」を勝手に放棄。「ここからは膝上15センチ、もう何も怖いものないぞ〜」そう思って歩くことにした。そうこうしている内にゴールである兎滝に到着したのであった。
 その兎滝にて昼食ということになり、昼食の前に記念撮影という話になった。「さあさあ、みんなこちらに並んで〜」その瞬間のことだった。第2回目のアクシデント発生。
 「うわっ!」
 今度は、前方への「つんのめり」。
 ドバシャ!
 とっさに手をついて、腕立伏せ状態に持ち込み「完全水没」は免れたものの、そのときの影響であろうか、今こうしてワープロ打ちしている小指には絆創膏がしっかりとまかれている。
 アクシデントはまだ続く。
 帰りの沢下り、まもなく沢が終わり陸地に上陸というときの最後の難所であった。
その難所を慎重にゆっくりと進んでいる仲間の姿を少しばかり離れた後方の浅瀬(だったと思う)に立って眺めているときであった。突然、履いていた地下足袋が滑った。
 ズルッ 「うわっ」
 170センチある身長が、50センチになった。後方にいたため、誰にも見られなかったかと淡い期待をいだいたが、最も見られてはいけない「H氏」にしっかりと見られ、振り返ったら彼の顔面はニヤニヤしていた。
 結局、私個人としては、「よほどのこと・・・」が3度も続いてしまった。原因は何と言っても油断していたことにつきよう。さらに「三沈」のいずれのケースでも集中力が切れ、弛緩しているときに起きたような気がしてならない、などと、反省をしながら、緑濃い森の中を美しく流れる赤水渓谷を思い起こしては、楽しい思い出に耽るのであった(黒木レポート)

 甌穴のあるナメ沢をひたすらたどる

 こんな小さな滝をいくつも越えていく

 最終到達点の兎滝までは片道3時間弱といったところ

 兎滝でもう一枚。カメラマンは水没した黒木氏。

 帰りに寄った杣温泉。すっきりしたお湯が気持ちいい。


9月28日(日) 三ツ石山(雨)

参加者

藤原、三浦、岩倉、黒木、橋本、中沢(6名)

行程

赤十字病院駐車場(5:35発)→滝ノ上温泉(7:50/8:10)〜三ツ石山荘(10:20/昼食/11:10)〜滝ノ上温泉(13:00/入浴/14:00)→赤十字病院(17:20)

メモ

 当初予定していた27日(土)が荒れ模様であったため、1日遅らせて日曜日の実施となった。日程の変更で、行けなくなった人もいれば行けるようになった人もいて、悲喜こもごものスタートであったが、今日も雲行きはどうも怪しい感じがする。
 道々の車の中では「青空が見える!」とか「結構行けるかも」等々、楽観論が大勢だったが、いざ仙岩峠を下って岩手山〜裏岩手方面が見えてくると、行く先は真っ黒な雲に隠されて何も見えない。果たして、葛根田川の渓谷沿いに入って行くと、いよいよフロントガラスにぱらぱら雨粒が落ちてきた。「うーむ、うーむ」と唸ってみるが、あきらめがつくような降り方ではないし、方針転換しようにも今日はどこに行っても天気はこんなもんだろう。やばちい一日になりそうだが、降りたところは温泉である。つらくなったら引き返せばいいのだと腹を決める。
 滝ノ上温泉からの三ツ石コースは、どちらかというとマイナーなコースで、今日はこの天気でもあり、三ツ石山荘までは行き会う人もいないだろうと思っていた。事実、途中まではそのとおりだった。しかし、その思い込みは根底から覆されることになる。
 皆、濡れネズミになって黙々と歩き続け、もう少しで稜線かというところまで来たところ、前方から賑やかな話声が聞こえてきた。先行者に追いついたかな、それとも降りてきた人がいるのかなとぼんやり考えていた私は、目の前の光景に一瞬我が目を疑った。
 なかったはずの枝道がそこにあり、そこからおばちゃんたちが目の前の登山道にあとからあとから湧いて出るように入ってくるではないか。こんな天気のこのコースに、信じられない数のおばちゃんたちである。少し待つが、なかなか行列が終わりそうにないので、ちょっと途切れたところで中に入れさせてもらう。リーダー格の人に尋ねると総勢40人であるとのこと。網張から三ツ石湿原を貫いて松川温泉へ抜ける山越道路の計画は、反対運動で中止か凍結かがされたはずだが、その道路はすでに大松倉山頂直下まで延びていて、そこから入ったのだとのことである。ちょっと足を運ばない間に、山はこれほどまでに変わってしまうものなのか。
 新築なった三ツ石山荘は、何かが出そうな以前の雰囲気から一変して、おしゃれな2階建ての小屋に生まれ変わっていた。小屋には、40人の大パーティばかりでなくたくさんの登山者が入れ替わり立ち替わり入っては出ていく。トイレにも行列ができている。たまたま人が集中した時間帯だったのかも知れないが、この混雑具合は秋田駒ヶ岳にも迫るのではないかと思われる。さらにごった返すだろうと考え、我々は2階の隅に陣取ったが、意外、2階までは誰も来ず、昼食タイムをゆっくり楽しむことができた。
 その昔、学生だった私は、帰省した夏休みの折り、ひとり八幡平から三ツ石、滝ノ上、乳頭へと抜ける3泊4日の山旅に出たことがある。平日でもあり、山中で出会う登山者はほとんどおらず、時折笹藪の中に感じる動物の気配などに神経を配りながらの旅は刺激的で楽しかったが、夜になって山小屋に一人になると、さすがに少々心細くなる。2泊目となる三ツ石の小屋で、アルファ米の簡単な夕食をとると、あとは何することもない。早々にシュラフに入ってろうそくを消すと、もう真っ暗で、目を開けているのか閉じているのかの区別もつかない。
 夜中、聞き慣れない物音に目を覚ます。「ブーン」という虫にしては重量のありすぎる羽音が聞こえる。それが小屋の中をあっちに行ったりこっちに行ったりする。こんなに重量のある虫がいるのは考えにくいし、ハチドリみたいな鳥がこんなところにいるわけもない。気持ち悪くうるさくもあり、正体を確かめないことには眠ることもできない。意を決し、ヘッドランプを点けてシュラフから出て、小屋にあったホウキを持って待ちかまえる。ブーンと音はするが、動きが速くて中々姿を捉えられない。悪戦苦闘の末、ようやくたたき落としたその正体は、小振りの羽を持つ見たこともない大きな蛾であった。
 数年ぶりに訪れたこの小屋でそんなことを思い出したが、そういえば、前の小屋には少々薄気味悪い花瓶の油絵も掛けられていた。あの場違いな絵も捨てられてしまったのだなと思うと、何となく寂しい気がした。(中略)
 下りはあっという間だった。相も変わらずしょぼしょぼ降る雨の中、濡れた靴下を脱いで滝ノ上温泉、滝峡荘の湯船に身を沈める。すっきりと熱いドライなお湯は、湿っぽさを一掃してくれた。どんなに濡れようが冷えようが、山の温泉は全部リセットしてくれる。三ツ石の山は大分様変わりしてしまったが、この素朴な滝峡荘は、できることならばこの先もずっとこのままであってほしいと勝手ながらそんなことを思った。(藤原レポート) 

メモ2

 帰り道、車中から振り返ると、岩手山が顔を出し、白く雪化粧していた。初冠雪であった。 

 今日はずっと雨なので誰もカメラを取り出さず、三ツ石山荘で本日唯一のショット。薪ストーブが焚かれていて暖かく、拭いても拭いてもレンズは曇る… 


10月5日(日) 栗駒山(晴れ〜くもり)

参加者

陽、梅崎、金塚、岩倉、中沢(5名)

行程

秋田発(5:45)→須川温泉登山口発(8:50)〜昭和湖(8:50)〜稜線分岐(9:50)〜栗駒山頂(10:05/10:25)〜産沼(11:00)〜名残ケ原(12:00/昼食/12:45)〜登山口着(13:10)→栗駒山荘入浴→秋田着(17:20)

メモ

 栗駒山の紅葉見たさに、個人山行としてみんなに声かけをした。自分から招集をかけた手前、紅葉がイマイチだったらどうしよう…ちょっと心配したが、杞憂に終わりホッ。紅葉は盛りでとてもすばらしかった。赤、黄、緑、それぞれのコントラストのすばらしさでは栗駒の紅葉は一番ではないかといつも思う。行く道中、山頂まで続く紅葉のじゅうたんは歩いていても疲れを感じさせない。登ったものにしか見られない景色。これだから山をやめられないのだと思う。
 山頂でまったり、の予定が、相変わらずの強風でそそくさと下山。下山道には産沼コースを選ぶ。地震の影響か、栗駒山全体も栗駒山荘も空いていたと思う。道路や昭和湖のほとりで地震の爪跡を要所要所に感じた。なのに、何事もなかったかのように当たり前に栗駒は美しく紅葉していた。(梅崎レポート)

 山は紅葉。すすきもゆれる。

 地震の爪痕は残るが、さすが人気の山。登山客は多い。

 山頂でバンザイの3人娘。少々風が強かった。

 県南に来たらやっぱりこれでしょう


10月18日(土)高松岳〜山伏岳(快晴)

参加者

藤原、三浦、金塚、岩倉、黒木、橋本、M内さん、K藤さん、I藤さん(9名)

行程

赤十字病院(5:35)→十文字IC→途中買い出し→泥湯温泉駐車場(7:40/7:50)〜新湯(8:30)〜小安岳分岐(10:05)〜石神山分岐(10:25)〜高松岳避難小屋(11:20/12:10)〜中間ピーク(12:50)〜山伏岳(13:25)〜河原毛(15:15)〜泥湯温泉駐車場(15:45/温泉入浴/16:50)→須川IC→赤十字病院(18:20)

メモ

 秋晴れの登山日和! 移動車中から見た、もやの中からの日の出も幻想的でした。
今回は、女性ゲスト3名を迎えての山行でした。
 7時50分。天気は晴れでも(晴れだから?)朝は寒い。泥湯温泉の駐車場で早々に準備をして出発。登り初めの登山道は細くかつ滑りやすく、びくびくです。びくびくながらも、周囲の紅葉は朝のひんやりした空気と相まってすがすがしい気分にさせてくれました。
 8時30分。新湯の熱いお湯を抜けると右側に高松岳の小屋が見えてきました。かなり遠くに小さく見えます。本当にたどりつけるのか? 小安岳分岐前では、雲ひとつない青い空をバックにこれから目指す高松岳などの山々がすっきりと見渡せ、大きく深呼吸でもしたい気分に。
 10時5分。小安岳分岐を抜けたあとも遠くに栗駒などの山々が見渡せました。
 10時25分。石神山分岐をすぎると、尾根に出、高松岳まで一筋の道。高松岳の小屋が近づいてきます。左側には虎毛山。
 11時20分。高松岳小屋到着。昼食。その後、藤原会長を小屋の番人にして、300m先の山頂まで。山頂からは湯沢の町並みや川原毛地獄の白が見えました。
 12時50分。高松岳、山伏岳の中間ピーク。せっかく登ったのにまた下らなくては。膝も笑い出しました。
 13:25分。山伏岳山頂到着。ジャンダルムの屏風が自然の不思議な景観を作り出しています。太陽、相変わらずまぶしいです。
その後、ひたすら下り。一路「地獄」へ。早く「地獄」にたどりつきたい…。
 15時15分。川原毛口下山。いたー!ババヘラ。みんなでババヘラアイスを食べる。地獄から生き返ります。紅葉狩りの自動車に気をつけながら、アスファルトの車道を下ります。最後の追い込みです。
 15時45分。駐車場着。その後、泥湯温泉奥山旅館のあっついお湯で、疲れた足と体をいたわりました。
 今回の山行は、何より天気に恵まれたことから、紅葉した葉の色が映えて、遠くの山々も見渡せ、長い行程ではありましたが、山登りの満足感が得られたなあと思いました。本当に気持ちよかった〜!です。ゲストさんたちは、前日も深夜まで仕事で寝不足かつあんまり山登りの経験がないのに、よくついてこれたなあと感心しました。お疲れさまでした。(岩倉レポート)

 登り初めから40分、新湯でいったん一休み

 やっと小安分岐まで来ました

 縦走路から見える虎毛山、てっぺんにかすかに小屋の影が見える

 避難小屋でのランチのあと記念写真

 降りてきた山頂方面を振り返る。右が山頂、左が避難小屋。どっちが高いだろうか?

 長かった下り、やっと車道まで降りてきた

 河原毛ではババヘラでほっと一息


11月9日(日)甲山(くもり)

参加者

藤原、陽、梅崎、三浦、橋本(5名)

行程

秋田(6:00)→R46経由→登山口駐車場(7:30/8:05)〜甘露水〜涼見尾根〜甲山稜線分岐(10:00)〜涼見尾根(10:20/昼食/11:00)〜登山口駐車場(12:00)→奥羽山荘で入浴→R13経由→秋田(15:00)

メモ

 天気が悪化しそうだったので、当初予定していた薬師岳から甲山へ変更した。終わってみれば、風もなく意外にいい山行日和だったかも。
 甲山山頂付近は、ヤブこぎとなるため分岐までをピストンする。終止落ち葉の上を歩いていく。登るにつれて木々に霜がついており、それが遠目には雪に見えた。晩秋と初冬をいっぺんに味わった感があった。
 落葉する晩秋は山が明るい。でも人もいないし、山を吹く風はこれから訪れる長い冬を連想させるには充分なこわい音がする。でも夏の華やかさと、冬の清さとは違う、この寒々しい晩秋の、郷愁とも似た憂いを感じる晩秋の山が私は実は好きだったりする。ただし、暗いし中途半端に寒いから行くまで一番面倒くさい季節だけど…(梅崎レポート)

 第1渡渉点の丸木橋。たわむやら滑るやらで慎重に渡る。

 やたらと木くずがあるなと思って上を見たらこんな風になっていた。

 涼見尾根は笹の下生えのあるブナの二次林。明るい山だ。

 

 稜線は霧氷の世界

 甲山分岐。今日はここで引き返す。

 中ノ沢岳、風鞍と続く県境の稜線。白くなっているのは秋田県側。


1月31日(日)矢島スキー場(吹雪)

参加者

藤原、三浦、梅崎、小森 (4名)

行程

市役所集合(8:00)→矢島スキー場着(9:50頃)→リフト運転待ち(10:00)→滑り始め(10:30)→滑り終わり(15:00)→秋田着(16:40)

メモ

 今朝の秋田市は昨日から雨が降り続いていました。 小雨になっていたので、次第に雪に変わるといいなと思いつつ行ったところ、本荘あたりからちらほら雪に変わってきました!
 スキー場付近は積雪もすごく、雪は風と共に激しく降ってました。滑る気満々なのに、コース整備が終わってなかったのとリフトが運休していたことで、やむなくいきなりティータイムをしながら待つことに。
 10時半頃整備が終わり、やっと滑れる〜と思ってリフトに乗ると、風&雪が叩きつけてきて、寒い。しかも、クワッドは動いていませんでした(本日15時より運行開始した)。 リフト下り場付近は、コース整備した?って感じの状態でいきなり転ぶ。でも、雪はふかふかで痛くない。なかなかいい雪質でした。
 リフトで冷えた体を、滑って温める状態。それでも、やっぱり面白かったです。
 昼ごはんは、「フレンズ」で食べましたが、他にも食べるところがいっぱいあって、何度来ても飽きない気がします。
 矢島は初めてですが、高速を使うと2時間以内で着きました。リフト券が安く(4時間券が2000円)、コースも5種類ほどあって楽しめました。 前回滑ったときは2時間くらいで疲れたのですが、今日は約3時間。足は少しずつ強くなっているようです。 今度は晴れた時に来て、クワッドに乗ってみたいです。(小森レポート)
(天候が悪すぎたので、写真なし)


2月11日(水)矢島スキー場(晴れ)

参加者

藤原、三浦、中沢、岩倉、小森(5名)

行程

市役所集合(8:00)→矢島スキー場着(9:30頃)→滑り始め(9:40)→滑り終わり(15:00)→秋田着(16:40)

メモ

 今日は2回目の矢島。前回とは正反対にいい天気。
 雪がかなり溶けていて、春の風景。スキー場までの路面や駐車場にはまったく雪がありませんでした。 温暖化の影響か分かりませんが、この時期にふさわしくなく、異様な光景に違和感。ウインタースポーツ好きな私としては、雪が無いのは寂しいのです。晴天のためか、今日はたくさんの人が来ていました。
 ゲレンデは朝のうちはガリガリで恐々滑っていましたが、気温が上がって午後からはシャリシャリになりました。 暑いし、春スキーのようです。念願のクワッドにも乗れました。早いし楽ちんです。 もうペアリフトには戻れない・・・。
 昼食は、前回と違った場所で食べたかったのですが、どこの満杯で結局前回と同じ場所で食べることに。
 今日は合わせて4時間半ほど滑りました。 ターンも少し上手くなったかな。足が痛くなるほど滑り込んで、満喫したよい一日でした。(小森レポート)

 今回はご覧のとおり晴天。ひたすら滑りまくった。

 当スキー場で最も急斜度であるパラダイスコースにドロップしようとする中沢


2月22日(日)森吉山(吹雪)

参加者

藤原、梅崎、岩倉、小森、高橋(新人)、OB熊谷、(計6名)

行程

市役所集合(7:00)→阿仁ゴンドラ乗り場着(9:00頃)→ゴンドラ山頂駅→樹氷平→阿仁ゴンドラ乗り場→上小阿仁道の駅→赤倉山荘→秋田着(16:00)

メモ

 今日は、私の雪山初挑戦。下界は比較的天気がよかったので、今日は樹氷が見れるかな〜と楽しみにしていたのですが・・・。
 阿仁スキー場に降り立つと、強風。ゴンドラも徐行運転。 ゴンドラから見る景色は、なかなかよいものでしたが、途中吹雪でかなり視界が悪くなりました。しかも、二度ほど停止して、揺れてかなり怖かったです。
 そして、やっと山頂駅に着くと、猛吹雪。気温、−11度。 とりあえず石森を目指すことに。
 慣れない手つきでスノーシューを履いて、いざ出陣! ふわっと雪を踏む感覚が面白いけど、幅があるのでやはり慣れないと歩きくい。 しかも上りで息が切れ始める。 梅崎さんは、最初のロープくぐりでザックにさしたルート旗が引っかかって一人もがいており、慌てて救助に向かう。スキー組はそんなことも気づかず、スタスタと先に行ってしまった・・・。息を切らしながら、慌てて追う。
 少し進んだところで、休憩しましたが、風で倒されそうになりました。結局、無理をせず樹氷平をくるっと回って、ゴンドラ乗り場に戻ってきました。 樹氷は、一度雨で落ちてまた少し雪がくっついた感じでした。 少しでも樹氷を見て歩けたこと、とてつもない強風を体験できて、ある意味楽しかったです。やはり自然の脅威はすごいと身をもって実感。
 山スキー組は、ゲレンデを滑って、スノーシュー組は再びゴンドラで帰りました。 阿仁スキー場は、こんな天気ですが結構人が来ていました。 雪質は良さそうです。
上小阿仁の道の駅で昼ごはんを食べて、赤倉山荘で温泉に入って帰ってきました。お肌すべすべだし、あったまるしで、いいお湯でした。今度は晴れた時に見たいな。その前に、来年も存続してくれたらいいな。(小森レポート)


3月8日(日) ジュネス栗駒スキー場(晴れのち曇り)

参加者

岩倉、梅崎、小森、陽(計4名)

行程

秋田市(7:30)→秋田中央IC→高速経由→十文字IC→十文字道の駅(8:30)→陽さんと合流→ジュネス栗駒スキー場(9:20/13:00)→なるせ温泉『東仙歩』(13:20/14:00)→高速経由→秋田(15:30)

メモ

 本日のゲレンデスキーは、前日8日(土)に予定されていましたが、悪天候のため翌日に変更となりました。私は1週間の疲れで、岩倉さんは夜遅くまでの飲み会で、土曜の朝に早起きするのは無理な状況であったため、ちょうどよかったのですが・・・。
 翌日は、穏やかで風もなく、暖かめの天気。十文字道の駅には、予定より30分も早く着いてしまいましたが、陽さんは高速を使って駆けつけてくれました。ジュネスは小中学生のスキーの大会が催されており、メインバーンは閉鎖されていましたが、コースが豊富なのでいろいろ楽しめました。
 ゲレンデはアイスバーンが多かったのが残念。でも、体が慣れるに従ってそれなりに快適に滑れるようになりました。午前中は天気がよかったので、遠くに鳥海山、焼石岳を見ることができました。気温が高めであったものの、適度に汗ばむ程度であり、雪は午後になってもそれほど緩むことはありませんでした。ゲレンデのあちこちでは、土が見えており、春が近づきつつあることを感じさせていました。
 お昼ごはんは早めに座ったせいか混雑もなく、味も美味しかったです。中でも窯焼きピザは噂通り美味しく思わず2種類食べてしまいました。後からお腹が苦しくなり、夕方まで空腹を感じることはありませんでした・・・。
 帰りは、途中にある『東仙歩』にて汗を流しました。岩風呂があって、窓の近くにあるので、車から見えるかな?とドキドキしながらも入ってみました。お湯は透明でさらっとしており、湯上りにべとつくこともなく爽やかでした。一度ジュネスに行ってから、また行きたいと思っていたので、今日は満足な一日でした。
 実は、この日は夜勤。秋田には、予定より早めに着いたので、仮眠をとって職場に向かったのでした。やはり9時ころに睡魔が襲ってきましたが、何とか業務を遂行できました。こんなことができるのも、若いうちだなとしみじみ感じました(小森レポート)。


3月21日(土)稲倉岳(晴れ)

参加者

スキーチーム  藤原、陽、岩倉、高橋、OB熊谷
スノーシューチーム  一枝、梅崎、S藤さん、K市さん (計9名)

行程

秋田市役所(5:30発)→平沢(6:20)(メンバー2名と合流)→横岡・林道除雪終点(7:35発)〜七曲(8:00)〜奥之院(9:07)〜二本ブナ〜稲倉山頂(12:45/13:20)〜林道除雪終点(スキーチーム着15:30、スノーシューチーム着16:20)→秋田市役所(18:00)

メモ

 林道の除雪終点にはすでに6〜7台ほどの先客がある。当チーム3台のうち1台は下へ逆戻り。出遅れ感は否めないがそれは目覚ましのセット時間を間違えた私の責任…。ともあれ、各自、シール歩行、つぼ足など思い思いのスタイルで歩き始める。林道から七曲上部まで何カ所も雪が切れていて、シール歩行を選んだアルペンの2名は外したり付けたりでえらく大変そうだ。今回つぼ足としたテレマークの3人は正解だったと思う。
 天気はよくて風もないが、なぜ今日はこんなに雪が固いのか。2日ほど前までの低気圧の影響でいくらか新雪がかぶったものと踏んでいたが、風に飛ばされたか、あるいは雨の後でただ凍りついたか… 森林限界あたりからは完全にガチガチになって、シール歩行の陽と岩倉さんはバランスを確保するのに大分消耗した様子だった(結局スキーは背負いましたが)。
 そんな氷の斜面でも、ゴールが近づくにつれ皆さん力を取り戻し、ようやくたどり着いた山頂では360°の絶景に歓声が響き渡った。
 5人のスキーチームは下りコースを西カールにとる予定としていたが、この状態ではどこを降りても同じだろうと考え、尾根上をそのまま下ることに決定。課題は次回に残しておいた方がモチベーションも上がるだろう。
 いつぞやはフィルムクラストの快適な滑りを楽しむことができた斜面だが、今日は氷のやすり状態である。細かい凹凸があるのでずれすぎることはないが、ターンのたびに氷を削るものすごい音がする。スピードオーバーがこわいので、深めのターンで細かくピッチを切りつつ降りる。樹林帯まで降りると今度はモナカとなり、ようやくザラメになったのは800mあたりからであった。
 スケールが大きいのもさることながら、雪の状態がなかなか読めないのも稲倉の面白いところなのかも知れない。来年はもうちょっと早い時期に来てみようか。(藤原)  

 七曲への林道。ところどころ地面が顔を出している。

 奥之院の鳥居はまだ雪の中

 今回は久々にルート旗登場。

 鳥海山頂がわずかに顔を出してきたが、一面かちかちのアイスバーン。足元のバランス確保にエネルギーを費やす。ルート旗もなかなか刺さってくれない。

 12:45、やっと着いた山頂。けっこう賑やか。年々登山者は増えているみたいだ。

 秋田の山では珍しいアルペン的景観

 クマさん今日は見事森吉での雪辱を晴らした


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