2000年度(平成12年度)山行記録        


4月9日(日)稲倉岳・晴れ

参加者

藤原、鎌田(2名)

行程

横岡⇒七曲〜上の山放牧場〜656高地〜958高地〜稲倉岳山頂.。下りも同様(タイム記録なし)

報告

 横岡部落から車で奈曽林道に入る。行けるところまで車で行くこととし、ギブアップ地点でスキーをはいて出発。七曲の取り付きまでは10分弱で到着。七曲の急登を夏道をたどりながらジクザグ登高し、上の山放牧場に出る。あとは緩やかな斜面をシールを効かせながらゆっくり登る。テレマークは軽量なため登高が速く、山スキーの鎌田さんを引き離しがちになる。天気は穏やかで見通しも良かったが、用心のためところどころに赤テープ&ルート旗にてマーキングを残していく。
 森林限界を超えると、あとは白一色の広大な斜面が眼前に立ちはだかる。一番の高みをめざして登高を続け、それを越えると突然新山、七高山とふたつのピークが真正面に現れた。稲倉自体のピークは平らな丘であり、どこが一番高いのか判然としない。
 崖っぷちまですすみ、眼前の大パノラマに目をみはる。鳥海のダブルピークと千蛇谷、起伏のある広大な北面、そして山頂をはさんで烏の頭から蟻の戸渡りまでのびる外輪壁。稲倉山頂は鳥海の一番のビューポイントだとこの時確信した。簡単な昼食の後ダウンヒルにかかる。
 シールを外してスキーを履く。斜面はザラメの表面が薄く凍ったフィルムクラストで、ターンのたびに砕け散った氷のかけらがサラサラ音を立てながら自分と一緒に滑り落ちていく。テレマークターンも結構よく決まる。適度な緊張感と快感とで頭の中はどんどんナチュラルハイになる。しかし過度のスピードはけがのもと。そして旗の回収も忘れられない。
 降りてみるとあっけないものの、山での滑降はゲレンデのそれとは比べものにならない重みがある。長年の念願だった稲倉のスキーツアーがようやくかなった日だった。(藤原)


4月9日(日) 八甲田山・晴れ

参加者

熊谷、あとはスポーツステーション一行総勢約30名

行程

ロープウエイ(9:00乗車)⇒田茂谷地岳〜酸ヶ湯(15:00着)

メモ

 八甲田ガイドクラブにガイドを頼んでのスキーツアー。宮様コースから酸ヶ湯へ向かう予定のところ、天気が良かったので大岳循環コースをとる。大岳の肩で昼食をとったのち酸ヶ湯へと滑り降りた。

TOPIX

 クマ氏、虎の子のテレマーク板に傷を付けてしまい、そこから入った水のため板がオシャカになる。


4月16日(日) 太平山前岳・くもりのち雨

参加者

船木

行程

金山滝〜前岳小屋〜金山滝

メモ

 中岳まで行く予定だったが、途中で雨が降ってきたため前岳の小屋までとする。小屋までは1時間50分で到着。小屋では2時間ほどゆっくり休んできた。マンサクの花が咲いていた。


4月30日(日)鳥海山矢島口・晴れ

参加者

一枝、渡部、安河内、藤原、熊谷、末田(6名)

行程

市役所(5:38発)⇒祓川(8:08発)〜七ツ釜(9:25/9:35)〜七高山(渡部・安河内11:10着、藤原・熊谷11:30着、一枝・末田11:50着/12:40発)〜祓川(スキー組13:40着、つぼ足組14:00着)⇒フォレスタ鳥海で入浴ののち帰秋

メモ

 スキー組(藤原、クマ)、つぼ足組(渡部、佐藤、安河内、末田)とに別れ、一緒に登る。天気は良好で、雪山が初めてという末田氏は感激することしきり。氷の薬師手前で左に折れ、ゆるい左側斜面を登るコースを取る。山頂近くなるにつれパーティの間隔は次第に長くなり、3つに分かれてしまう。最後尾の末田がバテるが、佐藤の励ましで11:50には全員が山頂に到着。
 山頂では、今日が誕生日というクマ氏がザックからシャンパンを取り出し、皆でおめでとうと乾杯した。雪が重くスキー滑降はいまいちで、転倒すること数回。つぼ足の渡部氏と抜きつ抜かれつの下山だったが、最後はタッチの差で渡部氏を振りきり、スキーの面目をかろうじて守った。(ピッケル参照)

 七高山山頂でやっと全員集合


5月6日(土) 鳥海山矢島口・晴れ

参加者

藤原、陽(2名)

行程

市役所発(5:30)⇒祓川〜七ツ釜〜七高山〜七ツ釜〜祓川(タイム記録なし)

メモ

祓川コース往復のスキーツアー。アキラは山スキーのデビュー山行だった。


5月6日(土)八甲田山・快晴

参加者

熊谷 単独

行程

ロープウエイ⇒田茂谷地岳〜大岳〜睡蓮沼

メモ

宮様コースをたどって睡蓮沼へと降りる。ピーカンですばらしかった。


5月6日(土)乳頭山・晴れ

参加者

安河内ほか1名 計2名

行程

孫六温泉(9:29発)〜田代平小屋(10:50)〜乳頭山頂(11:20)〜一本松コース〜一本松温泉たっこの湯(13:35)〜孫六温泉(13:55着)

メモ

 残雪の上、赤テープをたどりながら登って、さほどの苦労もなく田代平到着。田代平山荘は四メートルほどの雪の中に埋もれていた。天気も良く、山頂では360°の大展望。早地峰から鳥海山、岩木山までしっかり見えた。(ピッケル参照)


5月28日(日) 森吉山・くもり時々雨・風強し

参加者

一枝、藤原、中野、加藤、瀧、末田ほか4名 (計10名)

行程

コメツガ山荘〜一ノ腰〜森吉神社〜一ノ腰迂回コース〜森吉スキー場パノラマゲレンデ〜コメツガ山荘(タイム記録なし)

メモ

 登りはコメツガ山荘から森吉スキー場正面ゲレンデを経て一ノ腰へ。ゲレンデ上部からあたりは残雪となる。天候すぐれず雨模様であり、見晴らしもなく上に行くに従い風も強まり、神社まで来たところでよしとする。神社の小屋の中で、濡れたものをロープに下げながらの昼食。瀧の知人という鷹巣町の方が、ウルイ入りの鍋を振る舞ってくれた。昼食後下山するが、雲嶺峠から巻き道には行ったのはよいが、元の正面ゲレンデに至る道を失い、向かって左手のパノラマゲレンデをそのまま降りるはめとなる。やや遠回りの下山になったが、途中めぼしい山菜はないかとあたりを探しながら降りた。これは食べられると教えられた「イワダラ」を一束ゲットし持って帰ったが、味の程は残念ながら今一つだった。


6月4日(日) 乳頭山・くもり時々雨

参加者

一枝、藤原、伊藤、梅崎、永田、陽、瀧(7名)

行程

市役所(6:00発)⇒大釜温泉(8:20発)〜黒湯(8:35)〜一本松コース 〜乳頭山頂(10:45)〜田代平山荘(11:20/12:10)〜孫六温泉(13:10)〜大釜温泉(13:20着)⇒田沢湖ハイツで入浴⇒市役所(16:50着)

メモ

 当初予定の駒ヶ岳を乳頭山へと予定変更。天気は雨模様の曇りですっきりしない。標高1,100メートルあたりから、ところどころ残雪が道を隠すようになり、いまいち道がわかりづらくも歩きにくいが、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマなど雪解け後の花やシラネアオイ、ムラサキヤシオ、ミヤマキンバイなども見られた。梅崎さんの本会初山行であった。

報告

 6:00市役所集合。雲行きがあやしく雨もぱらつく。駒ヶ岳の山開き日ということもあり、乳頭山へ変更。横田さんが現れず、連絡をとったら、前日からすでに行っているとのこと。
 8:20駐車場(登山口)出発。雨が降りそうだったので、雨具等を身につけ、ガリッと出発。
 8:30孫六温泉入口。水を補給、黒湯口から登る。
 8:35黒湯温泉。歩いてすぐ暑くなってきて、カッパを脱ぐ。ガスっているうえに、笹が生い茂る中を進む。
 途中、川沿いに「TATSUKOの湯」と書かれた温泉があった。整備されていたが、手を入れたら熱くて水でうめないと入れない状態だった。でもなかなかよい雰囲気で、正直入ってみたかった。昔は自分で穴を掘って入っていたと一枝さんが教えてくれた。ずっと登りと笹やぶ続きで、途中小休憩をとる。時折雲があけ、視界が開ける。山桜、山ツツジと、ショウジョウバカマやシラネアオイがもう咲いていた。他に黄色い花、白い花(名前を忘れました。すみません)が咲いていた。
 10:35分岐(頂上まであと300m地点)。孫六口から登ってきたパーティ何組かと会う。
 10:45頂上に到達。寒かったが、雲もはれて思ったより視界がひらけていた。岩手山山頂は雲におおわれていて見えなかったが、満足のいく山行だった。山頂にあった方位を示しているプレート盤が固定されておらず、山頂からの各方位はちょっとアヤシイ。
 11:20田代平山荘着、昼ごはん。100名のパーティがいるという話があり、混雑を覚悟したが杞憂に終わる。
 12:20出発、下山(孫六口へ)。晴れ上がり、視界がよくなったのも束の間、行く手を笹やぶと泥水が待ち構える。足元も不安定で、下りるのがやっとだった。
 13:10孫六温泉到着。やはり下りは早い。
 13:20駐車場着。風呂(田沢湖ハイツへ)。16:50市役所着。
 去年入会したくせに、今回やっと初山行となりましたが、とても楽しかったです。残雪も思ったよりなく、また事故やケガもなく無事に下山できて本当によかったです。シラネアオイなどの花が咲いていたことや、山頂からの眺めを見て、来てよかったなぁと思いました。またたくさん山行を重ね、いろいろ学んだり、感じたりしたいと思います。まだ山で鍋ものを食べたことがないので、その辺も教えていただきたいと思いました。今後もよろしくお願いします。(梅崎) 


6月11日(日) 薬師岳

参加者

富行、中野、陽(3名)

行程

記録なし

メモ

 次週実施予定の定例山行の下見と称して行ったものの、次週も行ったのは陽のみであった。


6月18日(日)薬師・和賀岳

参加者

船木、鈴木、安河内、加藤、熊谷、陽(6名)

行程

市役所(6:00発)⇒真木渓谷・登山口(8:30発)〜水場(9:30)〜薬師岳〜薬師平(11:05)〜小杉山(11:50)〜薬師平(12:10/昼食/13:30)〜薬師岳〜登山口(15:35着)

メモ

 和賀岳まで行こうとしたが、小杉山にてタイムアウト。引き返して薬師平で昼食をとる。ニッコウキスゲの時期にはまだ早く、一輪だけがようやく咲いていた。(ピッケル参照)

報告

 個人山行も含めて2週連続の薬師岳登山。前週と違って今回は人数も2倍の6人となり、さらには天気もよく登山日和といった感じ。
 朝6時に出発後、真木渓谷甘露水手前で車を止めて登山開始。ガイドブックなどによるとまだ先まで車が入れるとのことであったが、実際には道路が雨水で削られており、そこから少し歩くこととなった。
 スギの造林地を過ぎてブナ台へ。ちょっとハイペース気味であり、途中からペースを落とす。今回は薬師岳から先、和賀岳を目指そうという話からハイペースではあったものの、やはり体が慣れていない登り始めからのハイペースは非常にきついもの。結局ペースを落として前週どおりの行程となった。
 最後の水場である滝倉までの間には、ギンリョウソウ、そこから上ではサンカヨウ、シラネアオイ、マイヅルソウ等を安河内さんから教えてもらいながら登り、倉方を過ぎ稜線に出たあたりでは、ハクサンチドリ、イワカガミと行った高山植物を満喫。さらには前方に広がる薬師岳山頂、甲山のすばらしい姿に疲れも忘れて魅了され、山頂へ到着した。結局、前回と同じく約2時間半の行程であった。
 天気もよく、和賀岳までの稜線もはっきりと見える状態。それゆえ、ここまできたらぜひ和賀岳まで行こう、まずとりあえずは薬師平、そして小杉山へとの考えから、もう少しがんばって歩いてみることにした。といえども、時間的にはちょっと微妙。結局小杉山で折り返し、薬師平で昼食となった。薬師平にはまだ雪渓が残っており、そこの雪で冷やしたビールを飲み、その後、一気に下山となった。
 ニッコウキスゲなんかが咲き誇る薬師平のお花畑はすっごいものとの評判ではあるが、残念ながらその時期にはまだ早かったようである。今度は、そのお花畑を見ること、そして和賀岳登頂を目指してリベンジしてみたいものである。
 最後に、仙北平野の道路っちゅうのはホントに分かりにくいもんです。2週連続で行ったのに、途中また道に迷ってしまった。次回は大丈夫だと思うけど…・なんとか分かりやすくしてほしいものです。(陽)


7月2日(日)月山・ガス

参加者

一枝、良子、安河内、中野、梅崎、熊谷、陽(7名)

行程

市役所(5:00発)⇒本荘(6:00)⇒8合目(8:30/9:00)〜賽の河原〜仏生池〜山頂(11:50/13:00)〜仏生池〜賽の河原〜8合目(15:10着)⇒象潟・ねむの丘で入浴と夕食⇒市役所

報告

 「俺、これがだ(子どもたち)どご見でるがら、月山に行ってけ。」この一言で3年ぶりに会山行に参加できることになった。多少不安はあったものの、うれしさの方が大きく、思わずカレンダーに○を付けてしまった。
 そして当日…。秋田は朝から雨。登れるかどうか心配だったけれど、山形に近づくにつれて天気が良くなっていく。しかし、月山八合目に到着した時には、ガスでまわりがよく見えない。前日が山開きのため、人もかなり多く、Pは満車状態。
 9時に八合目を出発。歩きはじめてすぐ弥陀ヶ原という湿原が広がっていて、しばらく木道を歩く。ハクサンチドリ、イワイチョウ、ニッコウキスゲ、チングルマ、ヒナザクラなどの花々が出迎えてくれて、嬉しくなる。今日はたくさん花が見られそうな予感がする。
 弥陀ヶ原湿原をすぎ、仏生池小屋をめざす。途中何度か振り返ると、湿原の広さがよくわかった。そして、いくつかの残雪を歩く。この時期でこんなに雪の多い山に登ったのは初めてだ。登山者が多いため、足跡も黒く残っていて迷う心配もなさそうだ。革靴とストックにもかなり助けられた気がする。途中でストックの先っぽが1段なくなっていることに気付く。
 仏生池小屋前には、水子の像がたくさんあり、風車が回っていて何とも悲しい光景だった。
 山頂までゆっくりなペースで花を楽しみながら登った。葉っぱに点々がある”ウズラバハクサンチドリ”チドリにもバリエーションがあることを知った。とにかく、たくさんのお花畑があった。ハクサンイチゲ、コバイケイソウ、ウサギギク、ウスユキソウ、シラネニンジン、ミヤマシオガマ、イワベンケイ、シャクナゲ、シラネアオイ、ミネザクラ、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、アオノツガザクラ、マイヅルソウ、アカモノ、ウラジロヨウラク、イワカガミ、チングルマなど、月山は花盛り、本当に花の多い山だなぁ。
 おもしろい看板も発見。20cm四方くらいのもので石にまきつけてあった。「ガンバレ、山頂まであと10分 福岡かんだ猿」同じものが薬師岳でもあったらしい。
 11時50分、月山山頂に到着。神社でお参りをして(有料500円)小屋へ向かう。そして、今日一番楽しみにしていた”クロユリ”を見つける。色が黒っぽいので目立つ花ではないが、独特の雰囲気を持つ花だなぁと思った。花形がユリに似ているのでユリの名がついているけど、ユリの仲間ではなく、バイモ属、と 本に書いてあった。花びらもあつみがあってかたかった。
 小屋で昼食をとる。たくさんの人でにぎやかである。みんなからいただいたビール、コーヒー、おかずがとってもおいしかった。1時間ほど休憩し、ガスの中を13時出発。とにかく、始めからおわりまでガスの中を下りた。メガネの人はすぐくもって大変そうだった。
 山頂から仏生池小屋の間で遭難騒ぎもあった。無事下山しているといいのだが…。全員、ケガもなく無事に下山できてこそ、有意義な登山なんだなぁ、と改めて考えさせられた。15時10分、八合目到着。
 今回、久々に会山行に参加して、私が休んでいる間に入ってこられた方々とも交流できて、いい刺激になりました。子育て中ともあって、こんなに早く復帰できるとは思っていなかったので、加速の協力に感謝、感謝! 
 参加した一枝さん、安河内さん、熊谷さん、陽さん、中野さん、梅崎さん、本当にありがとうございました。
 これから子育てする人もたくさんいると思いますが、山に登りたいという気持ちとまわりの理解と協力があれば、子どもがいても山は続けられると思います。この感動は大きいですよ! 普段。自分のための時間なんてほとんどないので、とても充実した一日を送ることができて、満足です!(良子)

 霧の月山山頂。寒い。


7月9日(日)駒ヶ岳・くもりのち雨

参加者

横田 単独

行程

カモシカ駐車場(9:30バス乗車)⇒8合目〜鉱山跡ルート〜阿弥陀池〜横岳〜火口原(ムーミン谷)〜水沢コース〜カモシカ駐車場(タイム記録なし)

メモ

 天気は曇りなるも、人の数がものすごい。午後からは雨が降り出し、ひどいガスの中の登山となった。帰りは水沢コースより田沢湖スキー場のゲレンデを通り、カモシカ駐車場へと戻った。


7月15日(土) 駒ヶ岳・晴れ時々くもり

参加者

藤原、黒木、橋本 3名

行程

国見温泉〜横長根〜火口原(ムーミン谷)〜馬場の小路〜男岳〜阿弥陀池〜横岳〜大焼砂〜横長根〜国見温泉(タイム記録なし)

メモ

 ムーミン谷はチングルマの最盛期で、雪消えしたところから順に芽吹き・つぼみ・花・綿毛とチングルマの一生がグラデーションになっていた。前半は人の少ない静かな山行だったが、男岳以降は人また人。県内一の雑踏ではないかと思われる阿弥陀池周りの木道で、人を避けつつカップラーメンをすすった。


7月29日(土) 鳥海山鉾立口(30周年記念登山)・晴れ

参加者

藤原、中野、うめ、石木田、信田、クマ、アキラ、高橋(OB)、田口(OB) 9名

行程

市役所(6:30発)⇒鉾立(9:15)〜賽の河原(10:33)〜御浜(11:35/11:32)〜鉾立(13:53)⇒市役所

メモ

 OB参加が2名、また現役会員の参加も少なめというやや寂しい記念登山となったが、山はきれいだった。賽の河原の先はニッコウキスゲをはじめハクサンシャジン、チングルマなど夏の花がものすごい密度で競って咲いていた。下山後はそのまま川反・迎賓館での記念祝賀会へと流れる。

報告

・初めて登った鳥海山には、秋田で一番高い山だという迫力があり、自分の存在が山に吸い込まれるような感覚を受けた。今度登るときは頂上まで登りたいと思った。(信田)

・薄曇りで風がなく、ムシムシする天気で、登るにはもう少し涼しい風がほしいところでしたが、山のお花はいい感じで、実力以上に良い写真が撮れました。その上、その晩にはベテランのOBの方々に写真を見ていただき、判らない花の名前も全部教えてもらい、とてもイイ一日でした。残念なのは、御浜からの頂上が拝めなかったことと、雪渓の雪を担いで冷やしたビールをアッという間に飲み干してしまったことです。(熊谷)

・30周年記念登山が、初めての鳥海山ということで、期待に胸をふくらませ参加しました。久しぶりに山に登るという年輩の方々との交流で、山岳会の歴史を感じました。雪の上を歩き(まさに天然のクーラー)たくさんのお花に囲まれていると、暑さもふっとび幸せな気分に…。そして山頂に着き、下を見下ろすと山の雄大さに圧倒され。人間ってちっぽけだと思いました。山ではやはり冷えたビールですね。ごちそうさまでした。(石木田)

・30周年記念事業の中核である記念登山・記念祝賀会が終わりました。祝賀会は多数のOB諸氏にご参集いただいて滞りなく終わらせることができましたが、記念登山の方はOB参加は2名。現役参加者は若者のみでOBの方々に不安を抱かせてしまったところもありましたが、結果的に盛会に終わることができ、ほんとによかったなと一安心しております。30周年事業も、残すところ記念誌の発行のみとなりましたが、ぜひともみんなの力をもって年内の発行にこぎつけたいと思います。(藤原)

 賽の河原で一息。ここから山はぐっと涼しくなった。

 鍋森をバックに。あまりの花のきれいさに皆顔がゆるみっぱなし。


8月6日(日) 奥森吉・赤水沢渓谷・晴れ

参加者

藤原、鈴木、中野、信田、クマ、アキラ、良子、みのり 8名

行 程

土崎支所(6:00発)⇒クマゲラ保護センター前(8:39)〜赤水渓谷 〜兎滝(11:00/12:00)〜赤水渓谷〜クマゲラ保護センター前(13:30/14:00ころ発)⇒森吉山荘で入浴⇒土崎支所(17:00ころ着)

メ モ

 昨年に続き、2度目の赤水沢の沢歩き。ほとんどみな地下足袋を用意しての参加である。今年は昨年に比べ、時期が遅かったせいか沢の水量が少なく、短い時間で兎滝まで到着できた。兎滝では、他パーティのザイルのフォローを得て女性陣全員が滝の上までよじ登るなど女性パワーを見せつけた。

TOPIX1

 行き帰りの森の中では蚊(ブヨ?)が多く、虫除けスプレーは必需品だった。努力の甲斐むなしく、クマ氏などは刺されまくっていた。真夏を避ければこんなに虫には苦しめられずに済んだかも知れない。

TOPIX2

 ようやく森から沢に入ったとたん、うれしさ余ってかアキラは胸まで水に浸かって泳ぎ始めた。帰りには同ポイントで信田が水没し、携帯をおシャカにする。この地点は、昨年も水没者が出ている要注意箇所だ。来年は誰が水没するのか楽しみである。


8月26日(土)〜27日(日)大朝日連峰・晴れ

参加者

一枝、船木、藤原、安河内、瀧 5名

1日目行程

市役所(5:10発)⇒日暮沢登山口(9:40/10:10発)〜休憩(11:30/昼食。一枝、藤原下山/12:20)〜ハナヌキ峰分岐(13:20)〜三沢清水(14:00)〜古寺山(14:30)〜小朝日(15:20)〜銀玉水(16:50)〜大朝日小屋(17:30着)

2日目行程

起床(4:10)〜大朝日山頂でご来光(5:10)〜大朝日小屋(7:15発)〜中岳(7:45)〜西朝日(9:10/9:20)〜竜門分岐(10:30)〜清太岩(11:25/11:30) 〜コロビツ水場(13:30/昼食/13:45)〜日暮沢登山口(15:00着)⇒市役所

メモ

 スタート時のハイペースと重荷とで佐藤は調子を崩してしまい、結局藤原とともに下山。残った3人は登山を続けたが、時間がかなり押しているにもかかわらず当初目的の小屋をめざすという冒険に出た。事なきは得たものの小屋に着いたのは日没後で、小屋番から大目玉を食らわされたうえ、廊下に寝る羽目となる。翌朝、大朝日山頂でご来光やブロッケン現象などをおがむことができ、昨日の苦しさはふっとんだが、ロングルートゆえ最後には疲労困憊して下山。
 なお、下山した佐藤、藤原の両名は、行き当たりばったりの温泉に宿を求めて自炊で宿泊。その晩は山形在住のOG・菊地夫妻がかけつけてくれ、久々の再会を楽しんだ。

報告

 熊谷さんが急に仕事が入り行けなくなったので、藤原さん、一枝さん、安河内さん、瀧さん、船木の5人で市役所を出た。車は瀧さんが出してくれた。日暮沢小屋まで4時間で着くはずが、途中の月山道路が工事中で1時間も遅れ、小屋を出発したのが10時10分。安河内、瀧、船木、藤原、一枝の順で登り始めた。心配していた一枝さんが遅れ気味である。
 10時45分、小休止をとっていたら、藤原さんが一人コッヘルとランタン、熊谷さん差し入れのブランデーを持って登ってきた。そして「一枝さんがついていけない、降りる。と言ってるので、一緒に降りることにした。」と言われた。
 結局、リーダー、サブリーダーが降りることになったが、安河内さんが以前登ったことがあるというので、リーダーになってもらい3人で登ることになった。しかし、コンロがないのに気づき、一番若い瀧さんに降りてもらうことになった。この間往復1時間。このロスタイムは後々まで響いた。この休憩場所で軽くおにぎりなどを食べ、出発したのが12時20分。藤原会長が、「時間が遅いし、4時半まで大朝日小屋へ着けそうにないと思ったら鳥原小屋へ行った方がいい。」とアドバイスしてくれたが、各々の頭の中には大朝日小屋しかなかった。
 藤原さんにうどん等の食料二人分を分けたが、肉が6人分入っていたし、朝食に用意した缶詰等がザックに入っていて非常に重い。
 ハナヌキ峠、古寺分岐を過ぎて30分位のところに三沢清水飲料水と書かれてあり、ホースを通して水が流れ出ている。途中、随時水分補給をしてきたが、のどが乾いており、一気に2杯のみほした。
 古寺山、小朝日岳と登り、途中Y字雪渓も見ることができた。突然、瀧さんが足がつると言い出した。幸いすぐ歩けるようになったが、往復1時間がこたえたらしい。
 銀玉水に着いた頃には周囲にガスがかかり、風も吹いてきた。安河内さんが3本の容器に水を補給してくれ、小屋をめざしたが中々姿が現れない。薄暗くなってくるし不安がよぎった。しばらく歩いてガスがかかっている前方に黒い人影。「あれ人じゃない?」の声とその後ろに小屋が建っているのを見つけたのは同時だった。その嬉しかったこと。思わず大歓声を上げた。大朝日小屋着5時30分。図らずも安河内さんが吐き気におそわれ苦しんでいたとは全然知らずにいた。
 管理人のおじさんからは、「こんな時間に着いて! 何時だと思ってる! 言い訳なんか聞かない! 寝る場所なんか無いよ!」と怒られたが、出入口の通路を3人分の寝床として確保してくれた。8〜10月は管理人がいて1人1,500円徴収しているのだ。
 狭い出入口にランタンとコンロを置き、比内地鶏入りのうどんを煮て食べた。疲労困憊していて食欲はなかったが、寒かったのでそのおいしかったこと。安河内さんはお汁だけ飲むと言っていたが、吐き気が収まらず、はやめにシュラフに入った。小屋に風が当たり、戸がガタガタ音を立て、明日は雨具を覚悟で眠りについた。
 次の日の朝4時起床。ご来光が見れるかもしれないと大朝日岳に向かった。10分位で着いた。5時5分、朝日が黒い雲の間から出てきそうになって周りが明るくなったが、またすぐ暗くなり、静かに見守る中、ゆっくりゆっくり朝日が顔を出した。みんな歓声を上げた。眼下に雲海が広がり見とれていると、だれかが「ブロッケンだぁー」と叫んだ。振り返ると、朝日を背に立っていた安河内さんと瀧さんの影がガスの中に映っている。ご来光とブロッケン現象と同時に見られたなんて最高の幸せ。
 昨日の苦しさは吹っ飛んだ。頂上からは月山、鳥海山、飯豊連峰、吾妻連峰、以東岳、祝瓶山、葉山などが望められた。
 山小屋に戻り、昨日のうどんを温めて食べたが、安河内さんが元気になってくれたのが嬉しかった。
 「三人娘がんばれ!」と管理人のおじさんに声援を送られながら小屋を後にした。小屋から見る日本海の水平線。これから縦走しようとしている中岳、西朝日岳、竜門山、の稜線が望め、最高の気分に浸った。
 中岳に向かう途中にマツムシソウが咲いていた。初めてみた花である。この日は結構高山植物が咲いているのを発見した。しかし、日照りが強く、バテ気味。30分歩き、10分休憩というのを何回も繰り返した。竜門山からユーフン山、清太岩山と五つの山を登ったり下ったりしたのだ。それにしても最後の清太岩山のなんてきつかったことか。体力を消耗しきっての登りだったからだろうと思う。そしてゴロビツ水場から日暮沢小屋までもとにかく長かった。疲れた。
 「一枝さんたちが心配するだろうから、一足早く下りてる。」と安河内さんは先に下りていき、遅れること30分。3時に無事小屋に到着した時は、全エネルギーを消耗しきった状態だった。
 藤原さん、一枝さん、菊池ご夫妻に迎えられ、本当に感謝の気持ちと満足感でいっぱいになった。皆々様、本当にどうもありがとうございました。(船木)


9月10日(日) 駒ヶ岳八合目〜乳頭山縦走(一般募集登山)・くもり

参加者

1班 宮腰・加藤、2班 一枝・熊谷、3班 陽・梅崎、4班 渡部・中野、5班 横田・鈴木、CL 藤原、救護 村井、フリー 番場・きみこ・富行・船木・信田 以上スタッフ17名。一般参加者40名。

行程

秋田駅東口(6:00発)⇒駒ヶ岳八合目(8:40発)〜笹森山分岐(9:19)〜湯森山(10:05)〜宿岩(10:45)〜笊森山(11:35/昼食/12:10)〜乳頭山(13:21)〜一本松温泉(14:55)〜大釜温泉(16:15/16:50発)⇒秋田駅東口(18:50着) ※タイムは4班のもの

メモ

 当初雨天が予想され、計画通りの縦走が可能か危ぶまれたが、はからずも天候好転し計画どおりの縦走がかなう。下山時、一本松温泉手前で参加者の一人が転倒して手首を怪我するというアクシデントがあった。診察の結果、両手首骨折という大事であったがトラブルには至らず。参加者の皆に喜んでもらえた山行となった。

報告

 雨天が予想されていた今回の一般募集登山。ともかく安全第一で決して無理はできないことから、縦走が可能かどうかは極めて微妙なところでした。しかし山の天気は、良きにつけ悪しきにつけしばし予想を裏切るもので、幸運にも計画通りの縦走がかないました。参加者の皆さんも、ある思いをもってこの縦走に臨んだかたが多く(数十年間の念願だったという方もおられましたね。)、それぞれの目的が果たせて何よりであったとうれしく思っています。
 さて、帰りの車中で皆さんに申し上げたとおり、会創立30周年という節目にあたり、年1回の恒例行事である一般募集登山を、今回をもっていったんおしまいということにさせていただきました。一般募集を始めたころの当初の目的が十分達成されたほか、同様の事業を行う団体やアウトドアショップ等が増えて、社会的にすでにその役目を終えた、というのがその理由です。
 参加者の怪我というアクシデントはあったものの、参加者の皆さんの満足した顔を見ることができ、有終の美は飾れたといってよいと思います。一般募集はこれでひとまずおしまいですが、いつかまた、山で我々を見かけたら一声かけてください。長い間どうもありがとうございました。(藤原)

参加者の声

1班 T・Tさん 縦走をしたくて申し込みました。スタッフの人の口にのせられて楽しく歩きました。後半、足にきてしまい遅れてしまいましたが、スタッフの方の肩をかりて無事降りてきました。

2班 T・Rさん 体力の限界を感じていましたが、今日のようなペースがいいなと思いました。自信がつきました。

3班 S・Rさん 去年のユースの駒がきっかけで、ちょこちょこ山に登っています。スポーツ店で登山を募集しているのは知らなかったです。山岳会のしか知らなかったので、なくなるのは残念です。娘を無理やり連れてきました。満足感をもって登りました。

4班 S・Fさん 4月に転勤で秋田に来ました。応募して、採用されてラッキーでした。早く寝たら早く目覚めてしまい、3時からテレビを見ていました。はりきってきました。リーダーから、ザックのしょい方などを教えてもらえて良かったです。

5班 S・Iさん 木綿の下着を着ていたのは私です。定年になって山登りを始めました。道具をほとんど揃えたつもりでいました。運悪く遭難したら大変でした。いい勉強をしました。

  湯森山で記念撮影する3班のみなさん。後ろは秋田駒。


9月30日(土)〜10月1日(日)裏岩手連峰縦走・晴れ

参加者

一枝、藤原、梅崎、陽(4名)

1日目行程

市役所(8:00発)⇒途中で買い物、昼食⇒松川温泉 松川荘(12:40/13:15)〜三ツ石山荘(15:20着)小屋泊

2日目行程

三ツ石山荘(6:50発)〜三ツ石山(7:20)〜三ツ沼(7:58)〜小モッコ山(8:35/8:50)〜大深岳(10:05)〜源太ヶ岳(10:30/昼食/11:10)〜松川温泉(12:50/峡雲荘で入浴/14:00発)⇒市役所(18:00着)

報告1

 快晴で順調に出発。田沢湖のスズフクで買い出し。西根町の道の駅で昼食をとる。私の40Lザックでは食料と水が入らず、松川荘に到着後、藤原さんからザックを借りてパッキングし直す。
 登山開始後すぐ急坂が続く。慣れないザックの重みも加わり、少々キツかった。途中、夕飯のおかずにと藤原さんとアキラさんがきのこを採る。
 約2時間で三ツ石山荘に到着。4人組のパーティが一組いた。到着後すぐに乾杯。各自水を持参したが、山荘から約50メートルのところに水場があった。夕飯はパスタ&旬のキノコ入り味噌汁ほか。”出る”という噂の三ツ石山荘の夜は静かに更けていったが、寝言のオンパレードが約1名。
 翌朝はガスがかかっていた。朝食はアルファ米の五目ご飯とお惣菜3種。ご飯がおいしかった。三ツ石山頂はガスで視界が悪かったが、だんだんガスも晴れ、なだらかな稜線と見事な紅葉が私たちの目を楽しませてくれる。源太ヶ岳山頂ではカップラーメンを食べる。ここで凌雲荘側から登ってくる登山者と結構会う。あとは森の中をひたすら下る。一枝さんの足も何事もなく、全員無事峡雲荘に到着、全行程はほぼ予定時間どおりだった。
 シュラフ持参での小屋泊まりは初めてだったので少し不安だった。ザックも小さくて迷惑をかけてしまった、でも楽しく過ごせ、行ってよかった。天候にも恵まれたせいか全然寒くなく、景色も雄大でとても気持ちよく歩くことができた。山で紅葉を見るのも初めてで、夏山とは全く違った魅力があった。また、食事の準備等も皆さん手際がよくて勉強になった。まだ連れて行かれる側だが、それに甘んじないように学んでいこうと思う。(梅崎)

報告2

 両日とも好天に恵まれた。登り口からしばらくは登山道の補修工事が行われていて、えぐれた道に丸太を埋め、土で埋める作業が行われていた。遊びで登るなか、働いている人達に頭が下がる。標高が上がっていくにつれアオモリツドマツの倒木をチェックしていくと、キノコ(スギヒラタケ)を次々に発見。ゲットすること数度で袋一杯になる。三ツ石小屋では、水場も枯れずにいてくれて一安心。キノコを洗ってさっそく夕飯の汁の実とした。
 翌日。スタートはガスの中だったが、日が高くなるにつれ天気は次第に回復。緩やかな稜線に色鮮やかな錦秋がどこまでも続く。夢のような山上の散歩道。人も少なく快適な縦走だった。下り途中ではクロモジを見つけ、各々枝をくわえては木枯らし紋次郎を気取る。栃の実も山ほど落ちており、前日昼食に立ち寄った道の駅で栃の実が結構いい値で売られていたのを思い出す。松川温泉到着し、峡雲荘にて入浴ののち帰秋。(藤原)


10月1日(日)焼山・晴れ

参加者

熊谷ほか友人1名

行程

後生掛温泉〜毛せん峠〜焼山〜玉川温泉 (タイム記録なし)

メモ

 天気はおおむね良好で、秋の一日を楽しんだ。


10月15日(日)大白森・晴れ

参加者

安河内、村井 2名

行程

市役所(5:30発)⇒鶴の湯〜大白森往復 (タイム記録なし)

メモ

 当初予定は神室岳だったが、参加者がいないことから行けるところに行こうと大白森に変更。天気は大変良く、八幡平のアスピーテラインまでくっきり見えた。


10月22日(日)真昼岳・晴れ

参加者

一枝、渡部、藤原、村井 4名

行程

日赤病院駐車場(6:00発)⇒赤倉登山口(7:50)〜峰越分岐(10:10/10:20)〜真昼山頂(10:30/12:00)〜赤倉登山口(14:15着)⇒中里温泉で入浴後帰秋

メモ

 天気は良好。鳥居をくぐって赤倉登山口から入山。登り口を見つけるのにやや手間取る。登り始めは沢筋で、キノコシーズンのおりあたりを注意深く探しながら歩くと、ところどころにサワモタシ(ナラタケ)があるある。立ち止まっては収穫しつつ登る。尾根筋に出るとあとは美しいブナの二次林で、キノコはぱったりとなくなったが、途中会った地元のおじさんがそこを見ろと教えてくれた倒木を覗くと、落ち葉の下からナメコの群生が顔を出した。渡部氏、歓声を上げつつまたもや収穫タイムにはいる。山頂では、ナメコ鍋にてさっそくいただいた。峰越林道から入った登山者達で山頂は賑やかだったが、時間にも余裕があり「せっかく真昼に来たんだから真昼まで居るべ」と、正午までゆっくりすることとする。秋の仙北平野を眺めつつ真昼山の名の由来について各自の私論を述べあい、山頂でのひとときを楽しんできた。

 真昼山のブナ二次林。明るくて気持ちいい森だが、ここまでくるとキノコは少ない。


11月4日(土) 高松岳

参加者

熊谷 単独

行程

泥湯温泉(9:00発)〜高松岳山頂(11:30)〜山伏岳〜河原毛(14:20)〜泥湯温泉

メモ

 高松山頂から山伏岳に行こうとして間違って虎毛山方向におりてしまい、10分後に間違いに気づく。山頂までの登り返しに30分を要し、結局40分のロスタイムとなるも、山伏岳を回って当初予定の縦走をかなえた。


11月5日(日) 太平山

参加者

一枝夫妻(2名)

行程

太平山スキー場〜前岳往復 (タイム記録なし)

メモ

 前日、夫婦で阿仁の安ノ滝まで歩いてきた一枝さんだったが、さすがに歩き足りず、一夜明けてまたも夫婦で太平山を歩いてきた。


1月2日(火)〜3日(水)駒ヶ岳・吹雪

参加者

横田、陽、番場(3名)

行程

田沢湖高原スキー場第3リフト〜八合目小屋往復  小屋泊

メモ

 3人ともスキーでの入山。前もって荷揚げしておいたストーブのおかげで快適な小屋泊まりだったが、外は大吹雪。翌日も吹雪は止まず、前日のトレースなど跡形もなし。吹き溜まりの雪が深く、視界も悪い中3人ともアップアップで、スキー場までたどり着くのに2時間もの時間を要した。


2月25日(日) 森吉山・晴れのち雪

参加者

渡部、藤原、熊谷、陽、一枝夫妻(6名)

行程

市役所発(6:30)⇒阿仁スキー場(9:00着/ゴンドラ乗車)⇒ゴンドラ山頂駅(9:15着/9:20発)〜石森(9:45)〜森吉山避難小屋〜森吉山頂(10:50着即引返す)〜石森〜ゴンドラ山頂駅(11:30着)〜スキーセンターで昼食後出発(12:20)⇒阿仁前田駅温泉にて入浴⇒市役所(15:10着)

メモ

 一枝夫妻はつぼ足。渡部はスノーシュー。藤原、熊谷はテレマーク、陽はスノーシューにボードと各自思い思いのスタイルでの参加。佐藤夫妻と途中の五城目のローソンにて落ち合う。スキー場到着時点では青空だったので、好天に浮かれて2束持ってきていたルート旗を1束だけ持っていくこととした。ところが山頂駅に着くとあたりはガスで真っ白。風雪も横殴りに吹き付けてくる。
 コースロープを抜けて石森への登りにかかる。途中佐藤夫妻が遅れ、結局いくらも行かないうちにギブアップ。右手に雪庇が張り出していて、下りは注意しなければと気を引き締める。石森へは20分そこそこで到着。しかし周囲は白一色でミルクの中にいるよう。避難小屋とおぼしき方向を見定めようとするも、足下の具合さえおぼつかない。不安を感じながらもコンパスで方向を確認し、覚悟を決めて白一色の中に滑り出す。行く手を見るもどちらが上か下か見当もよくつかない。ルート旗はべた打ちを強いられ、山頂まで保つかどうか。
 山頂に近づくにつれ風はどんどん強まる。シュカブラも出てきて下りが思いやられる。山頂へは時間的にはあっけなく到着したが、強風が横殴りにたたきつけてきて顔面が凍りそうだ。「森吉山」の標柱はドラム缶ほどの太さの樹氷となっている。
 あまりの風の強さに休む気にもならず、ともかくもシールを外して滑降開始。シュカブラとパックスノーに足を取られてスキーは回らず。狭めのプルークにて慎重に降りる。ボードのアキラは、不整地の強みを発揮し、あっという間に見えなくなる。避難小屋前にて再度シール装着。登りでは他に一パーティしか見なかったのが、下りではいくつものパーティとすれ違う。行きはまばらだったルート旗も、道を間違えようがないくらい林立している。荒れた雪面と回らないスキーに悪戦苦闘しているうちあっけなくゴンドラ駅に到着した。荒天の中、全く休憩をとらぬまま一気に駆け抜けた山行だった。

TOPIX 1

 藤原、何を血迷ったか集合時間を間違って、30分遅れの6:30に皆の待つ市役所駐車場へ頭をかきかき登場。以後の行程は順調に30分遅れとなった。

TOPIX 2

 陽、滑り足りなかったのか、下りの阿仁スキー場ゲレンデでは、コース外の深雪の林間へと突入。なかなかやると思いきや、雪面下にかくれる切り株に激突。ボードを折損ししょんぼり下山。

INFO

 スキー場料金:半日券平日2,000円(休日2,500円) ゴンドラ片道800円、往復1200円


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